【NEWS】ラッパー/シンガー/トラックメイカー Milky 4th E.P.『Oedipus』配信開始 個人的でありながら社会構造と強く結びついた問題群を言語化するコンシャスラップ

ラッパー/シンガー/トラックメイカー Milkyによる4th E.P.『Oedipus』が25日に配信を開始した。
今作はウィッチハウスやダークトラップ、2017年前後のSoundCloudシーンを想起させる陰鬱で歪んだビートの上に、コンシャスラップとしての明確な意志を刻み込んだE.P.である。
Milkyが本作で向き合うのは、生き方の選択に影を落とすエディプス・コンプレックスや「起源としての父親」、内面に形成されたエゴと超自我、さらには男性性/女性性の分裂と再統合といった、きわめて個人的でありながら社会構造と強く結びついた問題群。
それらは感情的な吐露や自己憐憫としてではなく、身体、係性・思考といったレイヤーを通じて、「構造を言語化するラップ」として提示される。
一部の現行ラップシーンに対して、Milkyは異なる角度から問いと主張を投げかける。
表層的な物質的価値、力、成功の誇示ではなく、未成熟や依存、歪んだ欲望、知への執着をあえて剥き出しにすることで、ヒップホップが本来持っていた「自己批評としてのラップ」を更新しようとする試みであるという。
文脈や経験、思考への態度そのものが、表現を支えるものとして示される。身体的な関係性や距離感の中で一度可視化された欲望は、そのプロセスを経て、主体自身の在り方を更新していく。
E.P.全体を通して描かれ、歌詞に頻出する「臍帯」「名前」「鎖」といった象徴は、家族や父性を美化するためのモチーフではない。
それらは、愛と支配、社会構造的な保護と暴力が不可分であるという現実を浮かび上がらせる装置であり、Milky自身がその構造の中でどのように形成され、いまも影響を受け続けているのかを示す記号として機能している。
また本作は、ジェンダーや身体性に対する固定観念にも静かに抵抗する。
男性性/女性性という二項対立を前提にするのではなく、移行や選択のプロセスとして扱い、それらが内面に共存する衝動や恐れをラップに落とし込むことでアイデンティティを単純化しないコンシャスな表現を実現しようとするE.P.である。
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『Oedipus』/ Milky
2026年2/26リリース
フォーマット:デジタル配信
【Tracklist】
1. WHAT DID YOU FEEL WHEN I RUINED YOUR NAME
2. crown
3. Inherited Complex
4. 6V
5. picasso
マルチリンク
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2026.2.25 12:00
カテゴリ:NEWS タグ:hip hop, JAPAN, milky, rap

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