【NEWS】桃蟹 排外主義に対する静かな怒りを内包した新曲「りんどう」配信開始

桃蟹アー写

シンガー・ソングライター/トラックメイカー 桃蟹は7日、シングル「りんどう」の配信を開始した。

この楽曲は排外主義に対する静かな怒りを内包した楽曲。
桃蟹の実体験に基づき、その事実をあえて直接的に歌詞に組み込み、真っ直ぐで静かな怒りを内包している。

パンパイプを彷彿とさせるシンセから幕を開け、静寂の中に時折ラトリングなパーカッションが現れ、細かな打撃音とノイズが重なりながら楽曲は徐々にその姿を変えていく。
桃蟹の声はその中心に置かれながらも、背景や空間そのものの一部としても存在感を示す。
無数の音が互いに干渉しながら、楽曲は次第に巨大な音響空間へと拡張されていく。
緩やかなクレッシェンドの先に現れるのは、繊細さと圧倒的なスケールが同居する、壮大で幻想的なサウンドスケープである。

ジャケットの写真はエクアドル出身のフォトジャーナリスト、作家、アーティスト、文化マネージャーであるPablo Corral Vegaによる作品。
レコーディング、ミキシング、マスタリングは梅木廉が担当した。

また、桃蟹は今作と8月にリリースしたシングル「黒い雨」を含む11曲入りの2ndフル・アルバムを11月にリリースする。

「りんどう」/ 桃蟹アートワーク
「りんどう」/ 桃蟹
2026年10/7リリース
フォーマット:デジタル配信
レーベル:FRIENDSHIP.
マルチリンク




【コメント】
2025年7/19の19:00過ぎ、期日前投票のために夫と一緒に投票所へ行きました。
投票所に到着し私はエレベーターの方へ、夫は近くにあったベンチに向かいました。
ふと我に返り、どうして夫には選挙権がないのだろうと考え込んでしまいました。
投票の時間は一瞬でした。この一瞬の時間が夫には与えられていない。
夫は国籍が日本ではないから選挙権がない。
エレベーターを降り夫の方へ急ぐと夫はベンチに腰掛け本を読んでいて、私に気付いて微笑みました。
全身の血が沸騰する心地がしました。
私が今までこれといった不自由もなく当たり前のように生きてきた社会は、誰かにとっては生きづらく居心地の悪いものだったことを知りました。
全ての人は生まれる国や性別、家族、見た目など、そもそも生まれること自体その本人は選択することができません。
私は偶然日本生まれ日本育ち国籍も日本で大きな不自由もなく生きてきました。しかし残念ながらこの世界に生きる全ての人がそうなのではありません。
私1人の力で何とかできることでは到底ないと分かっていますが、それでも選挙権を持たない夫が、夫の力の及ばないところでこの社会から阻害される不安に苛まれる姿は見ていられません。
“彼らが最初共産主義者を攻撃したとき”という詩があります。最初は親ナチ派であったものの、その後ナチスドイツに抵抗した牧師マルティン・ニーメラーの言葉に由来する詩です。

ナチスが共産主義者を連れさったとき、私は声をあげなかった。私は共産主義者ではなかったから。
彼らが社会民主主義者を牢獄に入れたとき、私は声をあげなかった。社会民主主義者ではなかったから。
彼らが労働組合員らを連れさったとき、私は声をあげなかった。労働組合員ではなかったから。
彼らがユダヤ人を連れさったとき、私は声をあげなかった。ユダヤ人ではなかったから。
彼らが私を連れさったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。

社会の中で「おかしい」と、漠然もしくははっきりと感じていることが現状あるにも関わらず、取り返しのつかなくなった状態で「何もできなかった」と感傷に浸る大人に、私は絶対になりたくないです。
– 桃蟹


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2026.10.7 11:00

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