【REVIEW】 superfine / Shin Rizumu
sabadragon
superfine / Shin Rizumu リズムくんの新しいEPがano(t)raksからリリース。 http://t.co/mY8A2NPfL0 #bandcamp_d
神戸のShin Rizumu。
soundcloud / twitter
Shin Rizumuはある日突然目の前に現れた。
彼との出会いは2014年2月・Ano(t)raksからリリースされた処方箋ep。
これを聴いた時に2回驚く事になった。
一つは非常にスマートかつ上質のジャパニーズポップスであった事。
もう一つはその音源を作っている方・Shin Rizumuがまだ高校生である事。
本人はキリンジの影響を公言しているが、個人的には山下達郎・大滝詠一やサニーデイ・サービスの存在も感じた。
高校時代に山下達郎や大滝詠一に夢中になっていたせいでメタル全盛だった学校の軽音部と馴染めなかった俺ですので当然こういうのは大好物に決まっている。
しかしこういうものを今やってくる高校生ってどういうバックグラウンドを持ってるのかなーと思って色々調べていたらAno(t)raksのオガダイさんによるインタビューを発見。
それによるとキリンジを始めとして山下達郎やはっぴいえんど、曽我部恵一・Aztec Camera・Steely Dan、etc…。
奇麗にポップミュージックの系譜を辿った上で出すべき音を出しているなと思いつつ、この年齢でその音に辿り着き、きちんと出力ができている事に彼のセンスを感じてしまう。
今後の活動としては、4月にAno(t)raksからリリースされるコンピレーションに参加予定との事。
そのコンピには「Nyan-Nyan-Funk」や「エビはカニじゃない」で俺の脳髄をとろかす前に困惑させた北園みなみも参加予定(しかもこの参加はShin Rizumuから北園みなみへのラブコールがきっかけ)との事なので色んな意味で楽しみである。
また、彼は地元神戸でBrownieというバンドもやっている。
音源は以下のものしか出てこなかった上に「(acoustic)」という但し書きがついているため、普段の彼らがどのような音を鳴らしているかは想像するしかない訳だが、この音源から伺えるのはやはりShin Rizumuと同様のよく作り込まれているソングライティングだったりする。
余談だがシュガーベイブやはっぴいえんどという場所からの影響を色々考えてみると時代というのはもう2周ぐらいしてしまったんだなあと思いつつ、彼の音楽の傾向はどうもお父さんの影響もあるらしい。
どうでもいい話だが佐野元春やゴダイゴ辺りも聴いていた音楽に挙がっている事を考えるとお父さんって俺と同年代なのではと思った。
実際にどうかは知らないけどね。
2014.4.1 20:49
カテゴリ:REVIEW タグ:city pop, indie pop, JAPAN, shin rizumu