【NEWS】ポートランドのエレクトロニック・デュオ Visible Cloaks 新作アルバム『Paradessence』リリース & 先行シングル「Steel」のMVを公開

Visible Cloaksアー写

Photo by Jonathan Sielaff


ポートランドのエレクトロニック・デュオ Visible Cloaksは22日、新作アルバム『Paradessence』をRVNG Intl.からリリースした。

Spencer DoranとRyan Carlileによるエレクトロニック・デュオ Visible Cloaks。

『Paradessence』において沈黙は重要な登場人物。
音を彫刻する行為の中に感じられるだけでなく、あらゆるものに及ぼす圧力、そしてそこから現れるものにおいても感じられる。
グループは建築理論家Christopher Alexanderの「ポジティブ・スペース(positive space)」という概念に影響を受けた。
物体そのものを構築するのと同じくらいの配慮を、物体の周囲にある“空白(void)”の形にも向けられる、という考え方だ。ここでは、音が自らの沈黙を伴って運ばれていく様子が聴こえる。
存在と非存在のあいだを振動し、微生物のようにライフサイクルをたどっていく。

『Paradessence』を下支えする楽器群には共同体性がある。
風が葉の群れの上を漂い、動きが消えたことで空気が見えるようになる時のように、それらは群れのように動く。複数の種が同じ曲の中で共存し、数分のあいだに、せり出し、引っ込み、変容していく。
「環境として水平に機能する作品を作るのではなく」とDoranは言う。「空間の中で変化していく“生きた素材”として捉え、絶えず流動しているものとして概念化したかった。」曲の形式はアンビエンスから離れ、純粋な抽象へと舵を切る。ユートピアニズムが周縁に漂う。
想像上の未来との関係は、ナイーブでも、シニカルでも、ノスタルジックでもない。

Visible Cloaksが時間をかけて築いてきた世界は、しばしばコラボレーターによって物質的なかたちを与えられてきた。
『Paradessence』では、その馴染み深い顔ぶれが再び戻ってくる。
Motion Graphics(Joe Williams)は「合成木管(synthetic woodwinds)」で登場し、アルバムの共同ミックスも担当。
Motion Graphics特有の艶やかな質感で輪郭を整えている。
連結した2曲「Shapes」と「Thinking」は、環境音楽の革新者、尾島由郎と柴野さつきとともに制作された。
尾島由郎と柴野さつきはデュオが参加した世代横断のFRKWYSコラボ『serenitatem』でも共作した相手である。
後者の「Thinking」では、尾島が書いたスポークン・テキストが用いられ、Shibanoが日本語で、そして作曲家で長年の友人でもあるFélicia Atkinsonがフランス語で朗読している。

現在YouTubeでは先行シングル「Steel」のMVが公開中。

『Paradessence』Visible Cloaksアートワーク
『Paradessence』
/ Visible Cloaks
2026年5/22リリース
フォーマット:CD/デジタル配信
レーベル:PLANCHA / RVNG Intl.
カタログNo.:ARTPL-254
※CDボーナス・トラック1曲収録
※解説付き予定
【Track List】
01. Apsis
02. Skylight
03. Disque (ft. Motion Graphics)
04. Balloon
05. Slippage
06. Telescoping
07. Shapes (ft. Yoshio Ojima and Satsuki Shibano)
08. Thinking (ft. Félicia Atkinson, Yoshio Ojima and Satsuki Shibano)
09. Zinna
10. Swirl
11. Steel
12. Intarsia (ft. Ioana Șelaru)
13. Capgras
14. System (ft. Componium Ensemble)
15. Hycean (CD Bonus Track: not Japan-only)
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2026.5.22 12:00

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