【REVIEW】 [PSTnet-004] クリスマスギフト / Theムッシュビ♂ト×すなちゅ
sabadragon
[PSTnet-004] クリスマスギフト / Theムッシュビ♂ト×すなちゅ クリスマスソングと言えば割とこれ。 http://bit.ly/1do8Wnw #bandcamp_d
大阪のTheムッシュビ♂トとCaro kissaのsunachuによるユニット。
冬が始まろうとしている時期だったかと思う。
まだ午前中の飯田橋。
駅からほど近いカフェの喫煙席に座る私服姿の男性が二人。
どのような話の流れから導きだされたセリフかは忘れてしまったが、その時確かにこのようなセリフが出たのだった。
「sunachuさんはアイドル性ありますよね」
そう、この音源はアイドルポップであり、アイドル性 ミーツ アイドルプロデュースの物語だと思う。
前回のエントリで取り上げたCaro kissaのボーカル・作詞・アートワーク等を担当しているsunachu。
彼女のボーカルを聴いた人なら一度はアイドルポップを歌わせてみたくなると思う。
そしてそれは、「J-POP専門ネットレーベル」を標榜するpositive recordsの主宰者であり、猛烈なベリーズ工房フリークであり、ミュージシャンであり、プロデューサーとしての気質とアイデアを持つTheムッシュビ♂トの手によってかなえられる事になる。
リリース自体は2011年ともう2年前になる訳だが(そのため、厳密に言うと当時はまだCaro kissaの結成前と思われる)クリスマスというテーマの普遍性もあって定期的に聴きたくなるというエバーグリーン感にあふれている。
メロディーや歌詞・アレンジもアイドルソングを意識した作りになっており、Theムッシュビ♂トという人の引き出しの豊富さを再確認できるね。
また、その中でボーカルとしてポップ性をきちんと表現してみせたsunachuのセンスも見所の一つ。
先日のcaro kissaでは作詞やコーラスアレンジの才能に目がいったがこの音源では彼女のボーカルとしての能力に目がいく。
過剰にクリスマス感を詰め込んでいるとの事だがその辺りは鈴木清順が言う「やり過ぎないと面白くないよ」という所とも個人的にはリンクしており、見事なクリスマスソングの成立の一因になっていると思う。
このトラックはここからFreeDL可能なのでクリスマスにこの曲を使いたい浸りたい人はDLしておくと良いと思う。
また、余談ではあるがこの楽曲はTheムッシュビ♂トのソロアルバム・キラーチューンズに収録されている「演奏してる街」とも密接に繋がる曲であり、どちらを聴く時にももう片方の曲がサブテキストとして機能している。
キラーチューンズも色々と書きたい事の多いアルバムではあるんだけどそれはまた次の機会に送るとして、キラーチューンズはネット上では全曲を聴けるようにはなっていないため、クロスフェードを聴いてみて興味がわいたらpositive recordsのオフィシャルショップで買ってみると良いんじゃないかな。
2013.12.20 21:29
カテゴリ:REVIEW タグ:caro kissa, christmas, J-pop, JAPAN, pop, sunachu, theムッシュビ♂ト