【NEWS】Shingo Suzuki(Ovall)によるプロジェクト L.Y.P.S 2ndシングル「Backwards」配信開始 トランペットが印象的なインスト・ジャズ・アンサンブル

Shingo Suzukiアー写

Shingo Suzuki L.Y.P.Sの2ndシングル「Backwards」が17日に配信を開始した。

OvallのベーシストShingo Suzukiの新たなプロジェクトとしてオルタナディブ・ジャズシーンに彗星の様に登場した L.Y.P.S。
Shingo Suzukiの音楽に共鳴したアーティスト達が楽曲ごとに集結し、ジャズやソウルを軸にしながらも型にハマらないサウンドメイクで楽曲を表現するプロジェクトである。

1stシングル「You don’t know (what life is) feat. Kojoe, Ruri Matsumura」とはうって変わって今作はトランペットが印象的なインスト・ジャズ・アンサンブルとなっている。
日本の東京のOvallのベーシストShingo Suzukiを軸に制作され、渡辺翔太(Piano)、守真人(Drums)によるピアノトリオに寺久保伶矢(trumpet)が加わったカルテット編成でレコーディングされている。

Pete Rock/J.Dilla以降のヒップホップのインストトラックのフィーリングはShingo Suzukiの音楽性の1つで、ビートメイキングをする感覚でデモ楽曲をドラムから作り始め、リリカルで厚みのあるピアノのパターンを制作し、グランドピアノ、生ドラム、エレクトリックベースによる生演奏でベースックトラックをレコーディング。さらにその演奏をエディット、サンプリングし再構築するパターンを入れ込み変化をつけている。

そしてテーマの旋律や構成を整え、トランペットは寺久保伶矢がレコーディングに参加。
本楽曲は根元に60’sモーダルなマイナーブルースのサウンドやフォーマットがあり1950-1960のジャズ、特にハードバップの構成美を取り入れつつも、同時にリズムやサウンドのフィーリングは2000年代以降のヒップホップの成分が含まれており、オルタナティブなジャズと言える楽曲になっている。

Shingo Suzukiが聴き込み、溜め込んできた音楽の感覚が本作「Backwards」に落とし込まれている。
(例えばOliver Nelsonの「Stolen Moments」やTheo Crokerの「Jazz is dead」、Kassa Overallの「Ready to Ball」、Georgia Anne Muldrowの「Sunset」ようなフィーリング。)

ところどころ変拍子になったり、フックになるパターンは参加ミュージシャンたちによる素晴らしい演奏によるもので、アイディアが飛び交う”レコーディングセッション”によって生み出されている。
躍動感がありモダンなセンス溢れるドラミング。
ピアノは絶妙なタイミングでコードを奏で全体を支配。後半のハッと息を呑むアドリブの入り方も聴きどころの1つ。
ダークな音色で抑制が聴きつつ随所にアウトしながら歌うトランペットは、アドリブのパートではオクターバーや歪みのエフェクトが効きスリリングに。
地を這うような音で、ピアノに対して次々にベースノートを提示してコードを支配しながらもドラムと繋ぎ合わせている、全体を支える絶妙なグルーブ感のベース。後半部分はミュートを強く効かせエレクトリックベースでありながらもアップライトベースのようなトーンでスウィングし雰囲気を変えている。

ヒップホップやR&B、ジャズもクラシックもストリートも、リスナーの世代をも超えて巻き込む引力をもった躍動感あふれる楽曲に仕上がった。

ダイナミックなミックスはShingo Suzuki自身によるもので、さらにジャケットもShingo Suzuki本人がドローイング。
プロジェクト名にもある ”Liquid“ をキャンバスに描いたアートワークにもぜひ注目してほしいとのこと。

「Backwards」Shingo Suzukiアートワーク
「Backwards」
/ Shingo Suzuki
2024年7/17リリース
フォーマット:デジタル配信
レーベル:origami PRODUCTIONS
マルチリンク



2024.7.17 12:00

カテゴリ:NEWS タグ:, , , , , , ,