【NEWS】冥丁による2ndアルバム『小町』が初のCD化 & 廃盤となっていたアナログ盤がリイシュー

『小町』/ 冥丁アートワーク

広島在住の音楽家 冥丁による2019年の2ndアルバム『小町』がCD化決定。

失われた日本のムードに光を当て、国内外で高い評価を得ている広島在住の音楽家、冥丁。

今作は2019年にMétron Recordsから発表した傑作アルバム『小町』の初CD化。
冥丁は過去の日本が持つ印象に作曲の方向性を見出すことが多く、自分を古風な精神の持ち主だと考えている。
このアルバムを制作している時期に冥丁は最愛の祖母を亡くした。
99歳で亡くなった祖母は、伝統的な日本の雰囲気を体験し理解している最後の1人だと冥丁は考えていた。
冥丁の音楽と芸術の原動力となっているのは、世代が進むごとに日本人の集合意識から消え去っていくと冥丁が考える時代と美学、つまり「失われた日本のムード」に光を当てたいという願望である。
そして本作『小町』は亡き祖母に捧げられたアルバムだ。

心に残る繊細さ、遠く離れた永遠の響きを持つ『小町』は、ホワイト・ノイズ、複雑なフィールド・レコーディング、そして流れる水のヒプノティックな音で溢れている。J-Dillaのように確信に満ちた現代性を持ちながらも、『小町』の系譜は、80年代の日本のアンビエントの先駆者や、90年代の牧歌的なサンプルをベースにしたアーティストである、横田進や竹村延和などのプリズムを通して、浮世絵や雅楽の浮世の世界にまで遡ることできる。

12曲はそれぞれが個別の音のジオラマとして構成されており、懐かしさを喚起するだけでなく、現代日本社会における古いものと新しいものの二律背反を探求するように作られている。
この浸透した物語は全体を通して流れ、同様に日本の伝統的な家庭生活に浸透している内省的な静けさに魅了された作家である、川端康成や夏目漱石の作品、そして小津安二郎や宮崎駿の映画を思い起こさせる。

また、今作のCD化とともに、廃盤となっていたアナログ盤がリイシューされることも決定している。

『小町』/ 冥丁アートワーク
『小町』/ 冥丁
2025年4/18リリース決定
フォーマット:CD(初CD化)/LP
レーベル:PLANCHA / Métron Records
カタログNo.:ARTPL-231CD / ARTPL-231LP
【Track List】
CD:
01. Seto
02. Ike
03. Nami
04. Sento [Pt. II]
05. Kawanabe Kyosai [Pt.II]
06. Chouchin
07. Maboroshi
08. Sento [Pt. I]
09. Myo
10. Kawanabe Kyosai [Pt.I]
11. Shinkai
12. Utano
LP:
A1. Seto
A2. Ike
A3. Nami
A4. Sento [Pt. II]
A5. Kawanabe Kyosai [Pt.II]
A6. Chouchin
B1. Maboroshi
B2. Sento [Pt. I]
B3. Myo
B4. Kawanabe Kyosai [Pt.I]
B5. Shinkai
B6. Utano


2025.3.11 18:00

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