【INTERVIEW】okkaaa『okkaaa – EP』

新世代登場!という言葉が、インタビュー中に脳内で溢れていた。

都内在住の弱冠20歳の男子は、どんな表現がしたいか?という曖昧な問いかけにも、言葉を濁さずにハッキリと答えていく。その姿を見ていて、わたくし草野、ならびに今回カメラマンとして同行したオオシマトモヒロ(Sister Ley)も、思わず「大人びている」と口にしてしまうほど。彼の言葉には、迷いや何かしらの戸惑いすらも、あまり感じなかったのだ。

とはいえ、徐々に冷静になっていったインタビュー後半では、彼の言葉はむしろ、ソリッドなまでに「やりたいこと」「やれること」に注力したからなのだとわかっていった。

そんな彼は、先日「タイプビート」にまつわる記事を公開していた。記事の最後にリンクを掲載している。併せて読んでみてほしい。そしていま一度彼の音楽に触れてほしい。

別に周りに反抗するとかそういう意味ではないですけど、自然と心惹かれていったのが、R&Bやネオソウルだった(okkaaa)

–:この「okkaaa」というのは、「オッカー」という呼び方で大丈夫ですよね?
okkaaa::はい、そう呼んで頂けると。
–:なんでこの名前にしたんでしょう?
okkaaa:もともとあだ名として「おっかー」って呼ばれていて、アーティスト名を考えたときに「そのままつけちゃおうか」と思ってつけたんです。自分を形容できる言葉も思いつけなかったので、気軽につけてみたんですよね。
–:失礼ですけど、お若いけども、おいくつですか?
okkaaa:今年で20歳ですね
–:……お若い(笑)
全員:(笑)
–:僕が今年で32歳だから、ぶっちゃけ干支1周分回ってて……(笑)
okkaaa:うさぎ年ですか?(笑)
–:うさぎ年(笑)うさぎ年ってわけじゃないけども、外によく出たりするんですか?
okkaaa:動き回りたい性格なので、たしかに一人旅とかは好きですね。でも、一人でいるほうが好きなんですよ。映画を楽しんだり、本を読んだり、音楽を聞いたり、そのために外に出て遊びに出ていく感じですね。
–:なるほどです。意識的に音楽を聞き始めたのはいつ頃でしょう?
okkaaa:車のカーステから宇多田ヒカルとかが流れていたという記憶はありますね。でも意識的と言うと、父と一緒に岡村靖幸さんのライブに行ったことなんですよ、中学のころだったと思います。そこから一気にハマっていったんですよ。





–:そこからいろいろ聴いていったんですね。
okkaaa:もともとアイドルも好きで、AAAとかも聴いていったんですけど、『世の中にこんだけ音楽があるなら、もっと聴いてみないとな』と思わせてくれたのは大きいですね。
–:好きなミュージシャンやトラックメイカーさんはいますか?
okkaaa:宇多田ヒカルさんと岡村靖幸さんは間違いなく僕の中にありますね。トラックメイカーさんでいうと……tofubeatsさんですね。『FANTASY CLUB』のポスト・トゥルースを題材にした内容もそうですし、tofubeatsさんのインタビューなどはよく読んでいて、10代のころから頑張っていた話は親近感も湧くし、そこからあれだけの活躍をされているというサクセスストーリーからはほんと勇気をもらってます。その後は、サンクラをどんどん漁って聴いていって、最近のアジアのポップミュージックには刺激をもらったりしてますね。
–:でも今作のムードには、もっと違うものが入ってますよね?
okkaaa:それはたぶん、岡村さんからプリンスに出会って、ディアンジェロを聴いたというのが大きいかもしれないです。別に周りに反抗するとかそういう意味ではないですけど、自然と心惹かれていったのが、彼らのようなR&Bやネオソウルだったという感じなんです。家ではJ-WAVEが流れていることが多かったので、ソウルやR&Bと触れることが多かったことも大きかったのかもしれないですね。
–:なるほどです。アジアのシーンについて話がありましたけど、どの方をよく聴くんでしょう?
okkaaa:最近だと、DEANさんですね。K-POPの流れ、アジアカルチャーの流れがすごいなと思うんです。グローバル化によって、アジアの地域性がどんどんと発見され始めていると思うし、DEANはそういったムーブメントを作った一人だと思うし、尊敬してますね。88risingやJojiも同じように聞いてます。





–:ちょっと突っ込むんだけども、バンドをやったことないし、楽器も弾けないんですよね?
okkaaa:そうですね。なので、作り方はヒップホップの手法しかなかったんですよね。サンプリングをする、トラックメイキングして歌を乗せる、あるいはフリーなオリジナルトラックを色々組み合わせたりとか。でもオルタナティブな考えをもって制作したいと思っているので、いろんな音楽が自然と汲み合わさってれば良いなと思いましたね。
–:音楽をつくろうとしたきっかけって何だったんでしょう?
okkaaa:えーっと……世界史の年号を覚えるためにラップをしたということですね……(笑)
–:……誰かに聴かせるわけでもなく?(笑)
okkaaa:もちろん自分のためにですね(笑)
–:それは黒歴史になるんじゃないかな?(笑)でもマイクがあって制作できる環境がすでにあったんですね。
okkaaa:そうですね。作れる環境がそこにあった、というのは大きかったですね。Garage Bandである程度のところまではできますし、オープンソースでいろんな音源やソフトが公開されているのを見つけていくと、実はそれが一番スマートなやり方では?なんて思ったりもします。最近はちょこちょこ制作ソフトも加えていっているので、これまでから変わっていくとは思いますが。
–:いきなり貶すような内容で作品について話したくなかったんだけども、今作6曲入りのEPを聴いていると、たしかに「この音、どこかで聴いたことあるな?」と感じることが多かったのは確かなんです。もしかしてですが、かなり初期に作った曲がそのまま今作の中にあったりしますか?
okkaaa:実は5曲目「ビーピーエム」がそうなんです。作り始めたのは16歳ころだったので、この曲は去年一昨年だったはずです。好きな音色はやっぱり変わらないので、そのまま使っちゃうのは確かですね。

photo by オオシマトモヒロ



>次ページ「プロの方と並んで自分の音楽が聴かれていくという状況になってきていくなかで、自立とはなにか?みたいなエクスキューズが生まれてきた」へ



1 2

2019.8.27 11:59

カテゴリ:INTERVIEW, PU1 タグ:,