【INTERVIEW】 『a day in the girls life』/ guitarsisyo

ポップかつ情景感溢れるセンチメンタルなギターミュージックを表現するアーティストguitarsisyo、これまでに『Life is dictionary(2014)』『clearance time(2015)』『good bye my home town(2016)』という3枚のアルバム、『gallop e.p.(2013)』『cherry blossom blooming(2014)』という2枚のEPをオンライン・リリースした後、初の流通盤アルバム『gift to her』を2016年7月にリリース、そして約2年振りとなるアルバム『a day in the girls life』をリリースしたguitarsisyoに最新作について話しを伺ってみた。

やっぱり、娘への想いを入れたかったというのもあります

–: 2年振りとなるアルバム『a day in the girls life』のリリースおめでとうございます!アルバムを聴かせて頂き、前作『gift to her』の気持ち良さはそのままに、本作ではよりダイナミックというか躍動感に溢れた印象を抱きました。今回の『a day in the girls life』に関して、コンセプトや制作的なところをお聞かせ下さい。
guitarsisyo:ありがとうございます!とりあえず、前作とは何か違うところを出したかったので、その辺は意識して作りました。それ以外は特に何も決めずに制作しました。
–: いつ頃から作り始めたのでしょうか?
guitarsisyo:デモ自体は、前作の制作が終わってからずっと作っていました。アルバムのお話があったのが、去年末くらいで、そこから一気にまとめあげました。



–: 前作に続きアルバムタイトルに女性が感じられる言葉が入っています、本作のアルバムタイトルに込められた意味や思いを教えて下さい。
guitarsisyo:このタイトル、実は分かる人には分かるって言うタイトルでして、前からアルバムを出すとき、いつかこのタイトルを使おうと思い、今回願い叶いました。大きな意味は無いですが、女性を感じるところは、やっぱり、娘への想いを入れたかったというのもあります。
–: 『a day in the girls life』ではやはりリズムというかブレイクビーツが特徴的だと思います。このプロダクションを採用した意図は?
guitarsisyo:この作り方は、一貫してずっと変わらないんですけど、とにかく音楽制作の時間が無いんですよ…仕事とか家庭とかあって…で、一番自分が早くトラックが組めるのが、ブレイクビーツなんです。この辺は、今後も変わらないと思います。
–: M1「truth」はギターとブレイクビーツの組み合わせが素晴らしいですね!どのようにプロダクションされたのでしょうか?
guitarsisyo:実は、これ前作アルバム発売前に出来ていた曲で、どっちかと言うと、前作の楽曲の流れで作った感じです。



–: 本作ではM3「on that hill」とM7「redo」でiLUのKUROさんがフィーチャリングされていて共にとても素敵なアクセントになっていると思います。KUROさんをフィーチャリングしようと思った経緯は?
guitarsisyo:前作のときに参加してくれたボーカルの方が、今もう活動していなくて、全くあてがない状況だったので、レーベルオーナーのnikさんに紹介して頂きました。KUROさんのやってるユニットiLUはすでに知ってはいて、最初聴いたときに、すごい日本人離れした音楽でかっこいいなーって思っていたんですが、よくよく聞くと大阪在住でなんか縁を感じました。今回参加して頂いてすごく感謝しています。作品としてのクオリティも上がったと思います。



–: M3「on that hill」とM7「redo」の制作進行と合わせ楽曲紹介をお願いします。また制作で苦労された点などありますか?
guitarsisyo:曲自体は3月末頃に出来ていました。そこから歌もの2曲をお願いして、やり取りが始まりました。しかし、使用DAWがお互い違うかったことがネック?となり、ミックスに非常に手間取りました。僕的には、その分、勉強にはなりましたね。ラップものと、歌ものという、いい意味で違う感じの曲が収録できてよかったかなと思います。



–: M7「redo」もそうですが、M6「mio」のマイナー進行にもとても感情を揺さぶられます。こういったタイプの楽曲の作曲に関して気に掛けられている点などありますか?
guitarsisyo:基本、マイナー進行のときは、あまりハッキリしたコード感をださないようにしています。あと、やっぱり、マイスパレードとかtoeとか、その辺の影響ですかね…フレーズというよりも、ギターの弾き方の部分で出ますね。
–: M8「grand」一転はポップで明るくハッピーな気分になります。どういうところからアイディアが湧いてくるのでしょうか?
guitarsisyo:鍵盤から作ると比較的明るい曲が多いですね。あとは、制作時に聴いているアーティストの影響も出ます。この時は誰か分かりませんが(笑)。



あんまりガッツリ聴くという感じよりも、何か作業しながらとか、さらっと聴いて欲しいです

–: 本作『a day in the girls life』では前作『gift to her』以上に音の仕上がり的によりクリアーというか気持ちの良さを感じたのですが、制作的に何か気を掛けられたポイントなどはありますか?
guitarsisyo:今回、前に勤めていた会社の同期に力を借りました。今回サポートとしてクレジットも入れています。僕はあまりdawの使い方がわかっていないところが多く、悩んだところは、全て彼に相談しました。彼は、いろんなdawをかじっているんで知識もあり、大変助かりました。彼の力が無かったら、もしかしたらアルバム完成していなかったかもしれませんね。
–: 普段の活動スタイルを教えて下さい。また今後はどのように活動されるイメージでしょうか?
guitarsisyo:音楽は、主に自分の作品の制作をしています。あとは、おしゃべりのポッドキャスト番組を月1配信しています。今後も特に変わらないと思います。
–: ライブはどのようにされているのでしょうか?
guitarsisyo:ライブはクリック聞きながら、ルーパーに重ねていく、僕の音楽の師匠、宮内優里さんスタイルです。CDの再現は出来ないんで、ライブ用の曲をやっています。ただ今は、近くでライブが出来る環境が無いため、もう2年以上やってないです。特に田舎だと、何か繋がりがないと、情報も無く、正直難しいですね。僕にはそういうの全く無くて…あと、ライブハウスはあるけど、僕の家から車で1時間弱もかかるんで…なかなか気軽に出来ないですね…なので、お話があればお受けするっていう感じです。是非気軽にお声掛け下さい!
–: あなたにとって音楽とは何ですか?
guitarsisyo:今となっては生活の一部です。日常です。
–: 最後に、『a day in the girls life』が読者やリスナーの方にどのように受け止められるのが理想ですか?
guitarsisyo:あんまりガッツリ聴くという感じよりも、何か作業しながらとか、さらっと聴いて欲しいです。その方が何度も聴けるアルバムになっていると思います。




『a day in the girls life』/ guitarsisyo
2018年7/13リリース
フォーマット:CD
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
カタログNo.:PFCD80
価格:¥2,100(税抜)
【Track List】
01.truth
02.field
03.on the hill feat.KURO from iLU
04.advantage
05.grace
06.mio
07.redo feat.KURO from iLU
08.grand
09.harmony
10.child
11.relax
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タワーレコード

2018.8.9 18:00

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