【REVIEW】 [PSTnet-020]ふしだらみだら / ぷに子
sabadragon
[PSTnet-020]ふしだらみだら/ぷに子 これが噂のぷに子たんか! http://t.co/j3mOZzA7ex #bandcamp_d
大阪府茨木市のぷに子。
official / soundcloud / twitter / blog
冬が始まろうとしている時期だったかと思う。
まだ午前中の飯田橋。
駅からほど近いカフェの喫煙席に座る私服姿の男性が二人。
sabadragonとTheムッシュビ♂ト。
どのような話の流れから導きだされたセリフかは忘れてしまったが、その時確かにこのようなセリフが出たのだった。
「ぷに子さんって方がいましてね…」
それが「ぷに子」というアーティストの最初の接点だった。
そこから数ヶ月が経過した時にTheムッシュビ♂トが主催するPositive Recordsから彼女の音源がリリースされた。
それがこの「ふしだらみだら」である。
繰り返されるギターフレーズの上で彼女のボーカルがどんどん展開していくトラック1「ふしだらみだら」。
何とも言えないポップさとその一枚下にうねっている感情が非常に印象的。
あと、エロい。
その辺が入り交じって何とも言えない迫力を感じてしまう。
また、このトラックはヘッドホンで聴くと分かるけれども各パートともに非常に近い距離を感じる。
四畳半でフスマにもたれている俺のすぐ目の前で演奏されてるような近さ。
左右に明確に振られたパートがそういう効果を生み出しているのかこれがアーティストの意図通りなのかどうなのかは分からないがそんなに外れてもいないと思う。
このぷに子がどういう人なのかというのはbandcampに大体書かれていてすごく楽。
詳細は不明だが、YUPIYUPimentaというガールズポップデュオをやっていたらしい。
ぷに子のソロとしてのキャリアは不明だが彼女のブログを見る限りでは2009年頃にはすでにライブ活動をしてるね。
また、先に出て来たTheムッシュビ♂トのチェリーブロッサムにも参加している。
また、彼女はsoundcloudにもライブ盤を含めてかなりの楽曲をアップしている。
こちらを聴くとbandcampの解説にある「牧歌的なミニマリズム」という部分を強く感じるとともに、初期の小島麻由美や大森靖子のような感情をぶっ放すタイプのミュージシャン像が浮き出て来てこれはこれで面白いので、ふしだらみだらに興味を抱いた方はそちらも一通り聴いてみる事をお勧めする。
クレジットによればbandcampの2トラックはミンカ・パノピカの長上鋭司氏がプロデュースしているという。
長上鋭司といえばTheムッシュビ♂トのアルバム「キラーチューンズ」のマスタリングをした人物でもあるんだが、このエネルギーに方向性を与えてみせた手腕は興味深い。
2014.2.10 21:17
カテゴリ:REVIEW タグ:alternative, JAPAN, pop, rock, ぷに子
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