【INTERVIEW】かにちゃんに訊く、知っているようで知らないカニ研究会

カニ研究会のかにちゃん イメージ。

2022年ごろに忽然と姿を現したシンガー/トラックメイカー カニ研究会。
カニをモチーフとした、ジャンル幅の広いキュートな楽曲とアートワークでリリースを重ね、中国では30億回以上の再生回数を誇る楽曲も存在する。
異彩を放つ一方で、楽曲とMV以外は謎に包まれているカニ研究会のかにちゃんにインタビューを申し込んでみた。

カニのぬいぐるみを1こ挟むと曲が作りやすくなることに気付いたので、そこからカニモチーフで制作をしています


カニ研究会 アーティストビジュアル

カニ研究会アーティストイメージ


–:1stシングル「我愛你-上海蟹-」のリリースから3年ほど経ちましたが、こちらのシングルをリリース、楽曲制作より以前にはカニ研究会として活動していたのですか?
カニ研究会:いいえ、「我愛你-上海蟹-」のリリースがカニ研究会としての最初の活動です。
それまでも趣味で曲を作ったり絵を描いたりはしていましたが、特に発表はしていませんでした。




–:音楽制作を始めたきっかけをきかせてください。また、作曲を始めたのはいつ頃から?
カニ研究会:Snail’s Houseさんの「ラ・ム・ネ」という曲がとてもかわいくて、自分でも作ってみたいと思い音楽制作を始めました。
作曲もそこからです。
もともとピアノを少しやっていたのもあり、最初の頃は知っている曲のコードに自分の好きなメロディを乗せてみて遊んだりしていました。



–:それまで趣味として作っていた楽曲を発表しようと思ったのはどうしてですか?
カニ研究会:特に大きな出来事はないのですが、「我愛你-上海蟹-」ができたときに「今まででいちばんいい曲になったかも」と思えたことがきっかけです。
いいと思える曲ができたので、せっかくなので発表してみようと考えリリースしました。
リリース登録をしたことがなかったのですが、やってみたら想像よりも決めることや書くことが多くて大変でした。

カニにまつわる言葉やカニが含まれる言葉を常日頃から書き溜めていて、楽曲を制作する際に見返しています

–:現在までリリースされている楽曲は全てカニがモチーフになっていますが、アーティストとしてカニをテーマに持ってこようとしたのはどのようなきっかけでしたか?
カニ研究会:カニをモチーフにしたのは、お気に入りのカニのぬいぐるみがきっかけです。
もともと、このぬいぐるみのテーマソング(のちのカニカーニバル)を勝手に作って歌っていました。
私は自分の内面を楽曲に落とし込むのが苦手なのですが、カニのぬいぐるみを1こ挟むと曲が作りやすくなることに気付いたので、そこからカニモチーフで制作をしています。
カニがぬいぐるみであることは伝わりにくいので、ただのカニということにしています。



–:これまでリリースされてきた作品を見ていると、コンセプト主導で制作されているという印象を持っていますが、実際に作っているご本人としてはどう思われています?
カニ研究会:はい、意識的にコンセプト主導で制作しています。
カニ研究会の楽曲はカニをモチーフにすると決めているためです。
カニにまつわる言葉やカニが含まれる言葉を常日頃から書き溜めていて、楽曲を制作する際に見返しています。
–:bioでは「kawaii future bassに憧れて独学でDTMを学ぶ」とありますが、実際どのあたりのアーティストさんを中心に聴かれていたのですか?
カニ研究会:Snail’s House さんをはじめ、fusqさんやTomgggさんをよく聴いていました。
その他にはさとうもかさん、相対性理論さんを聴いていたので私が作る曲は自然とポップになっていったと思います。
–:普段どのような環境で楽曲を制作されていますか?
カニ研究会:ほとんどMacBook1台で作っています。
DAWはLogicです。
ついついプラグインを買ってしまうので、それを使って打ち込んでます。
また、ギターが少しだけ弾けるのでギターの音色が欲しい時は録音していますが、難しいのでタイミングの修正などをすることが多いです。


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【最新シングル】
「カニバリズム」カニ研究会アートワーク
「カニバリズム」
/ カニ研究会
2025年4/16リリース
フォーマット:デジタル配信
マルチリンク




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2025.4.20 19:00

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