【SELF LINER NOTES】ダディ竹千代による「ヒストリー・オブ・ダディ竹千代&東京おとぼけCATS-表面-」全曲解説
東京おとぼけCatsのCDの解説でもしようか?暇なんで(^o^;)
電気クラゲ
1曲目に電気クラゲを持ってきた。これはアストロノーツとバニーズ、寺内タケシ先生とクレージーキャッツからインスパイアされた、いい加減作だ。電気とクラゲで痺れチャッタよ~と。言うわけで作った。僕らの時代はクラゲがいっぱいいた、僕も何回か刺された。経験談だ。
なかよし音頭
2曲目はそのシングルだったB面、(何故B面と言うのか知らない)なかよし音頭だ。キーちゃん(キー坊金太、ギター)がマージャンやっている時に思いついたという詩が出来たので唄ってみたらうまく乗った。まだ春日(博文、カルメンマキ&OZ)がドラムを叩いていた時で練習スタジオで作った。ワンコードでいかしたリフのあるファンクミュージックをやろうと言う事で。クール&ギャングやPファンクを目指したものだ。ちなみにこのデビューシングルは1978年6/25ビクター発売で同じ日にサザンオールスターズもデビューしている。結果はご存知の通り。
御徒町タンゴ
日比谷線シリーズからの1曲。ジルバやタンゴのリズムをつかって日比谷恋愛日記のワンラブ。間奏はツインギターで当時流行っていたウィッシュボーンアッシュに影響されている。幸い僕はウィッシュボーンアッシュを見た事はある。舟乗りの夢
大サビがないのが残念だがその分間奏のツインギターが充分語っている。この頃はまだ間奏を聞かせるという風潮がまだなかった。みな3分半ぐらいに納めようと前奏や間奏が短かった。自分達は洋楽ばかり聞いていたのでこれが普通かな~と思っていた。この辺からブラスロックにも手を染めていく。個人的にはシカゴのテリーキャスが好きだった。詩は諸葛孔明の言った話から引用したまたしてもネタバレ。もう50年近く経ったからいいだろう。
Over Chair
浦山(秀彦)君の作品。アルバムのオープニングとして作らせた。のちに浦山君は映画音楽監督賞を受賞する。銀座カンカン娘
服部良一先生のカバーだ。勿論服部先生の許可をとった。たまたまビクターの専属作曲家だったので連絡ついた。服部先生がまだご存命だった頃だ。ギターリフは今では誰もが弾いているが当時フォガットの前身サボイブラウンのリフから僕がかっぱらってきた。(^o^;)誰も知るまいと思って。それに銀座カンカンの詩がロックンロールに合うと気づいた次第。服部先生はアレンジは今風にいかようにでもと、うれしそうに答えてくれた。演奏した時ライブハウス「屋根裏」でRCサクセッションのマネージャーの酒田君の驚いた顔が忘れられない。次の演奏日にRCのメンバーが来た事はいうまでもない(^o^;)
春日君が初代のドラマーだったのだが次はRCでエレキギターを弾いて本業に戻っていた。RCはフォークグループからエレキバンドに春日君が変えていた。
Easy Girl
サンバのリズムでつくったおとぼけCatsの佳作だ。随分みんなとコーラスした。実は間奏の泣きのフレーズから出来た。そのフレーズを弾かんが為にギターを抱えて歌っていた。自分は53年のテレキャスター持っていたのだがそのギターを見せる為でもあった。まるでロイ・ブキャナンが持っているようなギターだった。OZでロスにいた時に買ったものだ。浸りきってキーちゃんとよくハモった。が、あんまりギターに心酔していたら歌メロはマッシュマカーンの「霧の中の2人」という曲に似ている事に気づいておおサビを無理矢理つけ間奏も変拍子を入れた。おとぼけのステージの最後はよくこの曲を使った。
偽りのDJ
作曲:山下達郎、作詞:加治木剛、編曲:浦山秀彦の秀作だ。達郎メロディの中でもかなりポップだ。元来達郎メロディはポップじゃない、歌ったことがある人はわかるが非常に難しい。声量豊かでないと歌い切れない。僕は幸い、原曲を自分の歌いやすいように変えてしまったのだ。最初達郎に頼んだら最低3日はかかると言うのでヨロシク。といったら1週間ぐらいで持って来た。必死に詩を書いたがあまり上手くはいってない。顔はみないで、midnight dayとの掛け合いでダジャレている。ライブではあまりやらなかった。達郎は2枚目のアルバムに入れてないので怒っている。おとぼけはシングルの曲はアルバムに入れていない。何となくだった。何でいれなかったのだろう。今回初めてアルバムに入れたというわけだ。
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『ヒストリー・オブ・ダディ竹千代&東京おとぼけCATS-表面-』
/ ダディ竹千代と東京おとぼけCATS
2021年10/20リリース
フォーマット:2CD
レーベル:SUPER FUJI DISCS
カタログNo.:FJSP438
【Track List】
Disc 1:
01. 電気クラゲ (1978年シングル)
02. なかよし音頭 (1978年シングル)
03. 舟乗りの夢 (1979年シングル)
04. 御徒町タンゴ (1979年シングル)
05. 偽りのDJ (1980年シングル)
06. Easy Girl (1980年シングル)
07. Over Chair (1980年アルバム「First」より)
08. 銀座カンカン娘 (1980年アルバム「First」より)
09. 夕方フレンド (1980年アルバム「First」より)
10. Easy Girl (1980年アルバム「First」より)
11. 隼 (1981年アルバム「イデオット・プロット」より)
12. 天山南路 (1981年アルバム「イデオット・プロット」より)
13. ロンリーローラー (1981年アルバム「イデオット・プロット」より)
14. 難解の美少年 (1981年アルバム「イデオット・プロット」より)
15. 横浜クラブ (1981年アルバム「イデオット・プロット」より)
16. ツービート/俺は絶対テクニシャン(1981年シングル)
17. ビートきよし/雨の権之助坂 (1981年シングル)
Disc 2:
01. Sagi-Sagi Boogie Woogie (1992年アルバム「伊賀の影丸」より)
02. おとぼけテレフォン・ショッピング (1992年アルバム「伊賀の影丸」より)
03. 世田谷育ち (1992年アルバム「伊賀の影丸」より)
04. 税務署への手紙 (1992年アルバム「伊賀の影丸」より)
05. ざけんじゃねえ(歌:久本雅美) (1991年「恋愛ドレミファ娘 平成芸者ガール」より)
06. サバ座の女(歌:柴田理恵) (1991年「恋愛ドレミファ娘 平成芸者ガール」より)
07. バンド天国への階段 (1991年「恋愛ドレミファ娘 平成芸者ガール」より)
08. 学校大好き!!わぴこのロックン・ロール (1990年「きんぎょ注意報 学校大好き」より)
09. 牛さんとなかよぴ(歌:みそらどれみ) (1991年「きんぎょ注意報! Vol.2」より)
10. おしえてね (1991年「きんぎょ注意報! Vol.2」より)
11. ベルマークのうた (1991年「きんぎょ注意報! Vol.2」より)
12. テストはおまかせ!(歌:ウシャコダやくはち) (1991年「きんぎょ注意報! Vol.2」より)
13. 勝負師”西原”その一週間の日々 (1992年「まあじゃんほうろうき」より)
14. パパ大好き (1992年「まあじゃんほうろうき」より)
15. 麻雀仁義(歌:小島武夫) (1992年「まあじゃんほうろうき」より)
ディスクユニオン
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『ヒストリー・オブ・ダディ竹千代&東京おとぼけCATS-裏面-』
/ ダディ竹千代と東京おとぼけCATS
2021年11/24リリース
フォーマット:3CD+1DVD
レーベル:SUPER FUJI DISCS
カタログNo.:FJSP442
【Track List】
・DISC-1:
01. 哀愁の夜行列車
02. 青年
03. あなたのジルバ
04. 雨の権之助坂
05. 北千住
06. 嘆きのチャールストン
07. なかよし音頭
08. 電気クラゲ
09. 電気クラゲ
10. 夕方フレンド
11. おとぼけ口上
12. 銀座カンカン娘
13. 約束パパ
14. なかよし音頭
15. 舟乗りの夢
16. Easy Girl
M1-8 [LIVE] 1977年 大阪バーボンハウス
M9 [STUDIO DEMO] 1978年
M10 [STUDIO DEMO] 1979年
M11-14 [LIVE] 1979年 群馬大学 学園祭
M15,16 [STUDIO DEMO] 1979年
・DISC-2:
01. 銀座カンカン娘
02. あなたのジルバ
03. JET’S
04. 霧の町
05. 音真似ゲスト大会~北の宿から
06. 逃げろ!(KのRock)
07. Easy Girl
08. Under Chair
09. よっちゃんの原付バイク
10. ゆきちゃんの弦付ギター
11. 舟乗りの夢
12. Over Chair
13. 銀座カンカン娘
14. 青年
15. あなたのジルバ
16. ドアを開けて
17. 夕方フレンド
M1-8 [STUDIO LIVE] 1980年 日立ローディプラザ銀座
M9-11 [STUDIO DEMO] 1982年
M12-17 [STUDIO DEMO] 1980年 アルバム「FIRST」
・DISC-3:
01. Easy Girl
02. 航海
03. 東京ラグタイム・ブルース
04. Under Chair
05. 音態模写劇場
06. パパイヤランドクラブハウスで
07. 横浜俱楽部
08. 昇天ホーンセクション
09. 夕方フレンド
10. 解散の口上
11. 偽りのDJ
12. なかよし音頭で逃げ惑う客
13. よっちゃんの原付バイク
14. シベリア・レイルロード
[付録音源]
付録その1 六本木行進曲
付録その2 パパイヤランドクラブハウスで
付録その3 午前1時のスケッチ
M1-4 [STUDIO DEMO] 1980年 アルバム「FIRST」
M5-9 [LIVE] 1985年10月9日 渋谷LIVE INN
M10-13 [LIVE] 1981年12月26日 渋谷屋根裏(解散ライブ)
M14 [LIVE] 1981年6月3日 日本青年館(ワンマン・ライブ)
M15,16 [STUDIO DEMO] 1983年
M17 [LIVE] 1973年 世田谷砧区民会館
・DVD 秘蔵映像集:
01. 電気クラゲ
02. あなたのジルバ
03. シャミヘン
04. なかよし音頭
05. 雨の権之助坂
06. 約束パパ (美空どれみ&東京おとぼけCATS)
07. よっちゃんの原付バイク (美空どれみ&東京おとぼけCATS)
08. ヘビメタの振り付け
09. 舟乗りの夢
10. ロンリーローラー
11. 横浜俱楽部
12. Easy Girl
13. 隼
14. 舟乗りの夢
15. 続 東京ワッショイ (遠藤賢司&東京おとぼけCATS)
M1-4 [LIVE] 1991年 渋谷クラブクアトロ 第1部 (ビデオ『幻の10年』アウトテイク映像)
M5 [LIVE] 1979年2月17日 お茶の水日仏会館ワンマン・コンサート
M6,7 [LIVE] 1979年春 富山ライブハウス・タムタム
M8 [LIVE] 1986年 渋谷LIVE INN
M9 [LIVE] 1987年 渋谷LIVE INN
M10-14 [LIVE] 1991年 渋谷クラブクアトロ 第2部 (ビデオ『幻の10年』アウトテイク映像)
M15 [LIVE] 1979年5月11日 目黒公会堂「関東ロッカーズ旗揚げコンサート」
ディスクユニオン
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2021.11.24 12:00
カテゴリ:INTERVIEW, PU2, PU3_ タグ:JAPAN, ダディ竹千代, ダディ竹千代と東京おとぼけcats