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【INTERVIEW】THIS IS JAPAN『DISTORTION』

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関東、特にここ東京には多くの音楽シーンがある。
ここindiegrabでは、多岐にわたる音楽シーンの中でも、よりディープなものを届けてきたと思う。
彼らTHIS IS JAPANは、東京における音楽シーン・・・いわば東京のロックシーンの中でも異質の存在だったようにみえる。
インタビューした当日は、メンバーが明かしたように『バンドが誕生した』日。
5年間で積み重ねてきた彼らの成長記となった今回、彼らが描いてきた成長線は、
オワリカラやSuiseiNoboAzらによる『Tokyo New Wave』から始まり、さらなる変化を遂げていることをはっきりと口にしてくれた。
東京のロックシーンのネクストステージは、彼らのような変化で始まるのかもしれない。
ぜひ読んでいただきたいインタビューだ。

オレが映画にのめり込むきっかけになったのは『タクシー・ドライバー』なんです(杉森ジャック)

今回発売された新作『DISTORTION』から1ヶ月、先日はTHIS IS JAPAN企画の「NOT FORMAL vol.2」があり、ライブでの反応も受け取れることも多いかと思いますが、ざっくりとどのように感じていますか?
杉森ジャック(Gt/Vo 以下杉森):ウケている、というより、伝わっているな、というのを感じますね。
this is かわむら(Dr 以下かわむら):方向性が一つバシっと出たからね。
THIS IS JAPANの楽曲や音楽の点に触れる前に近しい話題からお聞きしたいのですが、映画のタイトルを引用した楽曲がありますが、どんな映画が好きでしょうか?。

杉森:このなかだとオレが映画を一番見てるんじゃないのかな。オレが映画にのめり込むきっかけになったのは『タクシー・ドライバー』なんです。それまでは映画って大衆娯楽的なものなんだと思っていたんですけど、『タクシー・ドライバー』は大衆向けとかそういうのではなく<オレこういうのが好きなんじゃ!お前らどうだ!>というのを提示されたように感じたんです。そういった流れで『ゴッドファーザー』や<アメリカン・ニューシネマ>のような、映画のなかでも自分のやりたいことをやりきった<オルタナティブ>な作品があるということに気づけて、そういった作品は多く見てますね。
フランス映画はどうでしょう?
杉森:フランス映画は、自分の中で完結している感じがするんです、「わたしはこうです」で止まってる感じというか。オレはもうちょっと踏み込んで、「オレたちはこうだぜ!おまえらどうだ!?」っていう距離感が好きです。なのでオレはゾンビ映画とかも好きなんです、「わたしこうなんだけど、大丈夫かな・・・?」みたいなね(笑)
問いかけてくる感じですね(笑)「死霊のはらわた」とか?
杉森:「死霊のはらわた」は好きですね。「悪魔のいけにえ」も好きで、最近はホラー映画が好きですよ。
koyabinさんはいかがでしょう?
koyabin(Gt,Vo 以下koyabin):ぼく変な映画しかみないんです、ヒューマンドラマみたいな映画は見ないんですよ。
杉森:この前、たしかそんな話したよな。
koyabin:そうだったね、「ノッティングヒルの恋人」とか「ブリジット・ジョーンズの日記」みたいなのは見ないんですよ。
杉森:こ映画を架空世界体験型アトラクションみたいに感じてるんじゃないのかな
ベタにいうと『スターウォーズ』とか?
koyabin:基本SFは好きですけど、もうちょっと違くて。スタンリー・キューブリック、デヴィッド・リンチ、デヴィッド・クローネンバーグとかが好きなんです、頭おかしいなこれ!とか言って楽しむと。
杉森:映画に刺激を求めているんだよね、共感ではなくて。感情を押し付けるものより、ザクっとドライな作品が好きで。
koyabin:うんうん、そうですね。

シンガーソングライターがいない、それがこのバンドのバランス感に大きく影響を与えてるのかもしれない(杉森ジャック)

バンドの始まりは、大学のサークルからだったということですが、当時はどんな風に絡んでいたんですか?
杉森:オレとかわむらが同じ学年、2つ下にkoyabinとベースの水元がいました。サークル自体がコピーバンド主体のサークルだったんですが、固定メンバーで活動をつづけるんじゃなく、ワンショットで1回組んで1曲やったら解散して、次は違うバンドで組んで・・・というような感じだったんです。
4人でやるようになったのは、大学を卒業したあとからだったんですか?外バンで組まれていたとか?
杉森:外バンっていう言い方、すごく懐かしいですね(笑)オレは外バンも組んで曲を作ってやっていたんですが、そのバンドが空中分解してしまったんです。「なんかやりてぇなぁ・・・」と思ってかわむらとkoyabinに声をかけて、最後に水元に声をかけて以来、今年で5年目ですね。
かわむら:実は今日(インタビュー当日)、5年目の誕生日なんですよ、THIS IS JAPANにとっての。
おめでとうございます!。そんな日にインタビューを受けていただいてありがとうございます。
かわむら:なんにも覚えてなかったんですよ。
杉森:先日のライブが終わって今日一日ポカーンと過ごしていて、言われるまで気づかなかったしね。
koyabin:スタッフに言われるまで、全然気づきもしなかったんですよ。
かわむら:言われてもピンとこないですよ(笑)
杉森さんが3人を集められたということですが、その時までになにか共通していた音楽があったんですか?
かわむら:この4人でコピバンを組んだのは一回だけなんです。それがFugaziだったよね。そこで一つの共通見解はあったんだと思えます。
杉森:いかにコピバンとはいえ、クオリティに差が出るもので、このメンバーのときにはあまり良くなかったけど、このメンバーのときはビシっとくる!みたいな感触がコピバンでもわかるんです。このメンバーにあと1人メンバーがいたんですが、その5人でFugaziをやったときは物凄くビシっと決まったし、楽しかったんですよね。
かわむら:そんな感じで4年ほどやっていると、相手に趣向も分かるし、どういうプレイをしたいかもわかってくる。
杉森:オレとかわむらは100個くらいコピーしたよね?
かわむら:それは多いね(笑)、50くらいじゃないかな。
杉森:まぁそれくらい密にやっているんで、かわむらはオレがどういう音楽が好きでどういうプレイをしたいのかもわかってくれていると思っていたし、koyabinにしても水元にしても、コピーしているバンドが俺ら2人と被ったりしているから、悪くはないというのはわかっていたので、声はかけやすかったですよ。



ということは、このバンドが始まる最初のタイミングを考えてみると、9年近い時間が有るわけですよね。
杉森:かわむらとやり始めたのは考えると9年くらい、水元とは一緒にあまりやる機会はなかったけども。
水元(Ba 以下水元):僕はkoyabinとブッチャーズやナンバガを一緒にやることがあったので、そこから多分声がかかったんでしょうね。
少なくとも6年くらい互い見てきているんですね。曲作りでは杉森さんとkoyabinさんが主導していくんですか?。
杉森:僕らの場合、最近ではオレが原案をもってきて、かわむらとkoyabinと3人で「これがいい」「こうならどうだろう?」と色々と考え、水元にベースラインを作ってもらって完成させる、という感じになってますね。なのでバンドのイニシアティブという点では全員が限りなく平等になっているんじゃないのかな?とも思ってますね。
一人がプリプロで作って、「アイディアはこんな感じだから弾いて!」とメンバー全員に投げて、集まったものを再構成し調整をして作る、という作曲のバンドも多いと思うんですが、それに比べると非常にバンドマンらしい作りですよね。
杉森:オレが原案をもってきた段階で、「この曲はこういう音が鳴る」というのがほぼほぼ誤差なくメンバー3人に伝わる、このバンドはそういうバンドなんです。他のバンドだと、「こうだ!」と言って出すと他の人の意見とか入ってくると邪魔なものになってしまうかもしれない、このバンドの場合「こうだ!」と出すと「それだよね」という答えが3つ返ってくる感じです。
かわむら:制作進行上、それが一番早く進むしね。
koyabin:『このフレーズで』というものじゃなく、『この感じ』というものをデモから受け取って、自分にとって弾きやすいものにして弾く、という感じですね。
杉森:逆に一人で悶々としちゃって良い曲にならないことが多いですね。元々オレはギタリストでずっとやってきて、このバンドをやるということでkoyabinと共にボーカルを始めたので、元々はボーカル不在のバンド。たぶん、元々弾き語りでずっとやってきた人は「オレがこの曲を一番わかってる」「自分の曲を邪魔されたくない!」という自負や創作的なエゴも出でくるんだと思うんですよ。
koyabin:シンガーソングライターがいないということにもなるよね。
杉森:そうだね。シンガーソングライターがいない、それがこのバンドのバランス感に大きく影響を与えてるのかもしれないです。
・・・そういえばという感じでふっと思ったんですけど、なぜTHIS IS JAPANというバンド名だったんでしょう?
杉森:大学の卒業旅行の帰りだったかな。
かわむら:「オレらのコピバンも終わりだなー」みたいな話になったとき、杉森が「オレ、バンドやろうと思うんだけど」って急に言いだしたんです。そして「バンドの名前は、THIS IS JAPANか、Project Jack Knifeかだ!」と言ったので、「THIS IS JAPANで」と即答して、そこから決まってます(笑)
杉森:さっきの映画の話にも近しいんですけど、バンドっていろんなスタイルがあるじゃないですか?そのなかでも真面目に真摯に感情をぶつけられるよりも、ちょっとシニカルな感じが好きなんです。「THIS IS JAPANってどこまで本気で言ってるんだろう?」と思わせるという感じで、それは聞いてみて判断してください、みたいな感じでね。
かわむら:そういう「意味わかんない」というのは良いなと思うね。最初の頃はアメコミのTシャツを着てやったりしてるし
杉森:JAPANって言いながらアメリカンな感じを出したりしたからね。まぁなんだろ、あんまり意味がないってことですよ(笑)



最初は、1年に1回で友達20人くらいの前でやれればいいなと思ってたくらいだった(this is かわむら)




ロックバンドとして4人が結成したのが2011年、全国流通盤のファーストアルバム『THIS IS JAPAN TIMES』が2014年に発売、その前にも自主発売のEPが何枚かありますが、どんな気持ちで活動を続けていたんですか?モチベーションの保ち方が気になったんです。
koyabin:率直に僕のイメージでいうと、『楽しいね!』という気持ちで続けてましたよ(笑)
かわむら:でもほんとに、「こんなことになるとは・・・」という気持ちもありますよ(笑)
koyabin:それもありますよね、「こんなことになるなんて!」と。
杉森:なかったね
かわむら:最初は、1年に1回で友達20人くらいの前でやれればいいなと思ってたくらいだったよね。
杉森:かわむらくんはそう言ってたよね。オレも最初はそういうイメージでバンドをやってたんですけど、音楽メディアのcinraさんが主導でやってる『exPoP』に出たことが大きかったのかなと思います。大学の頃からよく行ってたイベントなんですけど、ちょうどそのときThis is Panicさんが出るというのを知って、「名前似てるし応募してみよう」と言って応募したら、出れることになって、それが確か結成して半年も経ってなかった頃だったんですよ。トップバッターで出て、かわむらと帰り道に話したんだよね。
かわむら:あぁ、そうだね。このバンドって実は・・・必要とされるところもあるんじゃないのか?
杉森:実はいけるんじゃないか?と言うと変だけど、この場所で戦えるんじゃないのか?っていう風に思えたんですよ
シーンで生き残れるのかもしれない、と?
杉森:そうですね。そういう思いが『exPoP』を通じて芽生えたんです。なのでそこから3年間、ファーストアルバムを出すまでの間は、いわゆるライブシーンに入っていって自分たちの立ち位置や生きる場所を見つけて、ファーストアルバムはそれを凝縮したものを詰め込んだと思えます。
<参照>2012.07.18 7月のexPoP!!!!! vol.64にTHIS IS JAPANの出演が決定 – exPoP!!!!! web site http://expop.jp/news/2012071838.php
『THIS IS JAPAN TIMES』を発売したあと反響ってどうでしたか?
koyabin:ファーストアルバムについては、曲がどうこうという話よりもアルバムを出せた!というところに重きがあったと思います。
杉森:そうだね。ライブハウスでの活動を凝縮した、それまでのベストアルバムといったところですね。「THIS IS JAPANとは?」というのを凝縮したところだと思います。
ファーストアルバムを聞いて、ライブも当時見させてもらった印象でいうと、<コミックバンド的>な側面があったと思うんですが、自覚的だったんでしょうか?
杉森:バンド名の話にシニカルさについて話したじゃないですか?なんていうんだろう、<王道から外す>というのが面白いんじゃないのか?と思っていて、そのスタンスが出たんじゃないのかなと思います。笑わそうとは思ってなかったよね。
かわむら:笑わそうとは思ってないね(笑)
セカンドアルバム含めて、THIS IS JAPANのコミカルな所が詰まった曲といえば、どれになりますか?
杉森:「靖国デート」・・・ん?いやあれは結構マジな方だな
koyabin:「Indian No.1」じゃないの?
杉森:いやいや
かわむら:フザケてるつもりなんて1回もないんじゃないの?(笑)
杉森:フザけてないね、フザケてない(笑)
かわむら:真面目にやってるつもりですよ、今も昔も。でもコミカルにとられるのは問題ない(笑)
koyabin:最初の頃、見ている客も真面目で見て良いのか笑って良いのかわかってなかったんだと思うんですよね
かわむら:俺らがわかってないからね、でもそれもよかったかな
難しいところを答えていただきありがとうございます。東京を中心にしてライブ活動を続けてきて、<彼らは僕らと同じ仲間だ><彼らは俺らのライバルだ>といえるようなバンド/ミュージシャンがいらっしゃるかと思うのですが、いかがでしょうか?
杉森:オレは、ハラフロムヘルといっぱいやってきて、スタンスとして共感しています。あと、去年だとナードマグネットがスゴイ好きで。両者に共通しているのは、自分たちの好きな音楽でちゃんとメインストリームに刺していこうという感じが見えるところですね。僕ら自身、好きなバンドは自分たちの企画でも呼んでいますし、いっぱいいますね。
水元:仲間だと思えるバンドは逃亡くそタわけ、ライバル・・・というか曲はそんなに近くはないけど波長が合うという意味ではotoriかなと思います。
koyabin:僕は、愛はズボーンですね。僕らと彼らはたぶん好きな曲調が似ていると思うんですよね。
かわむら:僕らよりも若くてオルタナティブなところをズドンとやれているバンドとして、ナツノムジナとか余命百年とかは好きですね。
杉森:いま出たバンドって、スタンスとしてオルタナティブだなと思いますね。いまある既存のものとか似たものをやるのではなくて、いま流行っているものと違うものを、自分たちなりにいろんなサウンドで表現しようとしていて、そこが好きなんですよね。自分たちにしかできないことを、閉ざしていくのではなく広げていこうというスタンスでやっているのも共通しているのかなと。

シニカルみたいなことはやってないですね。自分たちが思っていることや好きなものを素直に出す、それが今の僕らのモードだから出てきた(杉森ジャック)

ファーストアルバムから全国流通盤としては2枚になるミニアルバム「DISTORTION」にかけて2年ほど時間が空きましたが、なにかインスピレーションを与えられた出来事などはありましたか?
杉森:オレ個人の話としては、学生の頃に「TOKYO NEW WAVE」というムーブメントがあって、新宿MotionでSuiseiNoboAzやオワリカラとかがやり始めていたのを見たことで、「俺たちも新宿Motionでやろうぜ!」って言ってバンドをやり始めたんです。あとは北海道札幌のハードコアのバンド・・・COWPERSやキウイロール、それにbloodthirsty butchersやNumber Girlに銀杏BOYSとか、そういうティーンの時や学生の時に出会ったものを、今回は形にできるんじゃないのかな?と思えたんですよ。





かわむら:素直に見れるようになったんだよね。
杉森:素直に見れるようになった。初めの頃は、素直にそれを出さずに、自分たちなりに変なことやろう!という感じでやっていたと思うんです。でもこの2年間は、好きなものを素直に自分たちで構築してみよう、そういう意識がずっとありましたね。
かわむら:その意識はほんとに、一番強かったよね。インスピレーションを与えてくれた出来事と言われたら難しいけど、そう思えたというのが一番デカイですよ。
そういった意識変化の元で生まれた今作ですが、「DISTORTION」というタイトルはどういった意味があるんでしょう?
杉森:これはかわむらが命名したんです。なんというか、僕らのスタンスをそのまま表したような感じで。
koyabin:シンプルで尖ってますよね、ディストーション。
杉森:そうだね。ロックとディストーションってニアイコールでスタンダード、切っても切れない関係だしね。
koyabin:ギザギザしたものをハコ一個でドンっと出せる、これがこうでここがこうなって~みたいな感じじゃなくてね。
かわむら:そうそう。
今作には7曲入ってますが、この曲数の少なさはなにか理由があるんですか?
かわむら:人に聞かせたい曲が7曲あった、といえばいいのかな?
杉森:期限はここまでで、いつまでに作られなくちゃいけない、なんていうスケジュールが一切なかったので、ライブハウスで一曲ずつメンバーやお客さんと一緒に磨き上げてきたのが丁度いいタイミングでリリースと被ってきた、そういう自然な流れですね。ベストな感じで出したと思ってます。
なるほどです。僕はこの作品、すごく突き抜けているし、この音をこの2016年に衒いなく出してくる、その強さがすごく響く作品だと思います。
杉森:ありがとうございます。まぁなんだろう、自分たちの好きなものを世の中に出していけると確信できたから作れたんだなと改めて思いますね。いま音楽があるけど、僕らのような80’sポストパンクやポストハードコアな音をやってるバンドは多くはない・・・僕が知らないだけかもしれないですけどね。だからこそ、いまカウンターとして放ちたいし、それが大きくなればいいなと思ってます。
今作の曲をライブでやったとき、バチっとハマるのはどの曲でしょう?
koyabin:「SuperEnough,HyperYoung.」じゃない?



杉森:どれか一個というのは難しいですけど、メンバー全員のバランスが良いのは「SuperEnough,HyperYoung.」ですね。今作はどの曲もキャラが立ってると思っていて、メッセージ性としてキャッチーなのは「カンタンなビートにしなきゃ踊れないのか」って、言葉そのまま言えてしまう感じはキャッチーだと思いますね。
まさに「カンタンなビートにしなきゃ踊れないのか」についてお聞きしたかったんですが、この言葉をまともに受け取ると、敵対的なのかな?とも思えるんですが、いかがでしょう?
かわむら:これは解説してやってくださいよ(笑)
杉森:敵とか味方とはか関係なくて。音楽って、聴いてみてグッとくればオッケーじゃないですか?聴いてグッとくればいいんだから。でも「こういうビートじゃなきゃだめだ」とか「もっと速い曲じゃないと嫌だ」とか「○○じゃないとダメだ!」みたいな風潮をいまの音楽シーンに感じていて、音楽は聴いてみてグッとくればいいんだからそんなこと関係ないということを思い出しましょう!という考えを込めてるんですよ。途中で「かんけぇねぇよ」と歌っているんですけど、まさにその通りで、「ビートとか関係ないんだよ、キミが良い!と思えば良いし、オレが良いと思えば良い、それだけなんだ」というのを伝えたかったんです。だからこそ「カンタンなビートにしなきゃ踊れないのか」は<?>という問いかけでもあり、<オレはそんなの関係ないぜ?何でもいいぜ?>というメッセージでもあるんですよ。
かわむら:そもそもこの曲自体がカンタンなビートで、8ビートで作られている曲ですしね。説教したいわけじゃない、もっと自由に聞けばいいんじゃない?ということです。
ある意味では目標やロマンや理想的なスタイルを追い求めているからこそ、こういったメッセージが生まれているようにも見えます。それは、THIS IS JAPANが本来持っていたシニカルさによるところなんでしょうか?
杉森:むしろ、シニカルみたいなことはやってないですね。自分たちが思っていることや好きなものを素直に出す、それが今の僕らのモードだから出てきたんだと思います。だからこそロマンがそこにあると思うし、エモーショナルなものが前よりも出てくるのかな?と思います。
いまのモードになったTHIS IS JAPANを、どういう人に聴いてもらいたいですか?
杉森:今日草野さんと話していて嬉しかったのは、ポストパンクやポストハードコアのバンドを聴いてい流人に刺さったというところだったんですけど、世界中にいるであろうポストパンクやポストハードコアファンに聴いてほしいですね。オレはもっと仲間を増やしたいんですよ。こういううるさい音が大好きな人に届いてくれれば良いなと思ってます。
かわむら:オレは音楽が好きな人に、それも音楽を初めて聴く人の原体験になれたらいいなと思います。友達に1枚1枚借りたりして聴いてたあの頃の音楽って、いまでも覚えているしね。そのなかに入れたらうれしいですね。
水元:高校生に聴いてほしいというのと、音楽イベントとかで一緒だった同世代の仲間たちに聴いてほしいですね。
koyabin:・・・小中学生かな?
かわむら:まだ早いんじゃないの?(笑)
koyabin:なんというか、その世代の子達ってそもそもアジカンすら知らないかもしれないじゃないですか?なのでそういう子たちに<ギターってこんなにうるさいのか!>っていう衝撃を与えたいなとは思います。
年末にはワンマンが、10月頭にはカナダでのツアー「Next Music From Tokyo vol.9」が控えています。(既に「Next Music From Tokyo vol.9」は終了 帰国しております。)
杉森:海外でのライブ自体が初めてですし、5年近く東京でライブやっていると僕らのことを全く知らないという状況自体がないので、完全に全く知られていない状況でいまの僕らの曲がどう響いてリアクションされるかが楽しみだし、モッシュピットさせられたらうれしいですね。
かわむら:海外の人の前で「THIS IS JAPAN!!」って言いたいしね。僕自身は行って帰ってこれればもうそれだけでオッケーです(笑)
水元:学生の頃に実は海外でライブをやったことがあって、THE BEATLESのコピーをやったんですけど、物凄い反響とかリアクションをもらったんですよ。その時はTHE BEATLESの曲だからもらえたかもしれないですけど、今度はTHIS IS JAPANの曲で、それくらいのことをしたいと思ってます。
koyabin:・・・友達を作りたいですね。英語はできないですけど、楽しみにしてます。
(既に「Next Music From Tokyo vol.9」は終了 大盛況で終わり、メンバー無事に帰国しております。)
杉森:ワンマンに関しては、長い時間でワンマンを務める事自体が未知のゾーンで楽しみですし、カナダに行って、それ以外のライブでもますます磨きがかかっている状態で臨めるので、ワンマンに来た人全員を最高だ!と思わせたいですね。
水元:ワンマンの日、実は僕の誕生日なんですけど、僕らしか見に来ないというお客さんばかりなので、変な緊張とかはないですね。やりきるだけです。
koyabin:曲つくらないとね(笑)
杉森:そうですね。これまでの楽曲だけだと足りないので、新しい曲を最近のライブで披露し始めているんです。形になってないですけど、新しい曲がいくつか生まれる感じもつかめているので、ワンマンで披露できればと思ってます。


<インタビュアー:草野虹 9月26日 新宿にて>

2016年8/3リリース(Now On Sale!)
フォーマット:CD/ストリーミング
(APPLE MUSIC/spotify/Google Play/KKBOX/LINE MUSIC/AWA)
カタログ:TIJM-001
価格:¥¥1,600+TAX
【Track List】
1.GALAXY
2.SuperEnough,HyperYoung.
3.スーパーマーケット
4.カンタンなビートにしなきゃ踊れないのか
5.TELEVISION
6.WhiteCity
7.D.I.Y.

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2016.10.21 12:00

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