【INTERVIEW】VANILLA.6 オオクボーイ 12/3(土)にEPリリース & 渋谷LUSH主催イベントに向けて
大阪でPost Modern Team.のサポートギターをつとめていたオオクボーイが「VANILLA.6」というバンドを始めたという情報には強いインパクトを感じていた。2015年6月に発表した初の音源「90’s Milan」の80’s的なキラキラ感と過剰なまでにスタイリッシュなビジュアルからくるインパクト。
同年12月には大阪NOON+CAFEにて自主企画、さらに音源OWLSのリリースや3ヶ月連続のカバー動画企画等で周囲の耳目を集めていき、今年10月には東京での初ライブを果たす。
そして最初の音源の公開からわずか1年半、この12/3に彼らはEP『VNLGRL』をデジタル配信開始と共に東京での主催イベント『VANILLA NIGHT vol.2』を開催する。
その勢いは転がる石の様に加速していき、そのスタンスは挑戦的である。
そんなVANILLA.6 = オオクボーイにインタビューを試みた。
多幸感はVANILLA.6の活動のテーマの一つでもあるので
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–:EP『VNLGRL』リリース決定おめでとうございます。
今回のEPを配信でリリースしようとした理由は?
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オオクボーイ:自然な流れでそうなったというか、特に深くは考えずに決まりしたね。でも後々考えたらこれでよかったかなとも思います。僕たちって良くも悪くも周りから少し浮いた存在だと思っていて、いろんな人から「東京でやった方がいいんじゃない?」みたいなことも言われますし、僕自身首都圏や地方や海外でももっと知ってもらいたい気持ちがあるので、今回のEPに関してはCDを作るよりも配信で広く届けるって方がいいんじゃないかなと今は思っています。
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–:EPを聴いて思ったのですが、現在公開中のMV「Old Friend」のをはじめとして、今までのVANILLA.6とも少し違うイメージを押し出そうとしているように感じます。その辺りは意図的なものですか?
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オオクボーイ:今回、『VNLGRL』を作るにあたって、“多幸感”というテーマがあって、その一端をビデオで体現しようとしたのが「Old Friend」のMVなので、EP全体にもカラフルな雰囲気は漂っていると思います。4曲それぞれ違ったカラーを持っているけど、どの曲もとても自分達らしい仕上がりですね。
元々、多幸感のある音楽や映像が僕は好きだったし、多幸感はVANILLA.6の活動のテーマの一つでもあるので、MVも音も個人的にはバンドイメージとかけ離れるどころかむしろ狙い通りになったと思っています。
あと、MVのイメージは完全にThe Cureの「Friday I’m In Love」のMVですね。あのビデオが死ぬほど好きで、所狭しに用意されたセットを最後めちゃくちゃにして終わるってのを一回やってみたかったんですよね(笑)。
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–:“多幸感”がテーマと聴いてEPを聴いた時の感覚が腑に落ちました。このテーマが強く出ているのはバンドの知名度が上がっていることや、バンド自体が回転しだして次のステップに行こうとしているという高揚感とリンクしている気がしますが、いかがでしょうか?
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オオクボーイ:制作自体はすごくシンプルで、バンドの立ち位置とか周囲からの期待とかは特に考えることなく好奇心と探究心に任せてやるようにしていますね。外から見た自分達の見え方をいつもすごく意識しがちなので、それが頭にあると制作で変なプレッシャーや雑念になると思いますし。
僕小学校の工作の授業とか、アイデア練ったり作りに拘り過ぎて時間内に終わらないから、お昼休みや放課後もずっと独りで作業してるなんてことしょっちゅうあったんです。結局未完成のまま持って帰ったりしたんですけどね…。今も全然変わってないというか、曲作りや録音ミックスマスタリングに関しても単純に楽しく拘りを持ってやっています。
ただ、曲をバンドの肉体を経由して作品に落とし込む過程で、メンバー達のテンションとか今のバンドの雰囲気みたいな要素が思いがけず添加されていった部分もあると思いますし、結果的にそれらいわゆるバンドの化学反応によって僕が一人で思い描いていた以上の作品になったと自負しています。ほんと、みんなに聴いてもらうのがクソ楽しみで仕方がないです。
- –:今回『VNLGRL』のリリースパーティー『VANILLA NIGHT vol.2』を東京で開催しようと思ったのはどうしてですか?
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オオクボーイ:もっとデカいステージでショーがしたいので、その為にはまず東京で名を上げるぞ。って思いですね(笑)。
ちょうど去年の年末大阪で開催した「VANILLA NIGHT vol.1」がバンドとしてはほぼ初めてのショーだったんです。それが最高に楽しいパーティになって、バンドとしてとてもいいスタートが切れたし、またやりたいなとは思っていたんです。それから今まで丸一年活動してきて、たまにクソ喰らえって事もあったけど、嬉しいことに今ではいろんなイベントに呼んでもらったり関西ではたくさんの人が知ってくれたり期待してくれるようになって。まだまだこれからだけど一年でバンドとして成長したなぁって思ったんですよ。でも目指しいてるのはもっと上だし、関西で認知されたからってなんだって思う自分もいる。なので次の一年は関西以外の人にもたくさん知ってもらって、もっとデカいステージでやってやるぞっていう、決意表明というか宣戦布告的な位置付けで、今回東京での開催に踏み切りました。
- –:今回の『VANILLA NIGHT vol.2』での出演バンドを選んだ基準があれば聞かせてください。
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オオクボーイ:「オオクボーイがかっこいいと思ったかどうか」で選びました。本当はトゲがありつつも幸福感が感じられるようなインディ・ロックバンドで固めたいって思いや、ポップさを追求してるバンドを集めたいって思いがあったり、他にもたくさん候補のアーティストがいたりしたんですが、結局はシンプルに僕がかっこいいと思うかどうかで選んで今回のメンツになりました。
共演したことのあるFor Tracy Hydeやcattleは初めて観たときに涙出るくらいハッピーな気持ちになって最高だったし、大阪から来てくれるMississippi Khaki Hairはぎらついたスター性があってすごくいかしてる。17歳とベルリンの壁、Fun House.は今回初共演なんですけど、両バンドとも音源や動画ですごい衝撃を受けてオファーしたのでステージを観るのがとても楽しみなんです。この日出てくれる5バンドは最高のバンドばかりだし、最高にいい塩梅で全編楽しめるイベントになったと思います。楽しみにしていてください。
>>次ページ「既存の音楽ジャンルを名乗ったところでその看板に誇りも拘りも持てないと思ったんです。」
『VNLGRL』/ VANILLA.6
2016年12/3リリース
フォーマット:デジタル配信
レーベル:セルフリリース
価格:¥800
【Track list】
1. Getover
2. Old Friend
3. VNLGRL
4. Euphoria
VANILLA.6 prsents
『VANILLA NIGHT vol.2』
2016年12/3(土)渋谷Lush
ACT:VANILLA.6 / For Tracy Hyde / Cattle / 17歳とベルリンの壁 / Fun House. / Mississippi Khaki Hair
Open 17:30 / Star 18:00
Adv ¥2,500 / Door ¥2,800(+1d)
【Time Table】
18:00〜18:30 17歳とベルリンの壁
18:45〜19:15 Fun House.
19:30〜20:00 Cattle
20:15〜20:45 Mississippi Khaki Hair
21:00〜21:30 For Tracy Hyde
21:45〜22:15 VANILLA.6
2016.11.27 21:00
カテゴリ:INTERVIEW タグ:17歳とベルリンの壁, cattle, For Tracy Hyde, fun house, JAPAN, mississippi khaki hair, post modern team, vanilla.6, オオクボーイ
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