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【INETERVIEW】sommeil sommeil MV「映画みたい」公開記念 しずくだうみ × 白岩義行 × リョウ(that’s all folks)座談会




楽しさはどこにも現れていないですが

–:今回、『ミッドナイトバス』と『映画みたい』の二曲をリョウさんが作曲されたとのことですが、どのような経緯で作曲のお話があったのでしょうか?
リョウ:最初に『夏っぽい曲を書いて』というふんわりした依頼がありまして。
しずくだ:雑な(笑)。
リョウ:それで、『ミッドナイトバス』が出来上がりました。ほぼ同時に、全く夏を意識していないんですけど、『映画みたい』が出来上がって。それで、二曲とも「えいやっ」て送ったら、だうみさんが気に入ってくれて両方とも作ろうって話になりました。
–:アレンジなどは原曲に近いものでした?
リョウ:いや―全然違いましたね。簡単な弾き語りにドラムだったので。
しずくだ:録音環境は良くなかったけど、雰囲気はそっちの方が好きだった。私がカバ―したいぐらい(笑)


–:“夏みたいな曲”と漠然とした依頼があったと伺いましたが、どのような夏を思い描いていましたか?
リョウ:色んな種類の夏があるじゃないですが。その中で僕が思い浮かんだのは、夕暮れとか海の帰り道とかそういう少し寂しさとかがある雰囲気でした。TUBE的な夏ではなく、ですね。
–:『映画みたい』については、その依頼とは全く関係ないところで生まれたというお話でしたが、具体的にはどのような経緯で生まれたのでしょうか。
リョウ:ぱいぱいでか美さんの誕生日イベントがあって、それを観に行って、心底楽しかったんです。それで、楽しさのあまり死ぬほどお酒を飲んだら寝れなくって、『楽しいを何かに残したい!』と思って書いたんです。結果、楽しさはどこにも現れていないですが(笑)。
しずくだ:『楽しいーやったー』って気持ちがあのメロになるのすごく鬱だよね(笑)。

この二人だったらわかってくれるかな



–:今回の『she never.』に収録されている3曲は全てしずくださんが作詞されていますが、それぞれについてお聞かせいただけませんでしょうか?
しずくだ:すごく大変でした。一番大変だったのは『ト―キョ―シティ―ボックス』。メロを覚えないとしっくり来ないし、一番と二番でメロが違うから苦労しました。そういったスタ―トで、“新宿のドト―ル”といった東京らしい場所をイメ―ジして書きました。
–:東京のイメ―ジといえば新宿?
しずくだ:地方の若い子がイメ―ジするのは新宿かなって。全然東京に来たことがない人たちが思うのはやはり新宿だと思って。東京に来たはいいけど『キッツ』って思っているみたいな。あと、情報量を多くしたいなって思って。私の曲自体は言葉が少ないので、それは意識しました。
リョウ:そうは言っても、音符にたくさんの言葉乗っけないで、一つずつ入れているよね。『ト―キョ―シティ―ボックス』の喋りっぽいメロなので言葉が一つの音符に二つぐらい入れたりしがちなんですけど。だうみさんの曲もそうだけど、今回もそういうことがなくって、そういうのは作り手としてとてもうれしいですね。音符に二個の言葉を入れたりするとそれだけで『音符が二個になっとるやないか!』って思っちゃう(笑)。
しずくだ:あ―。そもそも自分が作曲をする人だからそれはやらないね。もちろん、今回意識はしているけども、『ト―キョ―シティ―ボックス』を作曲してくれた方は『音符通りじゃない』って思うのかもしれないね。
リョウ:俺はあまり自分の曲に詞を書くことはなく、どうしても当て無いときには自分で書くのですが、大体作詞をお願いしても譜割りが変わってたりするんですよね。
しずくだ:過去に一度、作詞を依頼されて作ったとき、譜割りを変えて出しちゃったんですよ。そしたら、リョウさんが整え直したってことがありますね。
リョウ:あ―そんなことありましたっけ(笑)。
しずくだ:直されたのを聴いて、『オッフ、すみませんでした!』ってなった(笑)。


–:その他の曲はどうでしたのでしょうか?
しずくだ:他の2曲は同じぐらいな印象。『ミッドナイトバス』は、どこに主を置くかを悩んでて、“大人になりたくない”ってことをテ―マにしようとは思ってたけど、でも主に聴こえる部分をどこにするかっていうのは悩んでいた。“ミッドナイトバス”という単語をいれないと、曲だけの印象では何を歌っているのかわからなくなっちゃうなって。
–:では、どうして“ミッドナイトバス”という単語がタイトルになったのでしょうか。
しずくだ:純粋に深夜バスが好きってだけですね。乗り物の中で一番車が腑に落ちるというか。新幹線にしても飛行機にしても早すぎて嘘みたいに感じてあまり好きじゃないっていうこともあって。距離に応じた時間の過ごし方をするのが好きだから。例えば、人と乗れば昼間のバスなら多少話せるし。まさしく、時間はゆっくりと流れていって、幼いままではいられない、みたいな。
–:『映画みたい』はどのように作られたのでしょうか。
しずくだ:この曲は実体験が強く含まれています。『角を曲がったら君とお別れだねって映画みたい/私のこと好きじゃなかったのかな』っていうのは、その歌詞通りに感じる人と居たことがあって、いちいち発言が映画っぽい人でした。あと、感情の動きがないのに付き合っているっていう人たちは一定数いて。そういうのは若い人の恋愛だったりするんですよね。可愛いだけ、とか。そういう男の子に振り回されている恋愛を思いましたね、今回。
–:最後にお二人へ。しずくださんから出来上がった歌詞を読んで思ったことがあればお聞かせいただけませんでしょうか?
リョウ:『映画みたい』なのですが、冒頭の『映画みたい』の部分まででドラマチックで、可愛い話だと思ってたんですけど、そのあと、『私のこと好きじゃなかった』って続いて『思ったのと逆!』ってなった。
しずくだ:好きだったのに『そんなにあっさりでいいんかい!』って(笑)。
リョウ:タイトルからだとプラスな部分、映画なような素敵な話だと思っていた。その落差がグッとくる、良いパンチラインだなって。
白岩:歌詞を読んでパッとわかりやすいものではなかったのですが、自分なりに考えたときに彼氏役を作ることが出来たというか。彼女のことが好きだから付き合っているのではなくって、嫌いじゃないし、断る理由がないから付き合っているというイメ―ジができていました。
しずくだ:リョウさんもだけど、こういう曲だからと説明してはいないのですが、この二人だったらわかってくれるかなと思ってます。


インタビュー:タンヒロキ

写真撮影:朝岡英輔




「she never.」
2017年10/4リリース
フォーマット:CD
レーベル:そわそわRECORDS
カタログNo.:SOWACD006
価格:¥1,200(税込)
【Track List】
1.トーキョーシティーボックス
2.映画みたい
3.ミッドナイトバス

M1
作詞:しずくだうみ
作曲・トラック:田口禎也
M2
作詞:しずくだうみ
作曲:that’s all folks
トラック:田口禎也
M3
作詞:しずくだうみ
作曲:that’s all folks
トラック:田口禎也

レコーディング・ミックス・マスタリング:藤木和人
ジャケット写真:飯本貴子
衣装:みなみ
ヘアメイク:山本奈苗
協力:YORU、タンヒロキ
デザイン:I.N.


sommeil sommeil お披露目ライブ
sowasowa records night
~sommeil sommeilとはなにか~
2017年10/7(土)新宿Motion
ACT:しずくだ うみ(バンドセット) / sommeil sommeil(ソメイユ・ソメーユ) / that’s all folks / センチメンタルウインク / 水野谷みき
Open 18:30 / Start 19:00(予定)
Ticket ¥2,300(+1d)

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2017.10.7 12:00

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