【INETERVIEW】sommeil sommeil MV「映画みたい」公開記念 しずくだうみ × 白岩義行 × リョウ(that’s all folks)座談会
2017年10月4日に闇ポップシンガーソングライターのしずくだうみがプロデューサーを努める『sommeil sommeil』(以下、ソメソメが)デビュ―シングル「she never.」をリリ―スした。
同盤は、リリ―スに先駆けMVが公開されている『トーキョーシティ―ボックス』、『映画みたい』、『ミッドナイトバス』の3曲が収録されている。
また、新たに『映画みたい』のMVが公開されると聞き、今回、プロデューサーであるしずくだうみさん、『映画みたい』のMVの監督を務めた白岩義行さん、『映画みたい』並びに『ミッドナイトバス』の作曲をしたthat’s all folksのリョウさんにお話をうかがった。
お会いする前までは、お二人の印象は逆でした
- –:まず、『映画みたい』のMVについて、どんなストーリーかお教えいただけませんでしょうか?
- 白岩義行(以下、白岩):設定だけしずくださんから頂いていて、すやりさんが喫茶店で働いている主人公。そこへ元恋人の男の子が別の女の子と一緒にやってきて、みたいな設定の指定がありました。お話自体もほぼそれだけといえばそれだけ、偶然鉢合わせてそれぞれがそれぞれなりの思いや戸惑いなどを表情でみせているだけで、何か出来事があるというほどのものでもないです。
- –:しずくださんから設定が貰えたんですね。その設定というのは、詞を書いているときから、映像が思い浮かび、それを映像にしたい、という感じでしたか?
- しずくだうみ(以下、しずくだ):実は思い浮かんだ映像とは全く異なっていて。洋画っぽい雰囲気が歌詞を書いているときは浮かんでいました。それを実現するといろいろな許可が必要になって、形にするのが難しそうだなってなって。
- –:ということは、失礼な言い方になりますが、今回のMVは現実的に表現出来る範囲で作られたということになるのでしょうか?
- しずくだ:そうとも取れるし、やりたいことを別アプロ―チで作り上げたとも言えるかな。浮かんでいた映像で外せない要素だけを抜き出して、それを当てはめ直す作業をしました。
- 白岩:喫茶店というのも、しずくださんが言う“外せない要素”の中には含まれていなくって、今回の撮影場所がカフェアリエということもあって、『だったら喫茶店が舞台だね』という感じで決まりましたね。
- –:撮影場所ありきで、喫茶店になったと。
- 白岩:ストーリーなり出来事なりのあるなしは指定はありませんでした。ですが、僕が割りとなにも動きが無いような映像を取ることが多いので、わかりやすく出来事があってということではなくて、はっきりと『こういうものです』と見せないで受け取る方に想像してもらうほうがいいかなと思いましたね。なので、こういう作品になったかなと。
- –:撮影時のエピソードはありますか?
- 白岩:待ち時間が多かった、ことですかね。メイクとかの準備が順調すぎて、撮影したかった陽が落ちる時刻よりも早かったので。それと、演じてもらう中でも動きとか台詞とか明確なものがないなかで自由に演じてもらったことが印象的でした。
- しずくだ:あと、nemumiはたしか当日寝てないかなにかですごくテンションが高かった。彼氏役の役者さんとずっと喋ってて、喋ってくれて仲良くなるのは全然問題ないのだけど、『大丈夫? そのテンションで』と心配になるぐらいだった。どうやら、nemumiはコンディションが悪いときだと、反動で絶好調になるみたい(笑)。
- 白岩:それと対照的だなと思ったのが、すやりさんですね。近寄りがたい雰囲気がでてました。実は僕の中でお会いする前までは、お二人の印象は逆でした。すやりさんの方がお喋りでテンションが高く、nemumiさんの方がク―ルな方なのかなって。
- –:たしかに。ソメソメのお二人は外見と内面も対照的なところありますよね。
- 白岩:あと、二人のお話で覚えているのは、コント番組が好きだって言うことで。『出てみたいよね!』って言ってましたね。
- しずくだ:すやりがNHKの『LIFE!』が好きで、ずっとそのコントを真似してた。
- –:もう一人の出演者だった鈴木浩文さんはどうでしたか?
- しずくだ:やっぱり役者さんだな―って思った。
- 白岩:同じことをもう一度同じようにする再現能力がとても高い方だなと思いました。特にこれといった台詞やら行動を決めていなかったのですが、鈴木さんは鈴木さんが考えるプランで演じていて、リテイクのときにもそれを忠実に再現していただいていました。
- しずくだ:終えてみて、やっぱりお願いできて良かったなと。
- 白岩:正直、実際に会ってみたときには役の印象と異なった方でした。大丈夫かなと思ってしまいましたが、それは裏切られましたね。適応能力が高く、見事でした。
- –:やっぱり役者さんはちがった、ということでしょうか。
- 白岩:もちろん演技をきちんと学んできた方々にはそれに裏付けされる能力の高さなどがあります。ですが、ソメソメの二人には役者ではない人が出す魅力を感じることができました。
ガチオタだから、この人のLINEを知らないんです
- –:続いて、『ミッドナイトバス』と『映画みたい』の作曲をしたThat’s all folksのリョウさんにお話うかがっていきたいと思いますが、最初に。しずくださんと知り合って長いのでしょうか?
- リョウ:そもそもは、会う前にTwitterのやりとりからで。もえち(宇佐美萌・元BELLRING少女ハ―ト)から。
- しずくだ:あーもえちか。
- リョウ:共通の推してるアイドルがいて、その子の脱退、卒業が決まったときに、俺、すごい好きだったから彼女について曲を書いたんですよ。それで、冗談半分本気半分でTwitterに『誰か詞を書いてくれないかな―』って言ったら、だうみさんから『呼んだ?』って(笑) それからDMして、やり取りしてって感じです。
- しずくだ:しかもこの人、ガチオタだから、この人のLINEを知らないんです。今もTwitterのDMでやり取りしてます。
- –:ガチオタだから?
- しずくだ:普通にオタクにはLINEを教えないから。それを頑なに守ってて、すごくめんどくさいんですけどTwitterを開いてDMを送ってるんです
- –:……それってLINEとどう違うんですか?
- しずくだ:オタクは相互フォロ―だったら、DMで雑談だったりとかチケット予約とかくるし、私は返すんだけど、それと同じ状況じゃないと他のオタクに公平じゃないからって理由でDMベ―スでやり取りしてるんです。
- リョウ:どう思うかは人それぞれだけど、そういう行動をしてる人がいたらモヤモヤする人はいるだろうなって思うので。
- しずくだ:頑なに『LINEでやり取りしない』というラインは守ってます。
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この二人だったらわかってくれるかな
「she never.」
2017年10/4リリース
フォーマット:CD
レーベル:そわそわRECORDS
カタログNo.:SOWACD006
価格:¥1,200(税込)
【Track List】
1.トーキョーシティーボックス
2.映画みたい
3.ミッドナイトバス
M1
作詞:しずくだうみ
作曲・トラック:田口禎也
M2
作詞:しずくだうみ
作曲:that’s all folks
トラック:田口禎也
M3
作詞:しずくだうみ
作曲:that’s all folks
トラック:田口禎也
レコーディング・ミックス・マスタリング:藤木和人
ジャケット写真:飯本貴子
衣装:みなみ
ヘアメイク:山本奈苗
協力:YORU、タンヒロキ
デザイン:I.N.
sommeil sommeil お披露目ライブ
sowasowa records night
~sommeil sommeilとはなにか~
2017年10/7(土)新宿Motion
ACT:しずくだ うみ(バンドセット) / sommeil sommeil(ソメイユ・ソメーユ) / that’s all folks / センチメンタルウインク / 水野谷みき
Open 18:30 / Start 19:00(予定)
Ticket ¥2,300(+1d)
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2017.10.7 12:00
カテゴリ:INTERVIEW タグ:JAPAN, nemumi, sommeil sommeil, that's all folks, しずくだうみ, リョウ, 夏芽すやり, 田口禎也, 飯本貴子