【INTERVIEW】『NEWWAVE GYARU』/ 田島ハルコ
今まで私が一人でステージに立つことで打ち出されていた手作り感とかDIY感みたいな表現で言い表せるような温度感を、もっとみんなで大きなスケールでやっていくイメージです!
- –:今回WWWという400人規模の会場でワンマンを開催するに至った経緯について教えていただけますか?
- 田島ハルコ: 経緯はもう一言で言うと、やらない?と聞かれたのでやることにしました。やりたいに決まってるので。単なる大きい会場への憧れっていうのもそうですが、私はライブハウスとか小さいところでうまくパワーが発揮できないような感覚があって、広ければ広いほど調子がいいなと思っておりまして……単なる体力不足っていうのもあるんですが、アレルギーで埃っぽいところや煙たい場所だとすぐ息切れしてしまうので、ライブハウス向きではないんですよね。アンダーグラウンドな場所でガンガンかませたほうが絶対かっこいいけど、そういう理由もあって止むを得ず上に行かないとっていう意識があります。
- –:切実な問題で大きなフィールドを目指すんですね。「やらない?」というのはどなたからのお誘いでした?
- 田島ハルコ: 制作で入ってもらってる長州ちからさんという人です。私の意思だけでは何かとムリなのでWWWのスタッフの方だったり、今回はいろんな方に協力してもらっています。ありがたい。
- –:ちなみに今までライブをやった中で一番規模が大きい会場ってどこでした?
- 田島ハルコ: WWWかWOMBですかね。人少なかったせいもありますが、呼吸がラクで楽しかったからまたやりたいですね。
- –:WWWでのワンマンならではというパフォーマンスは考えていますか?
- 田島ハルコ: まずVJがありますし、演出とかは今いろいろ打ち合わせして考えています。今まで私が一人でステージに立つことで打ち出されていた手作り感とかDIY感みたいな表現で言い表せるような温度感を、もっとみんなで大きなスケールでやっていくイメージです!
- –:田島さんの提唱する「ギャル」について質問させてください。こちらの「ギャル」は世間一般で言う所の若い女性……特に派手目のファッションに身を包む「ギャル」のマインドにフォーカスしつつも若い女性以外の存在にもフォーカスを当てていくように使用されているように思うのですが。
- 田島ハルコ: ギャル的なマインドといえば90〜00年代のリアルタイムではヤンキーの正義感に近いものと見なされていたような感じがありますが、現代に至ってはむしろポリコレ的な正義感と接続されている感じが面白いと思っています。姉agehaなどに見られる「年齢関係なく誰に何を言われても自分らしく生きよう」といった成熟した価値観がそう見えるのだろうと思います。そうした価値観は年齢性別関係なく誰にでも適用されますよね。一方でギャルは恋愛観だったり結婚観だったり、現代的な個人主義では割り切れない部分の感覚が引き裂かれているのも人生っぽいというかリアリティがあっていいと思っています。365日24時間フェミニストでパンクなマインド持っていられないし、引き裂かれたまま自己決定するのがギャルの良さ!
- –:そういうギャルの良さにを意識し始めたのっていつ頃でした?YouTubeでコスメ関連の動画を始めたり、NYLONでブログを書き始めたりするようになったことは影響していますか?
- 田島ハルコ: 小学生2年生くらいのころからですかね。「GALS!」みたいなコンテンツで何かに気付かされた気がします。敢えて言うなら、女性や子どもとか弱者とされる存在が不在なまま合意が形成されている社会への不信感みたいなものでしょうか。それでも、ギャルってそういう共同体の価値観に見切りをつけずに正義を見出していくところがリアルな感じがして。そういうはっきりした認識は子どものころはもちろんなかったですが、今の時代の流れによってクリアになってきたので、今こういう価値観に落ち着いています。YouTubeとかファッション文脈はまた別ですね。
- –:最近の田島さんの共演者を見ているとワッショイサンバさんやvalkneeさん辺りを思い浮かべます。個人的には彼女たちのマインドもかなり田島さんに近いものを感じるのですがいかがでしょうか?
- 田島ハルコ: 波が来てんな!って感じありますよね!valkneeさん出てきたのはめちゃデカいですね。マインドどこううっていうより、個人的にはこれまで潜在してた女性ラッパーで面白い人たちがどんどん出ていける状況が出来上がってきてるのがとてもいいことだと思っています。
引き裂かれたまま自己決定するのがギャルの良さ!
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田島ハルコ
『NEWWAVE GYARU』
2020年1/31(金)渋谷WWW
ACT:田島ハルコ
DJ:DJののの
VJ:大平彩華
Open 19:00 / Start 19:30
Adv. ¥3,000 / Door ¥3,500
(税込、スタンディング、+1d)
イベント詳細
チケット販売(チケットのみ)
チケットぴあ(Pコード:170-124)
ローソンチケット(Lコード:74154)
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2019.12.20 12:00
カテゴリ:INTERVIEW, PU3_ タグ:gyaru, JAPAN, new wave, シャンプーハッツ, 田島ハルコ