【INTERVIEW】エレファントノイズカシマシ
今ね、Twitterでつぶやかれないとライブやってないみたいな感じあるしね(笑)
- —四谷のトイレ工事とのセッションってどういう経緯でお話が来たんですか?
- 片岡:アウトブレイクの店長さんから、工事やるんでなんかやりませんかって話が来て。
- 小林:我々がライブしてる時に話が持ち上がってて。大御所さんのところにも話が行ってたらしいんですけども。
- 片岡:それもいいけどもう少し新しい風を。って事で。
- —それで4時間のソロが実現したという。
- 剤電:なんか意外とみんな真面目に観てたんで。僕はやっぱりステージに立つものとしてああいう目線で見られるとちゃんとやるしかないなと。もっと出入り自由な感じを考えてて…出入りが自由にしにくい空間だったんですけどね。狭いし。入り口を入ってあそこってたまりになってたらあそこにいざるを得ないですよね。
- —そうですね。ブンさん(四谷アウトブレイク店長)がもう少し前の方へ出てくださいって感じで整理してたんですけどね。観客もぱっと見の異様さに圧倒されて…。
- 片岡:場に飲まれてた?
- 剤電:動けなくなってた?
- —動けなくなってたし、うかつに動くとやばいなって感じが。
- 剤電:うちらに怒られるような(笑)
- 片岡:追いかけられるんじゃないかっていう(笑)
- —俺も43年生きてますけど、便器積んでるところにロウソク立ててる人って初めて見ましたし。
- 剤電:結構危ないね(笑)
- 片岡:俺ほんとに火傷したからね。
- —みんなあまり外のトイレに行かないってのもありましたね。(当日はアウトブレイク内のトイレが工事で使用できなかったため、近所のコンビニのトイレを利用していた。)もっとガンガンに酒飲んでトイレに出てくのかと思ったけど。
- 剤電:考えられないですね。4時間とか。
- 小林:僕たち普通に楽屋のトイレ行ってましたけど。
- —あ、楽屋のトイレは使えたんだ。しかも、あの時外のコンビニのトイレは並んじゃってて。少し歩いた先にあるコンビニに行くかどうかって選択肢が迫られてた結構地獄絵図でしたね。
- 剤電:誰か客、漏らしたらすごかったですね。
- 片岡:そしたらうちらも触発されて(笑)
- 小林:触発されて!?(笑)
- 片岡:「えの素」の世界っすね(笑)
- 剤電:「ロッパー!」って。
- —ブンさんがどういう顔するか見ものですね(笑)
- 片岡:それ見てみたいね(笑)なんか客も全員泥酔して立ち上がる事も出来ない、みたいなの。
- 剤電:なんかこう…ライブ見ても、体験っていうのが今どこまであるのかっていうことを考えていて。写真撮って「行きました!」って言ったことによって体験してるってのもあるし。酔っ払って誰も記憶ないけどそこにいたっていう…みんな3時間の空白を体験してるっていうライブがあっても面白いんじゃないかなって。
- 片岡:今ね、Twitterでつぶやかれないとライブやってないみたいな感じあるしね(笑)
- 剤電:しおりを挟んでるような感じですよね。
- —そういう感じで言うと、強烈な人ほどTwitterに載らないって印象もありますね。
- 剤電:今日来る予定だけど来れなかった跡地(山形芸術工科大学にて結成されたエクスペリメンタルハードコアわんぱくクルー)のハンザワさんとかチバさんとかもそうなんですけど、twitterでもYouTubeでも、自撮りしながら弾き語りをアップしてるような奴が一番おかしいって言ってて。そのハンザワさんとかが挙げてる動画を見ると、twitterもmixiもやってないようなおじさんとかが自撮りで上半身裸で弾き語りをやってるってシーンがあって。そういう人へYouTubeのコメントで「今日も最高ですね!」とか言い合ってるんですよ。
- 片岡:おじいちゃんがずっと歌ってるのとかもありますね。
- 剤電:住職みたいな80歳ぐらいの人がずっと動画上げてて。
- 片岡:どこにも交わる事がないっていう。
- —同じネットってツールを使ってるのにそこの間が綺麗に断絶してるってすごいですね。
- 剤電:あれが本当のSNSですね(笑)
- 片岡:繋がってなかったんだわ、俺たち。
- —そういえばさっきお話が出た跡地って1〜2年ぐらい前に大塚のライブハウスで一緒にやったのが最初の顔合わせだったんですか?
- 片岡:ちょっとトイレ行くんで話しといて。
- 剤電:えー、そんな!
- 小林:そんなに話せないんだ(笑)
- 剤電:その前にも色々あって。その前は確か…跡地のメンバーが「エレファントノイズカシマシと対バンしたい」ってツイートして、それをノイカシのメンバーがエゴサしてRTしたのが最初ですかね。僕が最初跡地のメンバーにフォローされて「こいつらなんなんだろうな」って思ってたら。それが2013年の暮れか2014年の頭ぐらい。ノイカシもまだライブをあまりやってない頃でしたね。
- 小林:今に比べたらね。月一あるかないかぐらいだったから。
- 剤電:その頃に跡地がノイカシに注目してくれて。そしたらハンザワさんがやってたCORECO RECORDSってネットレーベルがすごく面白くて。普通のネットレーベルでは絶対取り扱わない変なバンドとかがいっぱいいたんですよね。
- —異様にラジカルというか破滅的な音源を扱うレーベルって印象ですよね。
- 剤電:かなりスカムなのとかもあげてましたね。そして僕が出すようになった辺りからかなり知名度があがってきて。跡地が海外のネットレーベルのGrindcore Karaokeってとこから出した音源がすごくかっこよかったんですよ。
- —ああ、覚えてます。
- 剤電:それを僕が聴いてあちこちに拡散してったら結構広まっていって。オルグで企画やってた並木さんとYou-suckくん(共にMarginal cycle主催)で「跡地を東京に呼ぼう!」みたいな事を言い始めて。その時は志木HOLEっていう、狭いけど色々できるハコでノイカシとツーマンやろうって2014年の8月ごろに言ってたんですが割と土壇場で色々あって無くなってしまって。それで片岡さんが「俺が呼ぶ」って言って…。
- —当時跡地って何人ぐらいでやってましたっけ?
- 剤電:その時は9人ぐらい?大塚の時は1人来れなかったんですよね。
- —それが初顔合わせという事ですね。
- 剤電:でもハンザワさんはその前に一度僕のやってた某バンドのライブに遊びに来てくれて、その時に挨拶してるんですよね。そして、そこから大塚を経て色々付き合いが始まりました。ハンザワさんは大学卒業して東京に来たのもあったし。
- —今、ハンザワさんと、チバさんって、G.G.G.G.に参加してますよね。東高円寺二万電圧でのライブで初めてお会いしました。
- 剤電:あの日はチバさんが東京に遊びに来てたんです。彼、あの中では一番若いんですよね。
- —華麗にトロンボーン壊してましたよね。
- 小林:あれは、元々壊れてたんですよ、(笑)
- —あ、そうなんですか?
- 剤電:最初「トロンボーン壊れたからトロンボーンで参加できない」って言ってたんですけどそのあと「大丈夫です、なんとかします。」って謎のDMが来て。
- 小林:なんとかなった?
- 剤電:一応なんとかなった(笑)
- —見てる方としては、結構衝撃的でしたけどね(笑)
- 剤電:東北のツアーも跡地が手配してくれて。仙台のライブは別なんですけど、山形の方はチバさん達が話まとめてくれたんですよね。
- —何箇所廻るんでしたっけ?
- 剤電:4箇所です。
- —ツアーをやった事って今までありました?
- 剤電:ないですね。僕が入って最初のライブの時に神戸に行きましたけど、それだけです。(神戸ヘラバラウンジ、ぐうたら狂企画)
- 小林:まだ岡本さんがドラム叩いてた頃ね。
- 剤電:大曲くん(第2期エレファントノイズカシマシメンバー)もいたよね。
- 片岡:(何事もなかったかの様に片岡フグリ帰着) そのツアーで彼のジーンズのお尻が破れた。
- —5月の大阪・名古屋ですが、大阪はどういう経緯で呼ばれたんですか?
- 片岡:ついでですね。
- 一同:(笑)
- 小林:最初に名古屋が決まってて。
- 片岡:そうですね。で、ついでに大阪でもライブしたいなって思って、kkmangaってバンドのハマジくんっていう友達が大阪の難波ベアーズで働いてるんで、彼らと一緒に何かやりたいなと思ってベアーズでのライブをセッティングしてもらいました。
2016.6.26 20:00
カテゴリ:INTERVIEW タグ:JAPAN, noise, エレファントノイズカシマシ, 剤電, 片岡フグリ
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