【INTERVIEW】『KUNG-FU GIRL cassette tapes series Vol.1』/ KUNG-FU GIRL
大阪のバンドKUNG-FU GIRLがカセットテープをリリースするという情報を耳にした。
SoundCloudでデモを発表していた頃から目をつけ、DLコード付きの缶バッジというシングルはこの世の誰よりも早くゲットし、Miles Apart Recordsからリリースされていた『Cassette Tapes Club』は売り切れを予感していたため早めにディストロに走ったリスナーとしての甘酸っぱい思い出が彼らのライブ時のアルコールの味と一緒に思い出され、気がつくと今回のインタビューへの一本道を走っていた。
そんなインタビューにGt./Vo.のmilkとDr.のハッピーが応じてくれた。
カセットテープのチープな感じが可愛くて好きで自分もよく買うので、KUNG-FU GIRLもシリーズ化して出していきたいなと思って
- –:リリース作品としては1stアルバム以来になるんでしたっけ?
- milk:そうです!
- –:カセットテープでのリリースは2015年にMiles Apart Recordsから出した『Cassette Tapes Club #8』以来?
- ハッピー:はい。
- –:今回のカセットを作ろう!って話になったのはいつ頃ですか?
- ハッピー:去年の夏頃です。去年のうちに出す予定だったんですけど、色々スムーズにいかなくて今年になってしまいました。
- –:今回の媒体にカセットテープを選んだのはどうして?
- milk:カセットテープのチープな感じが可愛くて好きで自分もよく買うので、KUNG-FU GIRLもシリーズ化して出していきたいなと思って。まだアルバムが出来るまで時間かかるし、それまでの間に出すにはちょうど良いなというのもありました。
- –:今回プロダクトの可愛さが際立ってますね。
- milk:みんな可愛い物好きなので。作るときは自分達が欲しいと思うような物を作っています。Miles Apart Recordsから出したカセットテープも可愛くて気に入ってたので、自分達でも作りたいなと思って。
作るの大変でしたが、キラキララメのカセットに憧れてたのでとても満足しています。 - –:可愛いといえばアートワークに使われてる中国風の女の子のイラストも『Cassette Tapes Club #8』のアートワークからずっと使ってますよね。名前とかあったりするんですか?
- milk:はい!可愛いですよね。初めて見た時から大好きです。名前は、恐らく特に無いかと……(笑)作者の新星エビマヨネーズさんに聞いたわけではないので分かりませんが……。勝手にカンフーガールちゃんって呼んじゃってます!(笑)
アレンジのギターの役割が大きくなってたのかなとも思います
- –:A面がオリジナル曲、B面がカバーという構成ですが、このような構成にしようと決まったのはどのあたりの段階で?またどなたのアイデアですか?
- milk:カセットを作ると決めた時に、新曲全部より、2曲だけにしてカバー曲いれようかという事になりました。次のアルバム用に曲を置いときたいという気持ちと、あとカバーをするの好きなので。KUNG-FU GIRLを聴いてくれてる人達も結構カバー曲を楽しみにしてくれている人も多いのかなと思います。
- ハッピー:オリジナルアルバムでカバー曲入れるのは違うかなと思ってて、じゃあカセットに入れるのはちょうど良いなと。
- –:収録されているオリジナルの楽曲はいつ頃作ったもになりますか?
- milk:「rabuka」は去年の春位で、「ghost girlfriend」は秋位です。
- –:それぞれどんな風に生まれた曲になりますか?
- milk:「rabuka」は曲がKUNG-FU GIRLに合ってたのか割とサクッとアレンジ出来上がりました。ギターの仲谷君はまだKUNG-FU GIRLのギターがどんな感じか掴んでない時だったので、ハッピーに言われるがままに弾いてくれてて、それがもうテンポも速いし大忙しで、「これはもう修行だね、Mr.サスケみたいに頑張れー!」って事で、仮タイトルはずっと「サスケ」でした。
去年コロナのせいで割と長い間ベースのあやちゃんが練習に来れなくて、住んでる場所が近い3人だけで集まってベースレスで作ってたので、アレンジのギターの役割が大きくなってたのかなとも思います。 - ハッピー:「ghost girlfriend」は当初もう少し前作っぽいアレンジを考えていたのですが、自宅であれこれ考えているうちにメインのリフを思いついて思いっきり方向転換しました。
長い弾きまくりギターソロは、The knackのMy Sharonaのフジロックのライブ動画を、僕とmilkちゃんがハマって良く観てて、そういうのやりたいなと仲谷君に伝えて弾いて貰いました。
これまで前のギタリストのフレーズや僕の考えたフレーズをひたすら弾き続けてもらっていたのですが、このあたりから仲谷くんの個性が少しずつ活かせるようになってきて、そういった面でも思い入れの強い曲です。
録音はDADA GAUGUINのニンくんに手伝ってもらったのですが、まだドラムのパートしか聴いていないのに「これ良い曲っすねー!」と言っていたので、ニンくん変わってるなと思いました。
- –:あ、ニンさんが参加してたんですね。ニンさんとは仲良いんですか?
- ハッピー:ニンくんとは僕とミルクちゃんが前にやっていたバンドのときに出会って、それから徐々に仲良くなって、かなり長い付き合いになります。
僕が彼のサポートメンバーとしてライブに出演したり、逆にKUNG-FU GIRLのサポートメンバーとして出演してもらったり、かなりズブズブの関係だと思います(笑)
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『KUNG-FU GIRL cassette tapes series Vol.1』
/ KUNG-FU GIRL
2021年2/10リリース
フォーマット:カセットテープ+DLコード
価格:¥1,000(税別)*完売
【Track List】
side-A:
1. rabuka
2. ghost girlfriend
side-B:
1. game of pricks(guided by voices cover)
2. santa’s beard(the beach boys cover MTR recording )
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2021.4.26 12:00
カテゴリ:INTERVIEW, PU3_ タグ:dada gauguin, guitar pop, JAPAN, kung-fu girl, milk, power pop, ハッピー