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【INTERVIEW】『he(r)art』 / For Tracy Hyde


Photo by Ai Nakano


今まで理解者ってのが少なかったんですけど、段々そういう人たちが増えてきている感じがしますね。

Mav.:先ほども出ましたが、今回レコーディングでTRIPLE TIME STUDIOの岩田純也さんの所で録ったんですよ。
夏bot:ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「崩壊アンプリファー」とか、Syrup16g、ART-SCHOOL、THE NOVEMBERSなんかを録ってらっしゃる方ですね。
Mav.:そこで録ったのが凄くはまったんですよね。そこを聴いてほしいなと。個人的には「Leica Daydream」のアコギで「うおー!」ってなる所を特に。
夏bot:リバーブがめちゃくちゃ深いんですよね。
Mav.:僕らがリバーブ好きなのをよくわかった上で…。
夏bot:アナログの良いリバーブを色々通してくれて。めちゃくちゃ良いリバーブになってるんですよね。
Mav.:そうそう。リバーブを聴いてほしい。
夏bot:「Floor」のリバーブの冷たい感じとか本当に絶妙に決まってるので。こちらから言い出したわけでもないのに気がついたらそうなってて、しかもしっくりきてて。「勝ったな、これは」って(笑)
–:MVの監督のPennackyさんといい、アーティスト側の意図をきっちりと汲み取ってくれる人たちに囲まれてたわけですね。
夏bot:今回はそういう感じになりました。
U-1:今まで理解者ってのが少なかったんですけど、段々そういう人たちが増えてきている感じがしますね。
夏bot:最近のライブはPAを外部でつけて、その人と一緒にやってるんですけどその人も良くしてもらっていて。ギターの音に歌が埋もれそうになると、普通は「ギター下げなさい」って言われる事多いんですけど、そのPAさんは「今のギターの音で歌が聞こえるようになったら最高だよね」って言ってギターを下げさせないという(笑)

一同:(笑)
–:よく理解されてるね(笑)
夏bot:そうなんですよ。
–:逆にうまくいかなかった事とか苦労した事は?
夏bot・U-1・Mav.:演奏です。
U-1:フレーズを覚える(笑)
夏bot:今回予算がオーバーしちゃったのは完全に自分たちの思ってたペースで録音が進まなかったからなんですよね。
U-1:曲作り以前の問題で。
夏bot:あと、色んなものがスケジュール通りに進まなくて。9月中旬から10月頭にかけて、本当に睡眠時間削って「MV撮影」「ジャケ写」「ミックス」「マスタリング」って感じで全員で働き通しみたいな感じで。
Mav.:全員でもないけどね。夏botが完全にフル稼働だったよね。
夏bot:胃が痛かった。
U-1:これだけ苦労して賞味期限は年内(笑)
夏bot:こいつ酷いんですよ(笑)ミックスが終わる前から「俺の中でこのアルバムは終わった」ってずっと言ってて…。
U-1:いや、ミックス入る前からもうずっと言ってた。「さっさと3rdアルバム録ろう!」って。
–:達成感的な話でもなく?
U-1:いや、達成感的な話でもなくて。3rdの頃は俺もいないかもしれない。
夏bot:あー、じゃあ俺もいないわー。
Mav.:俺もいない(笑)
U-1:いや、でも真面目な話ちょろっとそういう話してましたよね。
–:ライブの時にそういう話してましたよね。
U-1:してましたね。
夏bot:3rdアルバム誰もいない。
Mav.:みんないない。
U-1:無人のバンドになってますからね。
夏bot:ネーミングライツ売るんで。
eureka:概念として残す。
一同:(笑)
夏bot:3rdは「マイナビ・トレーシー・ハイド」になるんで。
一同:(笑)

Photo by Ai Nakano


–:最後にこのアルバム聴いてくれてる、これから聴こうとしているリスナーに向けて一言お願いします。
U-1:「放物線」は90年代後半のビーイング系で、あれは「テイルズオブシリーズ」の主題歌、「Dedication」はクレヨン社。以上。
Mav.:なんだろうな…やっぱりJ-POPとしてちゃんと聴けると思うので。特に今作は、岩田さんも絶賛してくれたんですけど、eurekaのボーカルが前作より上達していて、それがJ-POPとしての芯の強さにつながっているのかなと。そういう面でインディーズが好きな人だけじゃなくて色んなところに届いて欲しいなと。後、「Echo Park」のReal Estate感を推していきたいなと(笑)
夏bot:まず、一つ言いたいのがこのアルバムは東京を描く上で、シティ・ポップを避けては通れない感じがあって。実際アルバムの中で「シティ・ポップを思わせる意匠」がちりばめられてると思うんですけども、「このアルバムはシティ・ポップではない」ってのを断言しておきたくて。
むしろ、このアルバムはシティ・ポップ・リバイバルの懐古的な流れに対して逆行したくて「シティ・ポップを思わせる意匠」を逆手にとっているのを理解してもらいたくて。
かといってシューゲイズでもないし、ただのギター・ポップでもないし。
ジャンルにあまり囚われずに「ちょっと変わったJ-POP」ぐらいの感じで聴いていただけたらなと思います。
後、東京を夜中に一人で歩きながら聴いてほしいなと思います。
ヘッドフォンやイヤフォンでちょっと大きめの音で聴いてもらえると、音のディテールが立ち上がってきますのでその辺りを気に留めて聴いてもらえればなと思います。
Mav.:ではまーしーさん!
まーしーさん:このアルバムは最近流行ってるシティ・ポップの音楽性を上手く取り入れようとしてるんじゃないかなと(笑)
なので今聴くのに相応しいんじゃないかなと思います。
僕は夏botくんが言うカウンターって部分が把握しきれてないので、自分でもこれからリスナーさんと共にアルバムから読み取って行こうかなと思います!
eureka:私はここで歌わせてもらってるんですけど、私には何もない状態なんですよ。その中で歌ってる時だけバンドメンバーと一つになってる感じというか…やっと居場所ができた感じなんですよね。聴いてくれている方には、こんな私にも一つになれる場所があるので、聴いてくれてる人も一つになるといいなって思います…意味がわからない…。
一同:(笑)
–:いや、いい話ですよ、本当に。

インタビュー・文:sabadragon




『he(r)art』/ For Tracy Hyde
2017年11/2リリース
フォーマット:CD / デジタル配信
レーベル:P-VINE
カタログNo.:PCD-83004
価格:¥2,300(税抜)
【Track List】
01. Opening Logo (FTH Entertainment)
02. Theme for “he(r)art”
03. Floor
04. Echo Park
05. アフターダーク
06. Dedication
07. Leica Daydream
08. 指先記憶装置
09. Underwater Girl
10. Ghost Town Polaroids
11. Frozen Beach
12. A Day in November
13. 放物線
14. Just for a Night
15. Teen Flick
16. TOKYO WILL FIND YOU
17. Halation
iTunes & Apple Music
Spotify


For Tracy Hyde
”he(r)art” Release Tour
TOKYO IS OURS

東京公演:
2018年1/7(日)渋谷 TSUTAYA O-nest
ACT:For Tracy Hyde / Koochewsen / evening cinma
Open 18:00 / Start 18:30
Adv ¥2,500円 / Door ¥3,000円(+1Drink)
チケット予約:
e+
ローソンチケット(Lコード:75828)
チケットぴあ(Pコード:101-648)

大阪公演:
2018年1/8(月・祝)南堀江 SOCORE FACTORY
ACT:For Tracy Hyde / Mississippi Khaki Hair / And Summer Club
Open 18:00 / Start 18:30
Adv ¥2,500円 / Door ¥3,000円(+1Drink)
チケット予約:
e+




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2017.12.2 21:00

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