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このへんからようやく徐々に身体の主導権が自分になりつつあるというか、諸々がコントロールできるようになった感じですね

–：個人的には「PINK HIZIRI」ごろから徐々に田島さんが表現するモードが変わっていったように思うのですが、田島さんの意識的にはいかがですか？

田島ハルコ： 知らんがなって人が多そうですが、（むしろ興味持たなくていいんですが）実は「こんにちはシルエッツ」という曲を作ってがっつりギアチェンジして以降あんまりモードが変わったって感じはないですね。それがよりクリアになってきたのがピンク聖ですね。ちなみに何言ってるか分からない人は私の昔の曲追わなくていいです！聴くの大変だし好みじゃなすぎて幻滅して欲しくないので！（笑）でも、最近知った人にも「聖聖聖聖」っていう去年出したアルバムだけは名盤なので聴いて欲しい。全く売れませんでしたが……。

–：「モードチェンジがクリアになった」部分に興味が引かれるので少し詳しくきかせていただいていいですか？

田島ハルコ：この辺から表現やそもそもの私の存在感などの解像度が上がったなと。具体的に例えば、それ以前から髪をずっと派手にしたいと思っていたけどそれがうまくできなくて。生まれ持った素質から逃げられない感じがあったのですが、このへんからようやく徐々に身体の主導権が自分になりつつあるというか、諸々がコントロールできるようになった感じですね。

だから頼む！！みんな助けてくれ！！！

–：『kawaiiresist』リリース前に公開されていた「ブスって言われた時のためのラップ」がかなり衝撃だったのですが、これは「kawaiistatement」の原型という事になりますか？また、かなりルッキズムやミソジニーに踏み込んだ内容になっていますが、そういうものが溢れている現状についてどう思われますか？

田島ハルコ：はい！YouTubeにアップしたその動画が好評だったので、そのコンセプトでアルバムを作ろうとした流れがあります。後者は詳しく話せば長くなってしまうのですが、特定のバイアスを持った人たちに「普通のバカな女」だと思われないような生き方をかつての私は心がけていました。でも、一般に女性向けとされるコンテンツや商品の多くは私にとって好ましいものなので、今は堂々と「バカ女」を生きようと思っています。その結果もあってYouTubeやってた時期などはブス叩きみたいなのがありました。もちろんそれ自体は痛くも痒くもないので楽しく曲を作って返り討ちにしていますし、早く全部返り討ちにしたいからどんどんこいやって感じですね。

–：最後にワンマンを楽しみにしている方や、行こうか迷っている方に何かメッセージをお願いいたします。

田島ハルコ：正直言うと「来ないと後悔するから絶対来て！」みたいなことって常にそうだけど私は言えなくて。集客も超絶不安ですが、ステージ面もすげー不安です。でも、当日の完成度は「あなたが来るかにかかってる」みたいなところがあります。だから頼む！！みんな助けてくれ！！！