【NEWS】kita kouhei – 北航平 2ndアルバム『akashic records』5/25にリリース 岸田繁(くるり)のコメントも
京都出身の音楽家/打楽器奏者kita kouhei – 北航平の2ndアルバム『akashic records』が5/25にリリースされる。
宇宙誕生以来のすべての事象・想念・感情が記録されているという世界記憶の概念である「アカシックレコード」を表現したという今作はフィールドレコーディングによる自然音、ノイズなどをコラージュした作品であり、ピアノやカリンバ、ジャンベ、人声などの生の質感に対するこだわりもあるという。
1stアルバムに引き続き高山奈帆子(カルネイロ / ex.Fonogenico)もゲストボーカルとして参加している。
5/17から先行販売が行われるNATURE BLISSのbandcampでは2曲が試聴可能となっている他、YouTubeではアルバムのトレーラーが公開されている。
また、今作には彼の1stアルバムを聴いて直接本人にコンタクトをしたという岸田繁(くるり)と、イラストレーターの廣田明香がコメントを寄せている。
『akashic records 』/ kita kouhei – 北 航平
2016年5/25リリース
フォーマット:CD
レーベル:LANTERN
カタログNo.:LANT 019
価格:¥2,000(税抜)
【Track List】
01. water door – 水の扉
02. akashic records – アカシックレコード
03. collage of remembrance – 記憶のコラージュ
04. zirconia – ジルコニア
05. the points of the compass – 羅針盤
06. calm crossing – 彼らとの穏やかな交差点
07. aurora signal – オーロラシグナル
08. sense of nostalgia – 望郷
09. beautiful world – 美しき世界
10. on the origin of species – 種の起源
岸田繁 / くるり・サンフジンズ・作曲
家 グリッチ・ノイズ、アンビエントな音像、柔らかなパッドが指し示す季節感、木漏れ日のように光を指し示すピアノ、子供達の遊び場に転がっているようなカリンバの遊び、グルーヴには届かないブロークン・ビーツとカットアップ、遠くから聴こ える女性ボーカル…どこかで聴いたことのある音たちが控えめに鳴り響くベッドルーム・ミュージック。
ジャンルで言うところの、それなりに形式的なエレクトロニカ/ポストチルウェーブ。全てがそれなりに使い古されたものなのかも知れないけれども、もしかしたら日常の散歩が、未知の世界と繋がっているのかも知れない、と言い換えられるかの ような、少しばかりの希望を指し示すような音の群像。
その作り手は僕の小学校の同窓生で、転校生。こないだ初めて喋りました。いい顔 をしてました 笑。
廣田明香 / イラストレーター
朝目覚めて、聴こえてくる心地よい音。母親が動く音。
食事を作ったり、掃除機や洗濯機を回す音。
幼い頃の、聴こえてくる母親の音に安心して、ベッドでもう一度眠った。
“アカシックレコード”を聴いて、刹那さと懐古する感覚になった。
そして、私が無償の愛に包まれていた時代に帰りたくなった。
幼い頃に、私を包んでくれていた母親の愛。そして、祖母の愛。
包んでくれていたのは、母や祖母だけではない。自然の愛にも包まれていた。
空が、水が葉っぱが土が、今よりももっともっと近くにあって、そこにはいい匂
いも、臭い匂いもあったけど、肺の中までいっぱい吸いこん だ。
ああ、もっと追憶したい、あの頃のこと。
でも、もう、忘却の彼方…。
幼い頃の何気ない記憶は、ほんの少ししか覚えていない。
だけど、その記憶も忙殺される日々に忘れていきそう…。
消滅してしまいそうな小さな記憶に、
“アカシックレコード”は「忘れてはいけないよ」と釣り糸を垂らして、引っ掛け てくれる。
時空を越えて、記憶の再生ボタンに触れてくれる。
2016.5.2 2:05
カテゴリ:NEWS タグ:ambient, JAPAN, kita kouhei, noise