【INTERVIEW】Kei Sato『Constellation Journeys』
仙台市を拠点に、自然光景や情景など自身の表現したい音像を織り交ぜながら作曲活動を続けるKei Sato、PROGRESSIVE FOrMからリリースした1stアルバムより約3年半、郷愁を誘い歌心を感じさせるメロディーやコードワークが印象的なエレクトロニック・ミュージックが魅力的な待望の2ndアルバム『Constellation Journeys』をリリースしたKei Satoに話しを伺った。
音に広がりがあるのを是非聴いていただきたいです。
- ーー: まずはリリースおめでとうございます!本作『Constellation Journeys』で聴いて貰いたいポイントを教えて下さい。
- Kei Sato(以下、KS):ありがとうございます。今回のアルバムは「オーケストラと電子音」を織り混ぜて製作しており、音のスケールが大きくなっています。音に広がりがあるのを是非聴いていただきたいです。
- ーー: トータルのコンセプト的なところはありますか?
- KS:『Constellation Journeys=星座の旅』聴いてもらえた方々に星を想像して頂けるサウンドを自分なりに目指しました。楽曲名は曲が出来た日の誕生星の名前をタイトルにしております。
- ーー: 簡潔で良いので各曲を紹介下さい。
- KS:
01. π Aquarii アルバムの最初らしい高揚感溢れる曲
02. Zaurak 弦を前面に押し出した曲
03. Alsuhail Almuhlif Bassを主軸とする叙情的な曲
04. δ Cygni 星が降り注ぐ様をイメージして制作致しました 楽曲の展開も面白いので聴いて頂きたいです
05. μ Centauri 2つの異なるストーリー
06. μ Sagittari 分岐点、音が細かく作り込んでいるので注意深く聴いて頂けると嬉しいです
07. Al Suhail al Wazn 旅館宿の夕暮れの窓際で曲の原型を作成しました とても綺麗な風景でそういった風景がよく出た楽曲です
08. ζ Volantis 飛散しているイメージ この楽曲の制作はかなり断続的な作業でした。一度完成したかと思うとまた分解、繋ぎ合わせてはまた新しい楽曲となり、結果何処か不思議な楽曲となり独特な雰囲気を持った楽曲となりました
09. Deneb 寒い風景、情景
10. φ Sagittarii リズミカルでミニマルに展開する楽曲
11. Vega 宙に舞っているイメージ
12. Hamal 終わりとこれから始まる情景
13. Algenib フィールドレコーダーでギターを未編集で撮った楽曲 砂浜で空を眺めているのをイメージしました
何処か風景、情景を想像出来る。展開を多く作り聴いていて飽きが来ないように意識しています。
- ーー: アートワークがシックで洗練されていて素敵だと思います。どのように制作されたのでしょうか?
- KS:ありがとうございます。写真は35mmフイルムの古いトイカメラでものすごい風の強い日に砂浜を自分で撮影しました。
デザインは写真家として活動している妻の野寺亜季子にお願い致しました。 - ーー: 前作『Wherever Waterfall』から約3年半振りとのことですがその間はどのように音楽と向き合われていたのでしょうか?
- KS:新しいアルバムを作るにあたりモジュラーシンセを今回導入して1年程はドラムなどの土台作りや、楽曲に薄く乗せる音の作成や加工をしていました。
その後「星」というコンセプトを決め、2年かけてコツコツ作り上げて行きました。
- ーー: 楽曲制作に対するアプローチや、楽曲制作で常に意識していることは何ですか?
- KS:何処か風景、情景を想像出来る。展開を多く作り聴いていて飽きが来ないように意識しています。
- ーー: これまでに影響を受けたアーティストを教えて下さい。
- KS:
様々な方に影響を受けていますがClaude Debussy、Erik Satie、John Cage、Sergei Rachmaninoff、Bill Evans、My Bloody Valentine、Radiohead。 - ーー: 最近のお気に入りのアーティストや作品を教えて下さい。
- KS:最近はNitai Hershkovits、Floating Points、Leon Vynehallの最近のアルバムやシングルをよく聴いています。
- ーー: これからの音楽シーンについて、特にフィジカル、配信、ライブなど、アーティストの視点でみる今後や将来像的なところを教えて下さい。
- KS:自分を含めたことになりますが配信で音楽を聴くことがとても多くなりました。その中で少しでも皆様の耳に残ってもらえるようにこれからも自分の表現したい音楽を作っていきたいと思っております。
『Constellation Journeys』/ Kei Sato
2019年9/11リリース
フォーマット:CD
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
カタログNo.:PFCD91
価格:¥2,200(税抜)
【Track List】
01. π Aquarii
02. Zaurak
03. Alsuhail Almuhlif
04. δ Cygni
05. μ Centauri
06. μ Sagittari
07. Al Suhail al Wazn
08. ζ Volantis
09. Deneb
10. φ Sagittarii
11. Vega
12. Hamal
13. Algenib
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タワーレコード
2019.10.6 22:00
カテゴリ:INTERVIEW, PU3_ タグ:JAPAN, kei sato
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