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INTERVIEW

【INTERVIEW】alicetales

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高校、大学とバンド生活に明け暮れ、会社や社会のなかに独り立ちしてもまだ、バンドサウンドに身を捧げる人がいる。
情熱的に、時には落伍しかけながらも、しがみつくように活動を続ける人もいる
『やりたいからやってる、やらされているわけじゃない、という感じです』
そう答えたのは、今回インタビューしたalicetalesだ。楽曲に込めるエッセンス、音楽への愛とともに、自分たちの立ち位置と信条をしっかりと胸にし、今後の作品を見据えるほどに大人びた姿を見た。
愛ゆえに、しかしながらマイペースに歩みを進んでいく、そんな彼らを切り取ったインタビューだ。(草野)

僕らはそこまでまじめに音楽について考えて活動をしているわけじゃなく、楽しいからやっている、というモチベーションなんです。やりたいからやってる、やらされているわけじゃない、という感じです。(nakamura)


ぼくがalicetalesというバンドを知ったのは、sugardropというバンドを好きだったことがきっかけでした。年末に行っている個人的なランキングにsugardropを選んだとき、nakamuraさんからツイッターで即フォローされて(笑)、僕も同じようにフォローしたことが始まりでした。数年したときに「そういえば最近活動しているのかな?」と思ってnakamuraさんのアカウントを覗いたところ、alicetalesというバンドを活動をされていたと。sugardropではドラムをたたかれていたわけですが、どういったいきさつがあって結成したのでしょうか?


kyosuke nakamura(Vocals/Guitar 以下nakamura):もともとは、僕がsugardropをやっている合間に、家でちょこちょこと宅録をしていて、その宅録をバンドサウンドで再現したくなったというのがきっかけですね。
—いつごろでしょうか?
nakamura:2014年の終わりごろ?
ichikawa(Guitar/Vocals 以下ichikawa):2013年の終わりごろじゃない?
nakamura:いや、2014年の終わりごろだったはずだよ・・・うんでもそれくらいですね。

—メンバーを探すタイミングで、まず最初に声をかけたのは・・・
nakamura:ichikawaくんですね。
ichikawa:光栄ですね。
nakamura:そのタイミングでichikawaくんがやっていたFloat down the Liffeyというバンドが止まっていたんです。彼は、僕が良いと思ってくれたものに対して良いと言ってくれたり、興味を持ってくれる領域も非常に似ていたし、彼は歌もうまいし、ギタリストとしてのセンスがすごく良いなと思っていたので、ichikawaくんに声を掛けました。
ichikawa:めっちゃ褒めちぎってるね(笑)


nakamura:ベースは僕の実弟ですね。昔から自分でバンドを組むことを考えたときにベースは弟だと決めていたところがあったし、というかあいつなら声かけたらやるというだろうと思って放っておいたんです。
ichikawa:兄貴権限だね。
nakamura:そうして弟をメンバーにも加えて、ドラムを探したときに弟が一緒にやっていたバンドのドラム、taskに声がかかったという。そういう感じでメンバーが集まりました。
ichikawa:2014年の頭にライブがすでに決まっていたんです。なのでそこから曲をメンバーと一緒に合わせる日々が始まりましたね。
—当時、nakamuraさんの手元にはどれくらいの曲ストックがあったんですか?
nakamura:50~60曲くらいですね。ただ、これは元々全然違う感じの宅録だったんです。僕自身がニューウェイヴがすごく好きだったので、ニューウェイヴやゴスっぽい音の宅録をやっていたんです。ただ、ギターポップやパンクな音ももすごく好きで通っていたので、一度そういう曲を宅録してみたところ、意外とハマっていることに気付いて、「これならバンドとしてやれるんじゃないか?」ということでalicetalesにつながったんです。
—なるほどです
nakamura:あと加えて言いたいのは、僕らはそこまでまじめに音楽について考えて活動をしているわけじゃなく、楽しいからやっている、というモチベーションなんですよね。新曲のために集まって合宿とかしますけど、夜にバーベキューとか予定していて、そのために早く曲を仕上げてさっさとそっちに移るとかね(笑)
ichikawa:もちろん前日には10時間くらいみっちり練習とかするけども。その次の日にね(笑)
nakamura:そうだね(笑)不真面目というわけではなく、やりたいからやってる、やらされているわけじゃない・・・というような感じですね。
—好きなバンドや影響を受けたバンドはありますか?
nakamura:好きなバンドはたくさんいますが、Huskar DuとSugarで活躍したBob Mouldのソングライティングにはすごく影響されたかなと思います。パンクなんだけどもポップですし、ノイズがあってもなくてもよい曲だと思わせてくれる、ギター一本で声だけのライブでも曲として十分に成り立つような曲が多いんです。もっと古い時代の人たちでも自分が影響された人もいますが、現代のバンドとしてやるのであれば、Bob Mouldのやり方はすごく合ってるような気がします。

ichikawa: 僕は、THE BEATLESとサザンオールスターズとスピッツですね
—alicetalesの音からするとぜんぜんそうは思えないですね(笑)
ichikawa:もともと、音楽を聴くきっかけになったのは桑田佳祐さんの「波乗りジョニー」だったんです。THE BEATLESは両親がすごく好きだったし、スピッツは高校の先輩が好きだった影響で好きになりました。3組とも僕にとって根底にあるバンドで、メロディアスでポップでキャッチーな音に惹かれてしまいます。

これまで作っている曲も実はアニメや漫画から取ってつけていたりアナグラムだったりするんです(nakamura)


—お2人はこのバンドでダブルギターを弾いてます。それぞれ違う楽器を弾くこともあるとは思いますが、<ギター>をどのようなものだと考えていますか?
nakamura:消耗品ですね。これは僕が尊敬しているバンドのblgtz(ビルゲイツ)の田村さんの家に遊びに行ったとき、家にギターがずらっと並んでいて、「どれもライブで使ってますね」と言ったら、「これも壊れてるし、それも壊れているし、あれも壊れてる」「全部壊れてるじゃないっすか!」「ああ、消耗品だからな」ということをやりとりをしたのが大きいですね(笑)
—それを捨てずに、大切に家においてあるというところに僕はびっくりです。大切な消耗品、だと
nakamura:確かに消耗品ではあれど、決して粗末に扱っているわけじゃない、その考え方に共感できますね。最近新しいギターを買いましたが、僕自身がそのギターを<扱っている>感覚がしないと、良くないように思ってます。
ichikawa: 僕は日用品ですね。僕自身の身の丈に合ったギターを使うといえばいいのかな
nakamura:取り回しが良い、感じだよね
ichikawa: そうだね・・・でも僕はギター壊したりとかしないですけどね!(笑)
—お2人とも仰っていることはすごく近いと思います、ギターに使われない、自分に合ったギターを使うことに注目してますよね。だからこそ、このバンドのサウンドはパンキッシュでありながら、トゲトゲしさがなく人懐っこさが耳を惹きます。公式HPをみて気になったのですが、映画はお好きなんですか?
nakamura:映画は好きです、アクション映画が好きですね。
—シュワルツェネッガーやスタローン、ブルース・ウィリスが出ているような?
nakamura:まさにそういったのが好きですね。
—ジェット・リーにアントニオ・バンデラスとか?
nakamura:好きですね。音楽で例えると、Captured tracks(ニューヨークのインディレーベル)から出ているようなバンドがだいたい好きになる、というのと一緒で、ハリウッドで大金つぎ込んで作られたアクション映画は誰が出ていようがが好き、みたいな感じなんですよ(笑)
ichikawa: やっぱり一番好きなのはバック・トゥ・ザ・フューチャーが好きですね。恋愛ものだと、小さな恋のメロディが一番好きなんですよね。
—それと同じくらい目をひいたのが、アニメについてなんですが・・・
nakamura:それ、長くなりますよ
全員:(笑)
nakamura:実は、alicetalesというバンド名自体が、そっち系のところから取っているんです。成人向けのゲームから取られているんですよ。
—というと、普通に東方とかアリスゲームとかアリスソフトになるんですか?
nakamura:それとは違うもので、15年くらいまえにRUNEというゲーム会社から発売された『今宵も召しませAlicetale』というゲームから取ったんです
—えーっとすいません、ぼくも結構やっているほうなんですが、初耳ですね。
nakamura:すげーエロいですよ(笑)
—これは公式ページでも確認できる話題ではあるのですが、nakamuraさん、かなりディープなアニメ好き・・・というかオタクですよね。ほかのメンバーがシンプソンズとか選んでいるのに、一人だけFLCL/ましろ色シンフォニー/まよチキ!/かのこんっていうラインナップで趣向が違う、この人やべーんじゃないかと思っていましたが・・・これは確実にオタクですね(笑)
nakamura:エロゲ声優の小倉結衣さんのライブに行くくらいにはそういう系統にどっぷりハマってますね。ライトな方ではなく、かなり好きな方だと思います。XEBECとエヴァやフリクリを作っているころのガイナックスが好きなんですよ。
ichikawa: 僕はこういう趣向のは見ていないんですよね、みんなに薦められていくつかは見ましたけど。
nakamura:俺の弟はガンダムが好きで、ベースよりもガンダムのほうがたぶん好きなんじゃないのかなぁ?(笑)バンド名がこういう感じなんで、これまで作っている曲も実はアニメや漫画から取ってつけていたりアナグラムだったりするんです。ただ、歌詞やサウンドはその元ネタとは一切関係ないので、ある意味では2度驚かせることができるというか、楽しめることができるというか。どのタイトルがどうというのは、想像にお任せします。
—なるほどです。ではその楽曲についてです、お2人の中でこの曲を聴いてほしい!このパートを聴いてほしい!というのはありますか?
nakamura:「ashwin」という曲ですね。この曲は僕が宅録でキッチリとアレンジしてメンバーにもっていった曲だったんですけど、みんなそれぞれ練習してスタジオで合わせたら、元々の曲とまったく違う形になって、しかもそっちのほうがより完成されていたんです。ギターソロとかも入っていなかったのに、ichikawaが超カッコイイソロを入れてきたりとかして・・・この曲があったからこうして続いてるなと思えますし、このバンドでやっていける!と思えたんですよね。

ichikawa: 僕は新しくリリースされたカセットとかsoundcloudにも公開されている「inverse」のイントロとか間奏に入っている英語部分を聴いてほしいですね(笑)
—ギターリフで始まるイントロなのにそこですか(笑)でもこの曲は本当にいいなと思いました。このリフ、完全にハードロックバンドのそれじゃないか!と
nakamura:まさにその通りで、ichikawaはハードロックも好きなんですよ。僕はPaul Gilbertとかが好きなんですけどね。
ichikawa: BON JOVIとかGUNS N’ ROSESみたいなスタジアムロックな感じね。大学時代に入ったサークルで最初にやったのがGUNS N’ ROSESの「Welcome to the Jungle」だったんです。
nakamura:先ほどの話にもつながりますが、こういうわかりやすいところで聴かせてくるメロディってすごく重要ですよね。
—そこが炸裂しているのが「inverse」でもあるということですね。

—今後、バンドとしてどんな活動をしていきますか?
nakamura:まず、今年中にアルバムを出せれば良いなと思います。これまでのリリースをコンパイルしつつ、いま作ってる曲を一緒に入れてアルバムに出来ればと思ってます。Deep Woundを経てDinasour Jrになってリリースされた彼らのファーストのように、初期衝動を詰め込んだ様な作品になればいいなと思います
ichikawa:こういうバンドみたいになりたい!というので一つ思うのは、Weezerの『Everything Will Be Alright In The End』みたいな一作を作れるバンドになりたい、というところですね。実はそれまで彼らを好めなかったのですが、この作品でかなり好きになれたんです。Queenらしかったり、Van Halanらしかったりして、僕が好きなバンドの音っぽさがそれぞれの曲に詰まっていて、たぶんメンバーも好きだからこそそういうのを出していったんだと思うんです。alicetalesでやりたいことといえば、個人的にはそう思います
—いま話を聞いて思ったのは、同じバンドメンバーでDinasour.JrもWeezerもVan Halanも好きだっていうことが共通認識になっている点です。普通、この3バンドのうちどれかは好めないとかあるはずなのに。
nakamura:基本的に、当人同士が仲悪いとかいがみあってるとかありますからね(笑)。
—カート・コバーンとアクセル・ローズ、みたいなね(笑) そういったところを並列に好きだと言えるのは、いまの時代らしさがあると思いますし、このバンドの強さなのかもしれないですね。
nakamura:ちょっと年上のバンドさん方と飲んだ時に、「Yo La TengoとPaul Gilbertを同じように好んで聴いてるとかいったら、自分たちが同じ20歳ごろでは仲間外れにされてたよ」って言われて衝撃を受けました。そういえば、メンバーで同じように好きなバンドといえば、LOVE LOVE STRAWがありますね
ichikawa:LOVE LOVE STRAWは最高だね
nakamura:LOVE LOVE STRAWみたいなバンドになりたいですね。







<インタビュアー:草野虹 2月25日 新宿>

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2016.3.17 12:10

【INTERVIEW】 House Of Tapes ― 混沌かつポップを目指すエレクトロニカ

PitchforkMTV81等の海外メディアで所属レーベルTanukineiriと共に紹介され、2015年7月にはTeen Daze、NYANTORAとの共演を果たした名古屋在住のトラックメイカーHouse Of Tapes。 その勢いを駆って主催イベント『Nagoya-Elektronic-Fes』を昨年12月に開催するなど、精力的にライヴ活動を行っている。 今年2016年4/16(土)には早くも第2回が開催される同イベントについて話を聞いた。

Interview by 森 豊和(@Toyokazu_Mori)




House of tapes artist photo

House Of Tapes https://twitter.com/House_Of_Tapes



ナゴエレ2016フライヤー

クリックして拡大



4/16(土)にエレクトロニカ、アンビエント、テクノ中心の音楽イベント第2回を行うとのことですが、今後も継続されるんですね。
House Of Tapes(以下 H):はい。『音楽愛+名古屋愛=ナゴエレ』をキーワードに続けていきたいです。今回から入場者全員に、出演者のコンピレーションCDを無料で差し上げます。
会場の名古屋spazio ritaは地下鉄矢場町駅から東へ5分程度の便利な場所ですね。地下鉄から地下道でセントラルパークを横切って。
H:spazio ritaはクラブやライブハウスではなく多目的イベントスペースなんです。生演奏だけでなく、絵の展示、トークショー、映画上映会など、様々なイベントをやっていて面白い場所だと思います。
徒歩圏内には僕がお世話になっているFile-UnderStiff Slackなどの独立系レコードショップや栄パルコ等があって便利な場所です。
 
西に少し歩きますが大須にRECORD SHOP ZOOもありますね。ところでトラックメイカーは音源をネット・リリースして終わりでもいいのに、主催イベントまで始めたのはなぜでしょう? 何かきっかけでもあったのでしょうか。

H:2015年夏に東京の西麻布Bullet’sでライブしたことがきっかけです。蛍光灯で演奏する伊東篤宏さんや、東京で活動するトラックメイカーの皆さんとご一緒して刺激を受けました。 そして、名古屋や東海地方にも素晴らしいトラックメイカーがいることをもっと多くの人に知ってほしいと思いました。それがきっかけです。
名古屋のトラックメイカーといえばfredricsonさん(レミ街 / tigerMosのキーボード奏者)など有名ですね。でも食品まつりさんは横浜に移りましたし、あまり横のつながりは目立たないように思います。
H:名古屋は、あくまで私感ですが、東京や関西に比べてシーンが形成されておらず、閉塞感が漂っている気がしています。そして仰る通り、東海地方のトラックメイカーさんでも、拠点を関東に移したり。
有名になるために地方在住では限界があるかもしれませんね。上京する理由はもちろん他にも色々あるとは思いますが。
H:名古屋や東海地方で活動しているトラックメイカーさん達と繋がって、一緒に名古屋を盛り上げたいんです。そういう場を作れたら。そういった気持ちが最初にあります。イベントを始めた一番の理由です。
 
それでは各出演者の紹介をしていただけますか?
H:各プロフィールはフライヤー画像に載っていますので、ライブを見た僕の感想を言いますね。まずSOMA 奏間さん。海外での豊富なライブ経験に基づく圧倒的なビートを繰り出すかた、才人です!

海外のフェスといいますと?
H:彼はヨーロッパのフェスのメインステージでプレイされたりしているんです。海外のイベントでの観客の雰囲気、その場の空気をつかんでらっしゃるんだと思います。そして神戸からのゲストで、Jomyakさん+下村唯さん。電子音楽とダンス・パフォーマンスを融合したステージ。

電子音楽だけに止まらない表現活動をされているかたですね。
H:今回はさらにVJも加わります。前回同様つかさハニーさんにVJを全編していただきます。経験に裏打ちされた圧巻のVJを見せてくれます。壁2面使って音に合わせて次々と展開するビジュアルがとても新鮮だったので今回もお願いしました。
つかさハニーさんのVJは観ていて飽きないですね。
H:はい。そしてrobotmeさんは徹底的にミニマルでシンプル。ループミュージック好きには堪らない感じです。


Vista Visionさんは宇宙的アンビエント。独自の世界観が炸裂します。ビートを強調した他出演者の音に対して、アンビエントな表現を得意とされる彼を合わせたくて、第1回に続いて参加してもらいました。


そして主催の私House Of Tapesは、今回の出演者の方々はビートを強調する方が多いので、メリハリをつけつつ、ポップなメロディを炸裂させたいと思います。
House Of Tapesの新曲についてお伺いしたいです。最近発表された曲はほとんど披露されますか。
H:ええ、そのつもりです。

まず「Twinkle Color」はトイトロニカを作りたかったとのことですが美しい曲ですね。
H:ありがとうございます。ポップさを全面に出してメロディを紡ぎました。
対して「Disorder!!!」「Rev-Ex」はその反動で大暴れ、ないし原点回帰しているかのような。
H:混沌好きな僕ですが、「Disorder!!!」は混沌を混沌だけに終わらせないというテーマで作りました。「Rev-Ex」は現在の僕のテクノを、そのまま出す、というテーマの曲です。
硬派なハードボイルドな感じですね。これらの曲はただぶっ壊すのではなく、破壊の後の再生といいますか、戦争や自然災害で荒廃した土地に、草花が芽生えるように、後半キラキラしたメロディーが生まれる瞬間がありますね。
H:適確な表現をありがとうございます。混沌かつポップな曲作りを指向していますが、混沌なだけで終わらず、音楽的にするということを心がけているつもりです。
また過去のデモである「アネモネの花を食いちぎった」については、架空のベースレス・サイケデリックバンドの曲、というコンセプトで作りました。ヴォーカルや歌詞、雰囲気を面白くしたつもりです。

house of tapes flaoting
3/1配信の新曲「Floating Ache」については?(Apple Musicで聴けます)
H:僕の中では最近の流れでつながっていて、ただ明るいだけでなく、不穏なコード進行を入れてみました。それをどれだけポップに聴かせられるか、考えながら作りました。
ありがとうございます。それでは最後に、今後のナゴエレをどういったイベントにしていきたいですか?
H:ナゴエレをライフワークにしたいです。東海地方で埋もれているトラックメイカーさん達を世に紹介していく。繰り返しますが、一緒に名古屋を盛り上げたいんです。そのためにHouse Of Tapesも成長したいです。いつか枯れても、限界を感じても、成長しようと努める心があれば、成長できると思うのです。名古屋を拠点に東京や他の地方からお誘いがあれば喜んで出演したいし、期待に応えられるよう成長したいです。
SOMAさんのように海外からオファーがあれば?
H:ぜひ行ってみたいです!
お話を聞いていると、House Of Tapesさんにとって、音楽は生きること、感情そのものなんだろうなと感じます。『音楽愛+名古屋愛=ナゴエレ』というキャッチフレーズ通り。
H:ええ、僕にとって音楽は血液です。全身を巡る、愛おしい血液。僕は混沌とポップさを織り交ぜた曲を追求しています。楽曲制作して発表するサイクルが短いのは、死を意識しているからです。いつ死ぬか分からないから、生き急いでいます。



最後に

以前、彼は海外メディアSoundfrinedsのインタビューで「Nice Dream」という曲について「涙が出るほどの、多幸感あふれる曲が作りたかったのです。しかしそれだけではなく、せめて眠っている時だけは良い夢を見たい(逃避では無く)、現実と対峙して疲弊した後の癒やしの曲になれば」と答えていた。

彼にとって音楽は、美しい癒しであり、ユーモアを交え、他者を楽しませるものであるべきなのかもしれない。そしてそれこそが彼にとっての「音楽的」ということではないか。

そう問うと、彼は静かにゆっくりと、しかし力強く頷いた。

 

house of tapes elefes
『Nagoya-Elektronic-Fes 2016春』
2016年4/16(土)名古屋矢場町spazio rita
Act: SOMA 奏間 / jomyak+下村唯 (神戸) / robotome/ Vista Vision / House Of Tapes
VJ:つかさハニー
open 17:30 / start 18:00
adv2500(1D込)/ door 3000(1D込)

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2016.3.4 21:00

【INTERVIEW】fraqsea『Star Cocktail』(PROGRESSIVE FOrM)



シャーベットポップと評されることの多いShellingでヴォーカル/ギターとしても活動しているayaのソロプロジェクト 《fraqsea》による、2013年以来約2年半振りとなる2ndフルアルバムが発表された。アルバムは、全体の印象として声を引き立てるために極めて慎重に配置されたトラックのバランスの良さがとても上品に響く作品に仕上がっている。一方でシューゲイズのアプローチもごく自然に配慮されており、主には電子音によって構成されているにもかかわらず必ずしもエレクトリックな印象ばかりではないところや、抑制された出過ぎない音圧などの目新しさも印象的だ。これらの音を取り巻く環境について、indiegrabはayaに伺ってみた。

︎「今回のアルバムは声の加工をほぼせず
ポップソングを意識しました」

Shellingはとても心地よいシャーベットポップなサウンドが印象的です。浮遊感あるヴォーカルはShellingの中では時としてある種の孤高の印象、遠く手の届かないところで歌われている印象もあります。この辺りはソロプロジェクトでは少し距離感が違うようにも感じます。歌詞やメロディーの印象でしょうか。ソロプロジェクトfraqseaとShellingでは歌い分けているという意識はありますか?
fraqsea(以下 f):Shellingでは映像の浮かぶ音楽というものを意識した音作りをしています。歌い方に関しても声を音の一部として捉えているので輪郭をなくした加工作りをして表現しています。fraqseaでは、そういったジャンルや世界観を決めず、自由に創作します。今回のアルバムは声の加工をほぼせずポップソングを意識してのアルバムとなりました。
例えばWe’ll Go To See The Seaは、Shellingよりも、一層バンド的な、つまりギターと声をメインにした楽曲ですが、今回fraqseaでこの曲は不思議とバランスよく収まっているように感じます。この曲を含めて、ソロプロジェクトとShellingでは楽曲は使い分けを意識していますか?
f:楽曲作りにおいてはShellingもfraqseaも、おもちゃで遊ぶような感覚で、始めはイメージの括りをせずにまず機材を触っていく中で形にしていきます。そこでShellingの曲として作るか、fraqseaの曲として作るかと決める場合もあれば、いじっていく内にfraqseaになったりもします。
なるほど、後からこれはfraqseaに相応しいな、ということが見えて来るというときもあるんですね。
f:そうですね。それからShellingでは、バンドとして楽曲のアレンジを出し合い化学変化をしながらどのように完成していくかといったつくりかたをしています。映像が浮かぶ音楽だったり、より芸術性に沿った音響的な部分を意識しているのですが、ソロではジャンルを括らず自由な曲作りをしているので自然と弾き語りの楽曲も増えていきました。We’ll go to see the seaもその内の1曲です。
今回の作品はいつ頃、生まれたものなのですか?
f:今回のアルバムの楽曲ほとんどは、2015年の1月に出来た曲で、1ヶ月で20曲位作りました。元々フロアミュージックを好んで聴いているのですが、この頃は特にハウスミュージックを聴いている内にShellingでもfraqseaとしてでもなく単純に、こういうのやりたいなぁと思い立って作ってみたんです。それは新たな制作の仕方でした。
これらの楽曲は特に発表することもなかったのですが、PROGRESSIVE FOrMレーベルオーナーのnikさんからアルバムリリースのお話をもらった時に、デモでも構わないから今ある曲をいくつか送ってほしいと言っていただいたので今回、日の目をみたという形です。

︎「この2曲はイメージやテーマが始めに自身の中であり制作したので楽曲の世界観が出しやすかったです」

アルバムを通して聴くと、冒頭の曖昧果実とラストのNear The Rainはどちらもとてもオーガニックな印象を併せ持つアンビエントスタイルが印象的ですね。
f:あるアンビエントイベントにお誘いいただいて、そのイベントに向けて作った楽曲がNear The Rainです。曖昧果実も、以前コンピレーションアルバムのお誘いがあり制作した楽曲です。この2曲はイメージやテーマが始めに自身の中であり制作したので楽曲の世界観が出しやすかったです。
収録曲や曲順は、つまりこの2曲で全体を挟む構成は、アルバム制作のどこ段階で見えてきたものなのでしょうか?
f:アルバム収録曲を決める時に送ったデモ曲の中にこの2曲も送っていて、nikさんがセレクトしたという形です。収録曲、曲順などもお任せしました。
PVを作られた2曲(My Own Way, Always With U)はフロア仕様でありながら抑制の効いたトラック、タイトル曲(Star Cocktail)はポップなメロディーが印象的な仕上がり、これらの曲はアルバムの軸になっていると思います。
f:Always With Uについては、メロディーの構成は元々あり、それに装飾していくような形で始めはうわもののシンセサイザーからフレーズを作っていきました。後からリズムをどう作ろうかと考えた時に、自分の思う幻想性(音響、空間的な)のある音とクラブミュージック寄りのリズムを融合させたらどうなるだろうという試みから出来た曲です。抑制という風には自身では思わなかったのですが、こういった経緯からそう思う方もいらっしゃるかもしれませんね。イメージとして近未来都市や再生、前進、といった楽曲作りに努めました。歌詞に”舞い上がる好奇心を再生させる”とあるのですが、実は昔作った曲の歌詞の一部で。過去に書いたものだけど今もそれは残っていて、その歌詞には未来に前進する気持ちが書かれていて。それが不思議に思ったし、おもしろいと思い、そのまま使用しました。それからMy Own Wayはリズムトラックから作り始めました。メロディは後から作ったパターンです。90年代に流行った風のシンセサイザーを取り入れて、女性目線のメッセージ性のある歌詞作りを意識しました。キャッチーな楽曲になったと思います。
そこでお伺いしたいのはこのアルバムタイトルの意味です。アルバム全体の言葉の 絵画的なイメージを集約しているようにも思えますし、一方で本作の中ではやや異色な仕上がりという引っかかりもありますが、この曲がタイトル曲になった理由はありますか?
f:楽曲Star Cocktailは、リリースの話が決まってから収録曲を決めるときに、あと数曲作ろうと思い、制作して出来た曲です。それで新たにStar CocktailとTake Me Awayが収録曲に加わったんです。夏をイメージした曲でよりポップさを出したかったのもあり歌い方も変えました。具体的にいうと思いきり歌ったというか。この曲で新たに歌い方のバリエーションが増えました。今までリリースしてきた曲の中ではこういう歌い方をしたことが無い故にもしかすると異色と印象づけられるのかもしれません。制作過程は違うものの、これらの曲をアルバムの軸と言っていただくのは嬉しいですね。
ありがとうございます。そして、これがアルバムタイトルになりました。
f:そうですね。Star Cocktailという言葉を作ったのが音楽活動をしていた初期の頃で、なんか良いなぁと、常に頭の片隅にあった言葉でした。今回のアルバムタイトルを決めるときに直感で浮かんだのもありこのタイトルにしました。楽しみながら作ったアルバムなので、ぱっと見て楽しそうな響きかも、と思ったりもしました。

︎「皆で作り上げていくことって素敵なことだなぁと
改めて感じています」

ayaさんは常にアートワークを手がけていますが、今回のアルバムは印象として、とても抑制の効いた世界観とそれに呼応するモノトーンの写真、それに合わせて言葉はとても絵画的で広い世界を散りばめているようで、実際にはとてもパーソナルな世界を歌っているようにも感じました。アートワークでその辺りを意識されている部分はありますか?
f:アートワークは今回、レーベルオーナーのnikさんをはじめカメラマンの小川さん、ヘアメイクをしてくださった酒井さん、イズミさん、映像作家のミヨシさんたちと皆で話し合って完成したものなんです。
アートワークそのものも、とても時間をかけたんですね。
f:衣装のディテールや色、ヘアスタイルのイメージも細かく意見を出し合いながら進んでいき、撮影では寒い中早朝からサロンで、夕日の沈む前の海で、夜は六本木ヒルズのイルミネーションの中で撮影しました。数百枚の写真の中からジャケット写真を選び、タイトルのフォントや色味も納得いくまで決めていきました。皆で作り上げていくことって素敵なことだなぁと改めて感じ、一層思い入れのあるアルバムになりました。

︎「自然の現象、ファンタジックな世界感と
叙情感を結びつけました」

星や夜空、宇宙、といった広い世界と、わたし、という存在、どちらも考えてみればとても捉えることの難しい、大きな世界と、繊細な心の感情を 含んでいるように思います。ある種のプライベート感覚というか、心の中、心象風景というような。これらはayaさんにとっては日常的なものなので しょうか、それとも特別な、あるいは非日常的なものなのでしょうか?
f:メロディーの歌詞やタイトルに取り入れている雨や月や星などの『自然の現象、宇宙観』+アイスクリーム、ブレスレット、ドレスなどの『ファンシー、ファンタジックな世界感』(ex.アイスクリームが大好きすぎてアイスクリームも私を好きなの、というIcecream Holic)+日々生きる上で感じる、愛する気持ち、迷い、自我、楽しさ、リラックス、といった『叙情感』を結びつけました。
いいエピソードですね(笑)。それは音作りもやはり同じような世界が背景にある訳ですね。
f:音作りに関しても同じく、自然の現象、宇宙観として霧をイメージしたMoon,Fog Moonのベースシンセサイザー、水の雫をイメージしたCardinal Pointのミニマルなシンセサイザーフレーズ、叙情感としてリバーヴやディレイを多用したギターNear The Rainなどです。
もう少しこの辺りについて聞かせて下さい。アートワーク、言葉、歌、声、音、あらゆる表現を通じて、つまりとても多様な方法で、それが最後に一つにつながっていくというような世界観で創作をされているような印象を受けました。実際にお話を伺ってやはりそのように感じます。作品を作る時、一番最初にイメージとして湧き出てくるものは、どんなものでしょうか。言葉、絵、メロディーなど、何がきっかけで作品が膨らんでいくのでしょうか?
f:創作するときは何も考えないで楽器に向かうことが多いです。何も浮かばなければその場でやめて、没頭するときは時間を忘れて気がついたら3時間過ぎているということもあります。普段日常でメロディーが浮かんだ時はボイスメモに録音して、ギターコードから作ることもあれば歌いやすい音階を鍵盤で合わせてシンセサイザーの音色から決めていくこともあります。そこからベースとなる音作りをしていく中でその曲のカラーや情景が浮かんできます。
とてもピュアな創作のスタイルなんですね。
f:何もない状態から作る時は、始め1音をギターや鍵盤で鳴らした時にイメージを膨らませていきます。美術館や博物館、海外旅行に行ったり、映画を見たりすることが好きで、印象に残る景色や作品は数多くあります。そのような複合がイメージとして浮かぶこともあるかもしれません。

︎「今回はダンスミュージック寄りの楽曲、弾き語り、とバリエーションを増やし新たな一面を表現できたと思います」

曲作りの方法や言葉に隠された意味など色々とお伺いできてとても良かったです。ここで、もう一度「fraqseaの」ayaさんという視点からみて、リスナーの皆さんにあらためてお伝えしたいことがあればお聞かせ下さい。
f:今回はダンスミュージック寄りの楽曲、弾き語り、とバリエーションを増やし新たな一面を表現できたと思います。星のようにちりばめられた曲たちをアルコールと一緒に飲み込んでも良いし、歌詞の中にある言葉を自分に当てはめていただくのでも、なんでも自由に楽しんでいただけたらと思います。
たしかにそういった自由さがとても上品にパッケージされていると感じます。
さて、最後になりましたが今後のfraqseaとしての活動予定があれば教えて下さい。
f:4月にリリースパーティーの予定があります。まだ未定ですが、いくつかリリースのお話があるので楽曲作りもまた始めています。
まだこれからの展開も楽しみですね。今日は、ありがとうございました。

インタビュー 30smallflowers(@30smallflowers)


Star-Cocktail
『Star Cocktail』/ fraqsea
2016年1/17リリース
フォーマット:CD
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
カタログNo:PFCD54
価格:¥2,000(税抜)
実店舗限定購入特典:PROGRESSIVE FOrM 2016のNEWミックスCD(80分弱収録)+歌詞カード
【Track List】
01. 曖昧果実
02. Love Tonight
03. Icecream Holic
04. My Own Way
05. Cardinal Point
06. Always With U
07. Take Me Away
08. Star Cocktail
09. Nothing
10. We’ll Go To See The Sea
11. Moon, Fog Moon
12. Near The Rain

All Music & Lyrics by Aya

Additional Production & Mixed by Tetsuya Hikita+NIL
Mastered by KASHIWA Daisuke at Studio FLAT

Photography & Design by Satoshi Ogawa (3104 GRAPHIC)
Hair by Sakai (OFF)
Make by Izumi (OFF)

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2016.1.30 12:00

【INTERVIEW】『WORKERS』/ Mulllr

workers

MOTORO FAAMの中心メンバー・Ryuta Mizkamiのソロプロジェクト・Mulllr。
bandcampで3枚のアルバムをリリースしてきた彼が、4thアルバムにして初のフィジカルとなる『WORKERS』を11/13にPROGRESSIVE FOrMからリリースした。
今までのアンビエント色の強い作品から今回のビート・ノイズの強い作品への変貌。
コンセプト色の強い彼の制作姿勢。
これらを読み解くテキストとなるインタビューを掲載する機会をいただけました。

『WORKERS』/ Mulllr
2015年11/13リリース
フォーマット:CD
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
カタログNo:PFCD52
価格:¥2,000(税抜)
【Track List】
01. …and the World’s W___ O__
02. …and Late Rising
03. …and Son of the Dentist
04. …and Crowded Trains
05. …and Timecard Timecard
06. …and Checking Emails
07. …and Brunch Time
08. …and Unproductive Debate
09. …and Snoozing
10. …and Caffeine Poisoning
11. …and Huge Searchbar
12. …and Over Timeless
13. …and Dancing Alone
14. …and Excessive Drinking
15. …and Loss of Memory
16. …and Night in the Forest
17. …and Black Ceiling
18. …and Light Sleep
19. …and Light
20. …and Sleep Again
21. …and tex_
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作り手の文脈よりも受け手の解釈のユニークさの方がずっと重要と考えたい

新作「WORKERS」は、今までの作品からもある”Mulllr”ならではの鋭い電子音の反復、カットアップが緻密に構成されたサウンドはそのままに、1曲1曲ではまた違った表情を持った曲が並んでいるという印象を持ちました。それこそ一概に「電子音」と言ってしまってはいけない程、一音でも色々な表現があり、それが構成される中で各曲がまた違う表現を見せる中で、さらにその表現の幅が広がったという感じです。この辺は意識されましたか。
Mulllr(以下 M):ありがとうございます、今回は踊れる楽曲にしたいなと思って、なるべく立ってノリノリで体を動かしながら作ったんです。これはキャリアの中で初めてのことですね。ガクガクッ、ビクビクッビクって(笑)というのは冗談なのですが、前作までとの一番の違いは、各曲の長さが全体的に短くなってきていることかなと思います。前作までの10分を超えるような長尺のアンビエント楽曲では、極力少ない変化になるよう工夫していたのですが、その逆に、一曲中にめまぐるしく早い展開にして多くの情報を入れても、不協和している部分がなるべく無いようにしたくて、その点でより丁寧になっている面があると思います。
タイトルである『WORKERS』に現れているように、今作は「サラリーマンの1日」がコンセプトという事をお聞きしました。今回トータル21曲というヴォリュームですが、作品を通して聴くと1つの流れとして作品が完成されている印象です。今作の「…and Crowded trains」「…and Timecard timecard」と曲名にも現れていますが、それぞれの曲のコンセプトについても数曲可能であればお聞かせください。
M:アルバム全体を通して1曲の印象になるように、という所は前回から継続して意識しています。サラリーマンの一日が、…and として果てしなく何度も何日も繰り返されていくような円環構造にしたくて、タイトル、コンセプトがよりしっかりしたものになっていった感じです。「…and Crowded trains」、満員電車のギチギチ感。「…and Timecard timecard」、出勤しました「ウィーン・ガチャン」みたいな。ただ、その人の一日を淡々と、ごくごく単純にスケッチしていった感じにできたらと考えました。
あ、でも最近ってもうタイムカードじゃなくて電子化されてますね。「ピピっ」か、、(笑)
今回の作品のコンセプトに至った経緯は何だったのでしょうか。勝手な印象かもしれませんが、今までのMulllrの作品はどちらかと言うと記号の羅列的な的な側面があり、聞き手にコンセプトのヒントを与えるという事は無かったように思われます。
M:そうですね、分かりやすすぎるくらいのモチーフを意識的に使おうと思ったのは、MOTORO FAAMという名義で数年前に出した『…and Water Cycles』というアルバム以来かなと自覚しています。

ちょっと脱線しますが、音楽にかぎらず様々なアート作品って今コンテキスト9割、コンテンツ1割みたいな 価値の置き方になってしまっていると思うんですが、付随しているコンセプトや、制作者の名前やストーリーみたいなものに、私は興味があまりもてないんです。 「どんな見た目の人?」「男性?女性?」「どこの国?」「どういった素養がある?」「ジャンルで言うと?」みたいなタグ付けはできれば知らずにいたいな、というのが本音で。誤解でもなんでも、勝手に過大解釈や想像、妄想して楽しむ事ができれば、壁のシミも美しい絵画も、風の音も最新のダンスミュージックも、フラットに見えて、以外な面白さを発見できるのに、タグが一個つくたびに、一個面白さが減る気がするんです。作り手の文脈よりも受け手の解釈のユニークさの方がずっと重要と考えたい。

『…and Water Cycles』の頃、自分にも「タグ」がついてしまった事にも違和感を覚えて、以降、前3作まで、アートワークもタイトルも極力単純チープで無意味、記号性
を減らして自然現象や抽象概念に近づけられるかを意識してきて、小難しく考えず、良くも悪くもない、赤ん坊が初めて世界を見ているような、プリミティブな状態を極力匿名なままで作り出したいと常思っていたんです。

でもそれとは別に、いろいろなプロジェクトや、日々のちょっとしたタスクが膨大な時期があり、こういう生活の中で出てきた音が、ちょっと自己矛盾してきている感触があって「これってなんだろう?」と思った時に、忙しさからくるストレスみたいなものや、自分のエゴが、音に乗っかっちゃってきてることに気がついたんです。
『…and Water Cycles』と同じ作り方をまた始めた自分がいるなと。

何か忙しい感じの精神状態が今の自分なのならしかたない、これを「プリミティブ」と強引にして、音に乗っけてやってみよう、となるんですが、これは簡単に言うと私の憂さ晴らしで、快感とは程遠い。 それをコンセプトなしにリリースするのではなく、できれば隠したかった腹の部分を少し出して、聴いてくださる方と少しコミュニケーションの余地が欲しくなってきたんです。プリミティブでいたいけど、私たちは不完全だよね。大自然に還りたいけど、24時間戦い続けてるよね。どうしてかな?という素の自分が、メッセージみたいなものが、隠しきれなくなってしまったんだと思います。
変な質問かもしれないのですが、もし「Mulllrの1日」として作品を作るとしたらどのようなものになるでしょうか。日常をお聞きするようで申し訳ないのですが、イメー
ジだけでもお聞かせください。
M:丁度こちらのご解答と言えそうなのなものとして『WORKERS』を作れた面があるかな?と思っています。ステレオタイプな記号としての「ジャパニーズサラリーマン」という言葉を設定していますが、本当に言いたいことは、あくまで何かをする上での思考そのもの、日々の生活を送る中での私の「頭の中身」をそのまま写実しようと試みた部分が大きいので。

「…and Loss of Memory」以降はステレオタイプの「サラリーマン」ではなく、おそらく明確に私の一日になってしまっています。記憶を無くして夜の森を彷徨う毎日のMulllrですが、何故かはご想像で楽しんで頂ければ(笑)
Mulllrとしての作品は一貫して独特の作曲方法があると思うのですが、これはどのようにして生まれたものでしょうか。リズムや使い分ける楽器によって決められた既成の「ジャンル」の中の音楽とは違い、曲の構成や音の造りに非常に独特なものがあり、興味深いです。
M:私自身バンドでドラムを叩いた所が出発点のリズム野郎なのですが、途中クラシック音楽のメンバーや、ドローンミュージシャンとの共作を通し、いわゆるバンド音楽と全然違う事を学んだことで、「時間軸への疑い」を持つようになったんです。BPMってフレームワークじゃんって。ド・ミ・ソが快感を作るのと同じで、体を動かしやすい一定な太鼓が高揚感を作る、という音楽の普遍的な「正解」は一旦忘れて、音を使いはするが、音楽にはなっていないようなものもアリって考えるようになってから、BPMを意識せずに瞬間瞬間で脳が反応・錯覚するようなものを紡いでいきたい、不快だろうが不協和音もストーリーに入れたいなと思うようになり、Mulllrではこういう部分を継続して取り組んでいます。

リバーブが変化すると、お風呂場くらいの狭さからコンサートホールへ、今立っている場所が巨大化した感じにできたり、右から左にずっと音が流れていると自分が移動していたり、音程が変化するとぐにゃっと歪んたような印象になったりと、変化がでてきますよね。それを聴覚でなく脳全体で捉えてもらうことができれば、音楽としては難解でも、体感としては、タイムスリップしたり、パニックになったり、変形する建築物みたいな、非常にわかりやすいアトラクションとして表現できるはずで、クラブミュージックやクラシックの多くがこういう部分で面白いさを作り出していると思うのですが、この先の部分にもう一歩突っ込んで何かできないかなと試行錯誤しています。
Mulllr_live

今までに聴いた全ての音に影響を受けていると思います

独創的な故に、他の作品からの影響が想像しにくいという印象があります。影響を受けたアーティスト、作品などがあれば教えてください。
M:ヒドイ答えになってしまいますが、今までに聴いた全ての音に影響を受けていると思います。逆に何にも影響を受けなくなってきてしまったとも言えるのかもしれませんが、一周して日常の中の些細な事を過大評価して影響を受けられるように自己訓練しているイメージです。

恥ずかしい話、頭でっかちに「こういう事を考えてこれを作ってみたんだ」なんて話を親しい友人にしてみても、「それって◯年前に◯◯◯って人が同じことを言っているね」なんて事ばかりで、コンテキスト重視で影響を受けそうな優れたモノと、誰もやっていない境地を探し続けると、不幸な未来が待っているかも、と気が付いちゃったんです。何も作りたくなくなるだろうなって。

あくまで今日の私の場合ですが、いかに自覚的に車輪の再発明を楽しめるか、鈍感であるか、が重要な事かな?なんてことは時々考えますね。

「よそはよそ、うちはうち」ですかね(笑)

なので、文脈をマッシュアップ出来きたり面白く紹介できるタイプの方は、ジャンル問わずそのストイックさを尊敬しています。
Mulllrの音楽を説明する時に、「電子音」「ノイズ」といったワードを使用する事でちょっと難解に思われる方もいるかと思うのですが、そうとは限らないと思います。ご自身としてはどのように思われますか。
M:電子音楽・ダンスミュージック等どのジャンルと考えても破綻してしまっているし、比較的広義を扱う「エクスペリメンタル」という言葉にかろうじて仲間に入れてもらえるかな?と思いつつも、崇高な実験性も別段持ちあわせていないと自分の事を思っています。 どれかのジャンル音楽として聴いてみると不快さが半端ない。自分がリスナーでもおそらく、0点に近い評価になっちゃいそう。でも『WORKERS』にかぎらずMulllrのどうしてか0点にはならない、その数点の部分があって、とても魅力的だなと私自身はMulllrの事を思っています。
この作品の前にYui Onodera氏とのユニットReshaftとしてのアルバムのリリースがありました。こちらはよりダブテクノ、ミニマルダブ的な作品でしたが、Mulllrとしての作品との違いとして意識されましたか。
M:Reshaftは、私っぽくもなく、Yui Onodera氏っぽくもないものにしたい、という意識合わせだけが当初ありました。お互いに普段やらないアプローチを試していって、何か面白いものが出てくるならば良し、といった感じですね。結果としてお互いに、自分達が意識していなかった部分まで、自分の手癖や性質みたいなものが浮き彫りになってきて、非常に興味深い体験でした。

Mulllrは100%1人でコントロールできるので、よくも悪くも想定内で、個人的、フェティッシュな音になってしまうけど、Reshaftはもう少し余地があり、もう少し多くの方に届くのではないか?と感じています。
Mulllrとしての活動後、ライブを行われる事も増えたと思いますが、ライブでの違いは意識されていますか。
M:あまり意識していない、というよりできないんです。空気全力で読んでも上手くいかない(笑)

元々私はLiveを結構お断りしてしまっていて、時間と場所を共有する以上、ライブは演者と聴衆どちらも楽しくありたいとなると、先ほど述べた「正解」の事を考えないとならず、私のスタイルはちょっとこれの実現が難しいなとの思いが長年あったんです。

でも、近年は技術的な進歩でユーストLIVEみたいな存在が出てきたのは大きくて、 これならその人が一番リラックスできる状況でLiveを提供しやすくなってきたので、リスナーに辛さを強いず、私自身も楽しくやれるチャンスがぐっと高まったと感じています。多くないですが時々こういうライブはやりたいなと思っています。
最後にMulllr名義に限らず、今後の活動などについて教えてください。
M:Mulllrとしての活動はもちろん継続しつつ、 いろいろなアーティストと進めている別名義も少しづつ発表していけたらと考えています。 コラボは時間がかかってしまいますが、一人ではできない面白いものができると思うので、是非次回作も興味を持って頂けたら嬉しいです。

インタビュー/聞き手:小野寺(CMFLG)

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2015.11.27 19:50

【INTERVIEW】僕とジョルジュ — part1 — 姫乃たま

僕とジョルジュ




本年1月ある朝通勤途中の乗換駅の階段を降りていたら頭の中をボンボンボンボンボンと速いリズムでベースの音が鳴り、続けてオルガンが、どこかで聴いたことあるなと思ったらフランスギャルのジャズ・ア・ゴーゴーだった。それが「僕とジョルジュ」制作のきっかけでした。

『僕とジョルジュ
ディナーショー』
2015年11/29(日)東京 町田 まほろ座 MACHIDA
ACT:姫乃たま / 佐藤優介 / 金子麻友美 / 澤部渡 / 井上 拓己 / シマダボーイ / and more.. 
スペシャルゲスト:山崎春美
Open 19:00 / Start 20:00
Adv ¥2,500 / Door ¥3,000(1ドリンク+1フードオーダー)

ジョルジュは、フランスの画家ジョルジュ・サンドから。
女性が男性名を名乗っているのは、想像が膨らむと思ったので。

最初に、フランスギャルやりたいって電話したんですよね、メールか。
姫乃たま(以下h):最初は(澤部渡の)バンド、スカートをバックに、姫乃たまソロ名義のCDを作ろうというお話だったような。
そしたら今年は自分名義のアルバムを出すからユニット名義にしたいって言われたわけです。
h:そうそう、そうでした。普段のライブで、地下アイドルとして歌っている音源が流通していないので、今年こそ出そうと思っていたわけです。間に合わなかったですが。
それが「僕とジュルジュ」となったの覚えてる? おれはユニット名はジャパンギャルで、とメールしたら全く無視されたわけで。
h:フランスギャルにインスパイアされ過ぎですし、ジャパンギャルってヤマンバじゃないですか。
矢野顕子のジャパニーズガールのつもりもあったんだけど。
h:まあ、その考えもわかりますが……。ジョルジュは、フランスの画家ジョルジュ・サンドから。女性が男性名を名乗っているのは、想像が膨らむと思ったので。「僕とジュルジュ」って異性の恋人にも、同性の恋人同士にも見えますよね。
色々な解釈が成されるだろうと。そこは誰も理解してなかったと思う。
h:もっと厳密に言うと、ジョルジュという犬を飼っていた知人がいたんです。名前の由来はジョルジュ・サンドだったそうです。「僕とジョルジュは最高の友達だった」と話していて、犬しか友達がいない寂しい感じや、少年と犬の組み合わせには感じるものがありましたね。
作詞は全部自分でやります、となったわけですが、当初何かコンセプトは考えたんですか?
h:最初は全くなかったですね。どんな曲ができるのか分からない中で、佐藤優介さんから18秒の曲とか送られてくるわけじゃないですか。これ、ファイル破損してんじゃないかな、という。全編、恋のうたにしようと、それだけですね。
澤部(渡)さん、佐藤(優介)さんや金子麻友美さんから曲が届き始めて歌詞が出来るのも当初調子良かったと思ったけど…。
h:制作の途中で、祖父は死ぬわ、声帯にコブができるわ、書籍(『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)9月に出版された)の執筆と被ってるわで、地獄でした。執筆のために出版社に寝泊まりしている生活でしたし、お風呂に3日入れないような状態で恋の歌を書いていたわけです。
最初のスタジオ入りのころ、5月でしたね。
h:作詞は楽曲が出来上がった順に手をつけていったので、最初は佐藤さんの曲でした。「無邪気な少女」と「迷子」。デモを聴いた時は、メロディの複雑さと、トラックの難解さに驚きました。その後すぐに、金子さんの曲が届いて、それが「42歳」でした。
いい曲になりました。
h:佐藤さんの曲はやはり、とても時間がかかって、金子さんの曲はすらすら作詞できた記憶があります。「42歳」なんか、歩いているうちにできました。佐藤さんの楽曲は物語性が強いので、コンセプトが浮かぶのは早かったですが、作詞はしばしば難航しましたね。
そうそう。他に印象的な曲は?
h:「恋のすゝめ」が送られてきた時は衝撃的でした。
あれはレコーディングの最終日に佐藤さんに頼んでピチカートやってみてって。
h:衝撃の方向性が違いますが、短い楽曲もショックでしたね。「君とデート」とか「内緒」とか。普段ライター仕事をやっているせいか、短文を書くのは苦手で。「君とデート」とか、ほぼ短歌じゃないですか、短歌とか俳句とか出来ないんですよ。
ブリジット・フォンテーヌに「俳句」って曲あるけど。まあ関係ないわ。
h:書籍の執筆が締切間際で、マスタリングには行けなかったので、完パケが送られてきた時は、佐藤さんの脳内が完全に表に出てきたのを感じて驚きました。レコーディングはとにかく楽しかったですが、作業的にはこれで大丈夫なのかしら、という気持ちがありました。シマダボーイ君も、楽しく叩いて帰ってから心配になったって。楽しく歌って叩いたものがすべてまとまっていて、佐藤さんには驚かされるばかりです。
どうやったって使えないと思ってたシマダボーイの録音も、その良いところ出しててエラいと思った。
h:改めて振り返ると、本当に佐藤さんと金子さんのおかげで、何にもしなかったなって思います。
ギターやったでしょ
h:ギターね。澤部さんが搬送されたからね。
あのスタジオ現場はすごかったですね、いきなりギター持たされて。
h:金子さんの褒め芸が炸裂して。誰が聴いても絶対ダメでしょ、これ使えないでしょ、という演奏もキラキラ褒めるので、いいのかな?って。
そうそう、金子さんの間違った敬語の使い方がすごい。あと素材があれば何とでもなるなって思ってたから。
h:そう。結局、佐藤さんがなんとかしちゃうんですよね。あのふたりは本当に恐ろしい人たちですよ。

今まで恋愛の歌詞を書いてこなかったので、楽しかったですね

ボーカル録りの日って体調悪かったよね。
h:喉にコブがありましたからね。おかげでボーカルの練習は脳内でしかできなかったので、当日ぶっつけで歌いました。すいません。
それは知らなかった。
h:しかし、レコーディング楽しかったですね。ソロ活動が長いので、誰かと毎日顔合わせて作業するのは本当に貴重でした。
こちらからすると、ただのその場の何の根拠もない思いつきをお願いすると、すぐ返してくれたのがよかった。
h:ありがとうございます。あとは、今まで恋愛の歌詞を書いてこなかったので、楽しかったですね。性格のせいか、どこか薄暗いのですが。「42歳」の歌詞なんて、恋人が死んだからずっと42歳なんじゃないか?という推測まで……。
誰から?
h:ファンの人とか。
そうやって勝手に言われるのが一番幸せな、楽曲として、そうやって育っていてくれるのが一番良いよね。ところで最後に、11月29日のレコ発ライブについて意気込みを
h:非常に楽しみですが、面識のないメンバーもいるので、どうなるのか全然わかんないですね! でも結局なんとかなってしまうんですよ、金子さんと佐藤さんと私でいれば。会場には螺旋階段とグランドピアノもあるそうなので、是非に遊びにいらしてください。ライターやったり司会やったりDJやったりで、ワンマンライブは4年ぶりなので貴重な日です。お待ちしております。

インタビュー/テキスト 金野篤(DIW)

→『【INTERVIEW】僕とジョルジュ — part2 — 佐藤優介 & 金子麻友美』へ

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2015.11.26 11:53

【INTERVIEW】僕とジョルジュ — part2 — 佐藤優介 & 金子麻友美

僕とジョルジュ



姫乃たま、佐藤優介(カメラ=万年筆)、金子麻友美によるユニット「僕とジョルジュ」。
8月にアルバムをリリース、11/29(日)には町田のまほろ座 MACHIDAでワンマンディナーショーが行われる。
その作曲とサウンド・プロデュースを担った2人に話をうかがってみた。

『僕とジョルジュ
ディナーショー』
2015年11/29(日)東京 町田 まほろ座 MACHIDA
ACT:姫乃たま / 佐藤優介 / 金子麻友美 / 澤部渡 / 井上 拓己 / シマダボーイ / and more.. 
スペシャルゲスト:山崎春美
Open 19:00 / Start 20:00
Adv ¥2,500 / Door ¥3,000(1ドリンク+1フードオーダー)

最初はフレンチがテーマという事だったので、それに寄せてやりました

–まずこれを作ることになって作曲の発注を受けた時、どんな感じでしたか?
金子麻友美(以下k):姫乃さんは以前から知ってました、陰ながらファンでしたから。
kaneko_mayumi

–一緒にやりましたね、マーライオンの演奏で。
k:12月、去年の。ぱいぱいでか美さんのインストア(HMV渋谷レコードショップ)に無理矢理マーライオンを押し込んだやつ、姫乃さんと3マンでした。
–その前から知ってた?
k:マーライオンが自分の知り合いにアイドルがいるんすよ、と自慢してたので気になって1回見に行きました。
–では、今回の作曲のポイントを1曲ずつお願いします?
k:最初はフレンチがテーマという事だったので、それに寄せてやりました。
–当初10曲作ろうと。佐藤さん5曲、金子さん5曲の予定だったかな。
k:「42歳」は『ミヤシロ』がヒントになりました。
–宮代?何だっけ。
k:ゴーメナサイーって。
–パシフィック231ですね、ヒントだらけのすごいアルバム。
k:そうです。それのリズムを拝借しました。
–でもレコーディングの時にめっちゃボサノヴァになって出来上がったみたいな。
k:確か澤部さんがアコギを弾いてくださったんですけど、そのギターがボサノヴァっぽかった。
–録音初日?
k:初日しかいなかったじゃないですか、澤部さん、2日目に倒れちゃったから。
佐藤優介(以下s):全然覚えてない。
–それで雰囲気が決まったてことか。
k:「変な恋」は……。
–もろゲンズブールですよね。
k:そうです。
–「ジュ・テーム」、ね。
k:オマージュです。デュエット曲。
–これのコーラス指示があったんだよね、イントロはフランス語入れてます。
k:ハナモゲラ語ですけど。
–タモリの寺山修司のモノマネみたいな感じ、津軽弁がフランス語に聞こえるってやつ。
k:いえいえ、ローマ字読みしただけ。ゲンズブールの検索して出たやつを繰り返してローマ字で読んでました。
–「週末」は?
k:これは暗い曲にしようと思って、気持ち悪い感じにしました。
–デモのベースがデカかった。
k:それがなお気持ち悪いやつで、後で差し替えて。
–フラ・リッポ・リッピ、参考にって送ったんですね。
k:「さよならを数えて」は戸川純さんがカバーしてる「さよならを教えて」のオマージュです。
–フランソワーズ・アルディ。
k:途中でイモ欽トリオのノリが良いんじゃないかってなって。
–レコーディングのときにね、振り付けして歌った方が良いってなってね。
k:謎の意味の分からないタム入れて、ピュンピュンみたいな。
–ピュンピュンは必要。
k:「秋の檸檬」もデュエットになって。「無造作紳士」のオマージュです。
–:それ、自分の曲でしょ?
k:ゲンズブールです。
–金子さんのアルバム(『はじまるマジカル』)になかった?
k:「無防備天使」です。太田裕美さんです。以上です。
–すいません。
k:いえ。

フランスギャルのベスト盤が20曲入ってるからそんな感じにしてくれって。

SatoYusuke_s

–佐藤さんは?
s:最初、フランスギャル、60年代のフレンチポップみたいな路線でって言われて。だからゴーゴーっぽいの、「無邪気な少女」を最初に作ったんですけど、この曲が出来てなんだか満足しちゃった。あとは好き勝手にやろうと。その次にできたのが「迷子」で。ドビュッシーみたいな感じで歌もの作れないかなって。結構気に入ってます。
–「片目の仔猫」、これは澤部(渡)さんか。すごくいい曲ですよ。
k:アレンジがちょっと、みたいな。
s:ディレクターの人が変えようって。
k:同時録音じゃなきゃいけないって。澤部さんの曲なのに私がギター弾いて一緒に姫乃さんが歌いました。
–結果、良かった。
k:この曲の冒頭の雷、最高ですよね。
–シマダボーイが言ってたけど、アルバム(実質上の)1曲目「恋のすゝめ」がシングルのA面で、雷の音でB面が始まる、後の21曲は全部B面だって……。
s:「観光案内人」は短いやつだっけ?
–シマダボーイのパーカッション。
s:ちょっとマーチングっぽいのやってみてようって。
–現場では使い道ないだろうって感じだったけど、ミックスのときシンセが入って、いいフレーズで。
s:伊福部(昭)オマージュです。
–いい曲になりました。
s:録ったものは全部使うぞって。
–「ないしょ」ってどうして出来たんだっけ?
s:短い。歌詞は2行だけですね。短い曲が好きなんですよ。これ、CMのつもりだから番組の途中の。15秒か30秒とかでインパクトがあるのが好きなんです。
–「クーデター完遂せず」は?
s:シマダボーイ1人で8トラックぐらい重ねて 後でシンセを被せました。これもCMシリーズ。
–続けて。
s:「恋のジュジュカ」は実は昔作ったトラックで。作ったっていうかアフリカの子供達の歌なんですけど。
k:初耳です。
s:子供たちがこう歌ってるんだけどそれが5拍子なんですよ。いい歌で。それをシンセに置き換えただけなんですけど。これは山崎春美さんがすごいです。
–あれ、ミックスのとき、あの固有名詞消した?言ってはならないやつ。
s:残してますよ。
–「今夜」は?
s:ピアノのやつだ、これもCM系。わりと気に入ってます。シマダボーイのパーカッションが良い。……、「君とデート」って何だっけ…、あ、これもCMです、俳句みたいな。 
–和風で。
s:これも有りモノですけどね。
–「健康な花嫁」、これはちゃんとしてる。
s:学生の頃作った曲です。カントリー風。次の「テレビは砂嵐」は輪唱モノをやりたくて。これも伊福部オマージュ入ってます
–「巨大な遊園地」はいいメロディばかり。
s:Aメロがジョン(レノン)で、Bメロがジョージ(ハリソン)、サビがポール(マッカートニー)。Bメロが気に入ってます。
–録音の最終日、片付けようかってとき何か足りなくて、ジャックタチの「ぼくの叔父さん」みたいな曲を作ってほしいと言ったよね。それでバス停までの帰り道にピチカートVっぽいインタールードのどっちかがほしいって。
s:録音が終わったとき、大丈夫かなこれ?ってムードが全体に漂ってたので。
–全く需要がないものだった。
s:じゃあ1曲でもリード曲がほしいなって、入口としての曲が。
–出口もなかったから。
s:カルデサック、出口なし。
–袋小路なんです。そして「恋のすゝめ」、驚いた。
s:自分でも初めて作るタイプの曲でした。
–姫乃さんから歌詞がきたときは…。
s:感動しました。これ以前にも素晴らしい歌詞が続々と来てたので、それがモチベーションになったし。よかったです。

インタビュー/テキスト 金野篤(DIW)

 

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2015.11.26 11:50

【INETERVIEW】soejima takuma

soejima-takuma

福岡を拠点に活動する音楽家・soejima takuma。
俳句コア専門レーベル・basyo-labelやユーザーが素材を使用することで完成する作品『PARATEST』といった作品群で強い印象を植え付ける彼が、先日PROGRESSIVE FOrMからリリースされた1stフルアルバムをリリースした。
各所で「新たな才能」と称される彼にインタビューを申し込んでみた。




『Bouquet』/ soejima takuma
2015年10/15リリース
レーベル:PROGRESSIVE FOrM
カタログNo:PFCD51
価格:¥2,000(税抜)
【Track List】
01. Melt Alone
02. Fallout of Sky
03. Coelacanth feat. Smany
04. Catastrophe
05. A Faint Blue
06. Outbreak feat. Katsuki
07. Aire
08. Rafflesia
09. Daisy
10. Anemone feat. Ferri
11. Allium
12. Noir Fr feat. Honda Yoshiko
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ライブで演奏していた楽曲や友人の映像作品向けに制作した楽曲をリアレンジするという形で纏めました

ーー簡単な自己紹介をお願いします。
soejima takuma(以下soejima)福岡県内を中心にライブ活動や制作をしています。soejima takuma(ソエジマ タクマ)と申します。ピアノを主体に弦楽やグリッチノイズを織り交ぜた作品を多く作っています。10月の15日にPROGRESSIVE FOrMより1stフルアルバム『Boupuet』をリリースしました。
ーーこの度はアルバムのリリースおめでとうございます。アルバムをリリースしてみての感想はいかがですか?
リリースして未だ日も浅いので、あまり実感はないのですが、方々でアルバムを聴いてくれたと報告があって大変嬉しく思います。
ーー今回のアルバムは、いつ頃どのようにして制作が始まりましたか?また、どのぐらいの時間で制作されていますか?
soejima古いものだと21歳の頃に作曲した作品(M1 Melt Alone)などあって、アルバム中のほとんどの楽曲はここ1、2年ライブで演奏していた楽曲や友人の映像作品向けに制作した楽曲をリアレンジするという形で纏めました。もちろん作品によりますが、だいたい一曲が書き上がるまでの時間は100時間~200時間程度掛かったと思います。時間をかけて作ってるのでどうしても制作中に楽曲に対する新鮮さを失ってしまい作品の良し悪しの判断が困難になることも多く、同時に三曲取り掛かり、ローテーションを組むなどして、できるだけ作品への客観性を保てるよう工夫しました。アルバム全体のアプローチについてはある程度自由にさせて貰いましたがレーベルのPROGRESSIVE FOrMと随時連絡を取りながら相談し、最終的に今作『Bouquet』が仕上がりました。
ーーピアノやストリングスの音が印象的なアルバムでしたが、どのような環境で制作をしましたか?
soejimaピアノ、ストリングスだけでなく制作におけるほぼ全ての音は電子ピアノを用いて自分で演奏しMIDI入力しました。打ち込みはLogic Pro9とPro Tools LE8を使い分けて行っていますが、技術的な部分やソフトウェアの限界がある様な箇所については知人のミュージシャンにお願いして実際に演奏してもらっています。その際は大まかなイメージだけを伝えアレンジ自体はほぼ丸投げしました。仕上がったオーディオデータやMIDIデータの最終的なミックスは全てPro Toolsで行いました。
ーー今作ではFerri、Smany、本田ヨシ子、香月というゲストボーカルを迎えて作品を制作されていますが、彼女たちを選んだ理由や基準が あればお聞かせください。
soejimaアルバム全体がある程度見えた時点でボーカル曲を書いてみたら?という提案がレーベルからありまして、当初の予定では意見を気兼ねなく交換できるという理由から古い知人である香月に全てお願いするつもりでしたが、時間的な問題や香月にできる表現の制約などもあり、全曲というのは早い段階で断念しました。せっかくのアルバムということで気になっていたアーティストを片っ端から聴いていき、収録する楽曲のイメージに合わせて最終的にSmanyさん、Ferriさん、本田ヨシ子さんにそれぞれお願いするに至りました。Ferriさんと本田ヨシ子さんについては面識もやり取りも一切なかったので突然お願いする形になりましたが、お二方とも快くオファーを引き受けてくださり僕がイメージしていた以上に楽曲の完成度を高めてくれたと思っています。Smanyさんについても過去の共作を通して信頼できる素晴らしい才能を持ったアーティストだと確信していたのでアルバム制作にあたり再度共作をお願いしました。四方とも機会があればまた一緒に作品を作りたいです。
ーー今回のアルバムに限らず以前の活動、矢野ミチルさんとの共同展示やbasyo-label等を見ているとアート方向への強い志向を感じます。その 志向の源はど辺りにあると思われますか?
soejima間違いなく高校時代ですね。一緒に活動ないし、関わりのあった友人の殆どが美術関係者だったというのもあって、彼らの考え方やアートとの向き合い方にはかなり影響を受けたと思います。今の美術界隈では創作する上で「作品の意味」「作品を作る意味」といいますか、コンセプチュアルな部分を少なからず意識せざるを得ない状況があったりして興味深いです。こじ付けや後付けでもいいから作品にコンセプトを付けるという本末転倒な事もしばしばあったりして…(笑)音楽の場合ですと音そのものに具体性がないので、思想や思考よりは感情と結びつきやすく、コンセプト重視の作品はアーティストにもリスナーにもあまり好まれてないように感じます。以前共同で展示した矢野ミチルさんはそういう意味では現代アートから完全に外れているというか、確信犯的に感覚のみで作品を描いていらっしゃるのが凄く面白いです。構造的構築的に創作する僕とは逆に位置にいる点でも惹かれました。

質の良い作品はもちろんのこと、興味を持ってもらえるような発信力こそ最も大切だと痛感させられました

ーーsoejimaさんというと個人的に「basyo-label(※1)」が外せないのですが、このレーベルをやろうと思ったきっかけはどのようなも のでしたか?
soejima当初、友人のトラックメイカーのtokomanonkaや、ラッパーの近藤考次、線描の四人で何か一緒にコンピでも作ろうという話になったのが発足のきっかけです。最近はsoundcloud、bandcampなどの台頭でオンライン上で楽曲を発信しやすくなったのもあり、音楽の供給が一方的に過剰になっていて一曲のクオリティに関わらず楽曲を通しで聴いてもらうことは殆ど不可能だと認識していました。そこで他人に聴かせるのでなく自分たちだけ楽しむための音楽をやってみようという話になり、僕の方から俳句を題材にして、1分未満の短い楽曲を作りたいと提案しました。と言うのも、当時楽曲に合わせて詩を朗読するというジャンル『ポエムコア』がネットで頻繁に話題に上がっていて、オマージュとして1分未満のトラックの中で俳句を2度読むというコンセプトの元『俳句コア』というジャンルを作ってみようかなと。

※1 basyo-label:soejima takumaがsenbyo、tokomanonka、kondo kojiと主宰していた「俳句コア」専門のレーベル。コンピレーションには canooooopy、BOOL、EMDEE1、yuko lotus、LTPIMO他の豪華なメンバーが参加していた。
ーーbasyo-labelをやってみて世間の反応はいかがでしたか?また、その活動前後でsoejimaさんの音楽活動に影響がありました か?
soejimabasyo-label発足時に四人で6曲程度の簡単なEPを作ったところ、自分たちだけで当初楽しむつもりだったのが企画の不可解さや、楽曲のインスタント性が一部で話題になりまして、その後多くのミュージシャンらの賛同を得、更に2作品のコンピレーションを発表をするに至りました。この2つのコンピは参加人数が多かったのもありますが、DL数もそれぞれ100を越え、再生数もトータルで1万回以上再生されました。この件は僕自身の音楽活動の影響といいますか、誰かに作品を聴いてもらうためには、質の良い作品はもちろんのこと、興味を持ってもらえるような発信力こそ最も大切だと痛感させられました。俳句コア自体は話題性や新鮮さありきのコンテンツの一つだったと思うので、すぐに消費されてしまったのですが、得たものは凄く大きかったです。

とにかく人との繋がり、制作、
そして発信し続けることに尽きます。

ーー今年の夏に開催された「Summer War Game03」や「超能力酒場」「liminal」など、福岡で興味深いと思うイベントにはよく名前をお見かけするsoejimaさんですが、soejimaさんから見て現在の福岡のシーンはどうなっていると感じていますか?
soejima福岡だけでなく地方発信というのが徐々に強くなっているという印象です。上の質問でも触れましたが、個人の発信力がインターネットの力で高まってるので才能があるにも関わらず地方で埋もれがちだった人でも活躍しやすい状態になったのかなと思いました。福岡県内でも泉まくらさん、lee(asano+ryuhei)さん、duennさん、レーベルだとyesterday once moreなど地方在住のまま全国区で活躍しているミュージシャンも出てきて、関東で一極化していたシーンが少しずつ分散しつつあるなと。それでもレーベル、人口、ミュージシャンの数で関東の持っているアドバンテージは圧倒的だとは思います。質問の例としてあげて頂いた3つのイベントについては集客力もイベントとしての質もかなり高いのですが、国内外からも面白いアーティストの招致を積極的に行っていて、一際目立っていますし、福岡のシーンはこれからどんどん面白くなっていくと僕は思います。
ーーアルバムをリリースして、次の展望などがあればお願いいたします。
soejimaとにかく人との繋がり、制作、そして発信し続けることに尽きます。


soejima takuma『Bouquet』information
http://on.fb.me/1kW7tin

インタビュー sabadragon(@sabadragon)

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2015.10.30 11:58

【INTERVIEW】transpose1周年記念インタビュー k-over

transpose-logo_

transpose—「所属にとらわれない自由な発想のポータルとして誕生した」集団である。
月に一度のペースでアーティストの楽曲と映像のコラボを発表していくというスタイルで活動を続け、Arisaka Tomoe(阿佐ヶ谷ロマンティクス)、canooooopy、Couple、soejima takuma、空也MC、菊地紗矢、行方不明 等々の印象的なアーティストのチョイスと相まって独特の存在感を放ち続けている。
そして彼らは7月に1周年を迎えると同時にScarab Sacre + k-overの『Out of focus』をリリース。
1周年の節目となる楽曲にふさわしい印象的な作品となっている。



そこで今回この楽曲の参加者であり、transposeの中心人物の一人であるk-overにインタビューを試みた。

「ようやく1年か、といった感じです」

k-over
はじめまして。簡単な自己紹介をお願いできますか。
k-over(以下k)k-over(ケーオーヴァー)と読み、歌と作曲をしています。ミックスやリミックスのお仕事、イベント「comogomo」のオーガナイズを時々やっています。15年前、バンドをやっていた時に“Fragment”と知り合い、以降『術ノ穴』のメンバーとして活動しています。
まずはtranspose1周年おめでとうございます。1周年を迎えてみての感想をお願いいたします。
k:ありがとうございます。ようやく1年か、といった感じです。僕らはレーベルではないですが、アーティストと連絡をやりとりしていたので、毎月リリースするレーベルのオーナー、イベントのオーガナイザーの大変さをほんの少しだけ感じることができました。いい経験が出来ています。
ありがとうございます。transposeを始めるきっかけはどのようなものでしたか?
k:僕の経験上、ミュージシャンって音楽は時間をかけて作るけど、ジャケットやフライヤーは割とさらっと作っているのが気になってまして。実際自分もこんな感じかな?とあまり考えずに作って、数日経って「失敗したな」という経験がありまして。もちろん中には全部できちゃう凄い人もいるし、味のある絵を描く人もいますけど。
僕は絵やマンガを観るのが好きですが、絵を描くのはひどく苦手で。“EMDEE1”は油絵も水彩もスプレー画もマンガもと色んなタッチの絵が描ける人だし、こういう人がもし自分の曲に絵を描いてくれたらどうなるんだろう?っていうのがきっかけです。
その時にすでに現在のような形で運営する事が決まっていましたか?
k:これを始める前、ライブハウスとクラブでイベントを二人で何度か打ちました。絵の展示とライブペイント、バンドマンによるDJ、バンド、ラップ、小さいフェスのようなものをやらせて頂きました。身近にいる“Fragment”が主催している《ササクレフェス》や、元“s-explode”の今井くんがフェスを打ってたことに触発されたということもあります。

実はその時、絵の見せ方について意見をもらって、イベント運営は一旦離れ一つずつでもいいから何か作品を出さないかという考えを話し合っていました。数ヶ月後、自分のソロ曲(「むやみやたら」)の配信がありまして、彼に曲をじっくり聴いてもらった上でデザインをしてもらいました。今はEMDEE1の絵がうちの色になっていますが、その時は他のデザイナーにもどこかのタイミングでコラボレーションしたいな、という考えもありましたね。
“bugfics”時代のMVを見ていると現在のtransposeのMVのセンスと通じると思うのですが、当時もk-overさんがMVの制作をしていたのですか?
k:本当ですか(笑)bugficsの「飲石」というMVは術ノ穴の“Shohei Fujita a.k.a Wyte Cymmba”が制作してくれました。
彼も何度もこの曲を聴いて、彼がたくさんアイデアを出してくれました。ソロ活動を始める前に作った“空也MC”の「独走」という曲のMVも彼が制作しています。そう考えると今と作り方は近いのかもしれません。

「凄く分かりにくいものが作りたかった」

次に新作の『Out of focus』について質問させてください。この作品では“Scarab Sacre”さんとの共作となっていますが、どのような手順で作品作りが進みましたか?
k:この質問に関してはScarab Sacreより回答してもらいます。

Scarab Sacre(以下s)Scarab Sacre(スカレベサクレ)です。k-overさんも僕も、お互いたくさん音を重ねて曲作りするスタンスだったので、シンプル路線で行きましょう!とスタートしました。歌詞をつけるかどうかは後々決めようということで。k-overさんから試しに送られてきた言語不明の引き語りが素敵だったため、方針が決まり、曲をかいていきました。次第に気持ちがエスカレートし、最終的にはシンプルでない曲が出来上がりました。映像については、ほとんど曲が出来上がった段階から作り始めました。
「言語を失くして字幕で表現をする」という手法をとられています。ソングライティングとしてはかなり先鋭的な手法だと思っていますが、この作品でこのような手法を取ろうと思ったのはいつ頃決められたのでしょうか。また、そのような手法を取ろうと思われた動機はどのようなものでしょうか。
k:この形を提示してくれたのはScarab Sacreでした。彼とtransposeのマインドが合致したこともあり、彼に委ね、思う存分試してもらったところが大部分で、いついつにこの形でやろう!と決め打ちして始めたのではなく、偶発的に導かれたところがありますね。

s:分かり易いものがどんどん表にでてくる時代において、まじまじと説明してるのにも関わらず、凄く分かりにくいものが作りたかった、というのが動機です。大体のミュージックビデオがよく考えたら全然よく分からないってものばかりだと思ってたんで、あえてそこを分かり易く視覚化させました。映像の内容に関してですが、曲名を日本語にすると「ボケ」です。言ってることもやってることもどこかピントがズレてて、なのに一生懸命前に進もうとする。
そして同時に拒絶ポーズ(首のスイング)をとる。
願望と拒絶、伝えたいのに伝えたくない、そんな気持ちの表れです。
前作である「鍵をかけて溺れよ」が非常にはっきりと歌詞を聞かせるようなスタイルだったことと対比していると思いましたがk-overさんの中でこの2作はそれぞれどのような立ち位置にいますか?
k:今だからお話すると実は「鍵をかけて溺れよ」より先に出した「ルーパー」という曲があるのですが、そちらの方が後に作った曲なんです。
「鍵をかけて溺れよ」は自分が今までバンドでやってきたこと、共作してきたことの総決算のような思いがありまして、自分の今出来る範囲で稚拙ではありますが映像、パラパラマンガ、全部やってみました。EMDEE1にもかなり無茶を言って歌詞の内容に合わせるように絵を描いてもらいました。そのため前後しての発表になりました。

「Out Of Focus」は10代〜20代前半に聴いていたピーターガブリエル在籍時のジェネシスや、Buffalo’66に出ていた頃のヴィンセントギャロが作り出すフロイドやイエスとは少し違う甘いプログレや、ジョンフルシアンテのソロを作っていくうちに意識して、それをScarab Sacreが汲んでくれたという感じです。
バンドを組んでそのあたりの音楽からしばらく離れていたのですが、今回ようやくといいますか、ルーツが少し出せたのかなと思っています。

僕は日本語でポップスを歌っているので僕の曲はどちらもJ-popだと思っています。
k-overさんにとって映像による表現と音楽による表現の関係性はどのようなものでしょうか。
k:音楽だけで聴く時代は終わった、という方がいます。それはギターミュージックは終わったという話に似ているように思います。少し話はそれてしまいますが、電車での移動、ランニング中は映像は見れません。ですが音楽は聴きますよね。回線が弱ければ、また格安SIMなら容量の都合上音だけ聴くということも多いにあります。transposeからは楽曲はYouTubeのみの配信としていますが、絵と映像、アーティストの情報やtransposeの他の楽曲も見て欲しい、聴いて欲しいということでこのスタイルをとっています。

僕らはレーベルではないので曲の所有権は当然作者にあります。楽曲がサンクラ、はたまた流通音源となったとしても何の報告も必要なければ金銭の授受も存在しませんので自由です。この企画がきっかけで僕らが好きで協力して頂いたアーティストたちに興味を持って頂ければ音楽への希望、少なくとも僕たちは得る事が出来ます。映像は一度みて記憶していることもありますので、読み終わった本を読み返す時のように見たい!と思った時に見て頂ければ、と思っています。

…映像に関しては僕はある程度切り分けて考えています。それは映像作家の方が曲を聴いてイメージを練って、信頼関係とコンタクトがしっかりとれていれば、あまりにも出来上がった作品がかけ離れているということにはならないと思っているからです。逆に音楽をやっている人間があまり口を出し過ぎてしまうと不自然なまま終わってしまう…そんなこともあるのではないでしょうか。僕たちも出来るだけコンタクトをとって、コンセプトの乖離がないように…と思っています。どんどん違うところは言って欲しい…!とは思っていますが、年齢にはなかなか逆らえません。年齢など関係なく、お互いの表現を話しやすい環境作りをしていく、というのが音楽シーンを支える一つだと思っています。謙虚に。大人は特に。謙虚に。

「非日常を日常に持ち込みたいです。」

映像作家として気になる方がいらっしゃれば挙げてください。また、ミュージシャンとして気になる方もお願いします。
k:会社になりますが、『EPOCH』。代表の石澤さんは術ノ穴とも親交がありますし、この会社が関わった作品は常にチェックさせて頂いてます。安室奈美恵さんの「Golden Touch」はこの何年かで一番楽しかったMVですね。会社のあり方としても凄いと思います。あとはお世話になった“大月壮”さん。テクノロジーとノスタルジーを併せ持った作品、“m7kenji”さんとのタッグは何度も楽しんでいます。

ミュージシャンは上げると大変長くなるのでとりあえず“Arca”。見た目も映像も人を寄せ付けないほど飛ばしてます。あそこまで行っている人がいるとワクワクしかしませんね。語弊があるかもしれませんが音楽不況とか割とどうでも良くなります。
2年目に突入しているtransposeですが、今後transposeでやってみたい事があればおきかせください。
k:非日常を日常に持ち込みたいです。
それが絵なのか音なのか映像なのか、それともまったく別の方法なのか。どの手法が最善か、というよりどれが楽しいか、というところかもしれません。具体的なものは実はひらめきに委ねている部分が多いです。曲のアイデアが一睡も出来ていない日やトイレの中やジョギング中に生まれるような…ただ1年間はこのやり方でやっていこうと決めていたので、2年目はちょっと変えていくと思います。
今後コラボレートしてみたい方はいますか?
k:個人ですと、3名。

まず“しずくだうみ”。自分が主宰しているイベントに出演してもらったことがきっかけなのですが、歌だけじゃなくて纏っている雰囲気がとてもいいです。実際にコラボをどうやって実現させたら良いのかまったく見えてこないのですが、それも楽しみたいところです。

コラボというのは恐れ多いですが、同郷でもある“サカナクション”の山口一郎さんとお話をしてみたいです。

あと“the telephones”の石毛輝くん。9年くらい前、一緒に何かできたら、という話をして頂いたのですが出来なかったのが心残りで。いつか何かやりたいと今でも思っています。

transposeとしてはあくまで僕個人の意見だとWEB制作会社、アプリ制作会社の人、イベンター、小説家、映画監督、舞台などに何かアクションを起こしたいと思っています。


k-over プロフィール:
http://transposejp.blogspot.jp/p/blog-page.html

transpose:
http://transposejp.blogspot.jp/

インタビュー/テキスト sabadragon(@sabadragon)

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2015.8.29 12:14

【INTERVIEW】
E.P.『透明コンプレックス』/ しずくだうみ、吉田仁郎

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自称「闇ポップ・シンガー・ソングライター」のしずくだうみが、3rd E.P.『透明コンプレックス』をリリース。弾き語り要素を前面に出し、「闇ポップ」な歌詞が際立つ作品に仕上がったという本作は、ライヴ定番曲や新曲まで彼女の魅力が凝縮された4曲が収録されている。前作に引き続きレコーディングやアレンジを担当した吉田仁郎としずくだの2人に、制作過程や新作収録曲のこと、そしてPVに仕込んだというメタファーなどについて語ってもらった。

スタジオでも、歌って去っていくだけって感じで。

今作も、前作『泳げない街』と同じく、録音とアレンジを吉田仁郎さんが担当しています。
吉田仁郎(以下、仁郎):前作はバンド・アレンジがメインだったんだけど、今回はそもそも、そんなにアレンジに手をつけるなと言われていたんですよね。

しずくだうみ(以下、しずくだ):今回は、弾き語りメインの音源にしたかったんですよね。

仁郎:「さようなら」は前作に近い感じでバンドっぽいアレンジにしているんですけど、それ以外は少し音を入れるくらいにしていますね。

だうみさんも一緒にアレンジを考えるんですか?
仁郎:全然ないよね。スタジオでも、歌って去っていくだけって感じで。

そこは、仁郎さんを信頼している?
しずくだ:めちゃくちゃ心配ですよ(笑)。でも、頭の中にあることを言葉にするのが下手くそなので、自分が思ったものとぜんぜん違うことが上がってきてしまうことがあるので、言ってもしょうがないかなと。

一度ゆだねてから考えようと。
しずくだ:それで上がってきたものに、少しいじって変えてもらったりしています。

頭のなかに、最初からアレンジが明確にイメ-ジできている曲もあるんですか?
しずくだ:「さようなら」はわりとガッチリとアレンジのイメ-ジがあります。

仁郎:あるんかい!初めて聞いたわ(笑)。

しずくだ:でも、ほかは本当にないというか、極端に言えば鍵盤だけでいいと思っているので。「ゲーム」なんかは特に、自分が弾き語っているときの印象が強いんですよね。

でも、ポップ圏の人たちには見向きもされないんですよ。

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「ゲ-ム」はライヴの定番曲になりつつあると思うんですけど、いつ頃作ったんですか?
仁郎:『泳げない街』がでるちょっと前ぐらいの、一緒にライブとかをやり始めた頃にサウンドクラウドにアップされたよね。

しずくだ:1年ぐらい前ですね。

だうみさんは「闇ポップ」を標榜していますけど、この曲が一番、闇とポップのバランスが絶妙だと思うんですよね。
しずくだ:でも、ポップ圏の人たちには見向きもされないんですよ。

仁郎:そうなの!?

ポップ圏というと?
しずくだ:超J-POP好きみたいな人たちがいるようなライブでは、一ミリもかすらないのでやらないです。

逆に、そういう層に好評な曲は?
しずくだ:「水色」は万人受けしますね。あとは「夜の海の夢」や「いじわるなきみのこと」ぐらい。「ゲ-ム」とか「血のインクといちょうの木」は受けが大変よろしくないです。ただ、高円寺とか下北界隈の人には受けるんですけど。
仁郎:それって、どこで判断されてるんだろうね。曲や音楽的な話じゃなくって、歌詞の話なのかな。

弾き語りなので、歌詞は大きいと思いますね。
しずくだ:そうですね。だから、イベントによってやる曲は全然変えますね。

全然知らない人には普通にきれいなPVだなと思って見てほしいんですけど、「この花は…この小物は…」って、見る人が見たらわかるようになっているんです。それで、落ち込んでほしいですね。

daumi_zirou003
今回は、だうみさんの曲のなかでも、闇寄りのものが多いですよね。
しずくだ:闇推しです。J-POP寄りの場所では売れない曲が入っています。

それは弾き語りメインのアルバムにしようとしたから、自然とそういう曲が多くなったんですかね。
しずくだ:なんか、前回はわりと人に「これを音源にしてほしい」と言われたものだけを選んだんですよ。だから私の主観がなかった。

仁郎:主観で選んだら闇になったと(笑)。「さようなら」は”THE だうみ”だよね。曲も歌詞も、だうみの王道って感じ。

しずくだ:「夜の海の夢」に匹敵するぐらいの。

PVも、悲しげな雰囲気ですよね。
しずくだ:わかる人にしかわからないようなメタファ-をたくさん仕込んだので、頑張って見つけてほしいですね。私を嫌いな人に、むしろ見てほしいです。そういう人にしか、わからないような仕掛けがいっぱいあるので。

メタファーというのは?
しずくだ:全然知らない人には普通にきれいなPVだなと思って見てほしいんですけど、「この花は…この小物は…」って、見る人が見たらわかるようになっているんです。それで、落ち込んでほしいですね。

そんな仕掛けがあったとは(笑)。そういうことは、だうみさんの活動の原動力でもあるんですかね?
しずくだ:私は、もちろん応援してくれる人の救いになりたくてやっているのはもちろんですけど、私を嫌いな人に向けて活動している部分もあるんです。各メディアにニュ-スやインタビュ-を載せたりすることで、なんやかんや目に入ってしまう存在になって、「あ-嫌だなぁ」って思われるようになって、「あ、PV出したのか。ちょっと見るか」ってなったら「グサ!」ってなるのが理想ですね(笑)。

インタビュー/テキスト:前田将博
撮影:箪笥


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『透明コンプレックス』/ しずくだうみ
6/13リリース
CD:
ライブ会場・一部店舗で流通
デジタルDL:
ototoy
通常(16bit/44.1kHz / mp3)
http://ototoy.jp/_/default/p/53452
ハイレゾ(24bit/48kHz)
http://ototoy.jp/_/default/p/53452

【Track List】
1. ゲーム
2. 血のインクといちょうの木
3. いじわるなきみのこと
4. さようなら
http://szkdumi.wix.com/3rd-ep


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2015.6.24 7:21

【INTERVIEW】さとうもか


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さとうもか。
現在ネットのdiggerたちをそのポップセンスと確立されたスタイルで魅了しているアーティストである。
私自身もどういうきっかけで彼女の音源にたどり着いたかははっきりと覚えていないが、ほぼ同時期にtwitter上で私を含む複数のdiggerたちが彼女の音源に声をあげはじめた事を覚えている。

それだけの存在感でありながら情報が少なく、当初岡山在住のソロで活動をしている方らしいという情報しか手元になかった。

そんな折、彼女が5/27に下北沢のmona recordsでライブを行うという話が耳に入ったため有給をもぎとり彼女のライブを見に行くとsoundcloudの音源からただよう世界観をそのままに、しかし想像していた以上に「さとうもか」という個性をまとったアーティストが存在しており、彼女の音源に惹かれたdiggerたちのアンテナの正しさを裏付けていた。

ライブ後に色々とお話をさせていただいたが、話をしていくうちに次から次へと質問が浮かびとても短い時間では全てを消化できないと思いその場でインタビューのオファーを申し込んでみた。

自分で曲を作れば、自分好みな曲が作れるんじゃないかな?と思ったので やってみようと思いました。

まずは自己紹介をお願いいたします。
さとうもか(以下「さとう」):さとうもかです。もうすぐ21歳になります。よろしくお願いします。
「さとうもか」というお名前は本名ですか?ステージネームだとしたら由来を伺ってもよろしいでしょうか?
さとう:ステージネームです。由来は小学校の頃に大きくなったらバンドをしようと思っていて、その時考えていたバンド名が「モカ・レモン」だったので、もかはそこから。さとうは本名からとりま した。
音楽活動を始めたのはいつ頃でしょうか。
さとう:初めて1人でギターを弾きながら歌ったのは高校3年生です!それまではバンドやユニットなどをしていました。
そのバンドやユニットでは、それぞれどのような方向性の音楽をやっていましたか?
さとう:バンドの時は、特に決めていなかったのですが、女の子っぽいロック系で、ユニットではネオアコースティック系です。
作曲を始められたきっかけはどのようなものでしたか。
さとう:自分で曲を作れば、自分好みな曲が作れるんじゃないかな?と思ったので やってみようと思いました。
mona recordsでのライブ拝見しました。ガットギターの音の 響きが印象的でしたが、以前からガットギ ターを使用されているんですか?
さとう:2年前くらいから使っています。たまたま、友達が楽器屋さんへ行くのについて行ったのですが、気づいたらなぜか私がギターを買っていました。優しい音がお気に入りです!
ネックを立てて持つ スタイルが印象的でしたが、どのような環境でギターを覚えたのですか?
さとう:まわりにギターを弾いてる人がいなかったので独学です。コードはほぼ読めないので、押さえてみて合う音を弾いていたら、ボサノバっぽいと言われるようになりました。ネックを立てているのは、多分弾きやすいからだと思います。(言われるまであまり意識したことありませんでした。笑)

今作は私の書いてた日記帳のようなものになっていると思います。

今回の『velvet teens』では、ベース、パーカッション等のメンバーが参加されていますが、前作と比べて制作上どんな所が異なりましたか?
さとう:前作は私の中では美術の作品の展示会のようなものだと思っていて、今作は私の書いてた日記帳のようなものになっていると思います。色々な楽器の方に協力して頂き、1番予想外になって感動したのが、アルバムの1番に入って いる「ドラマチックじゃない」です。
歌詞の物語性が非常に高いなと思いつついつ聴いていますが、どのようなところからインスピレーションを受けて作詞をされていますか?
さとう:いつも歌詞を考える場所は、大体電車の中です。答えのないようなことをぐるぐる考えたり、過去の思い出を思い出すことが好きなので、そういう事や、何か忘れたくないと思う気持ちがあれば、なるべくメモをするようにしています。
普段はどのような場所でライブを行っていますか?
さとう:普段は、岡山のライブハウスやカフェが多いです。旅館やゲストハウスなどでも行なったことがあります。

ディズニー音楽にはとても影響をうけている気がします。

過去にどのような音楽を聴いてきましたか?また、現在はどんな音楽 を聴くことが多いですか?
さとう:小さい頃は、ディズニー音楽や両親の影響で Earth wind & fireやQUEENなどをよく聴いていました。中学生くらいからジャズやネオアコ系の歌をよく聴くようになり、高校の時はPredawn、YeYe、LOVE PSYCHEDELICO、チャットモンチー、荒井由実にハマっていました。短大に入ってから、ボサノバや、まわりの影響で 色んなジャンルの洋楽を聴くようになりました。現在は、INNOCENCE MISSIONというアーティストにハマっています。
さとうさんの曲には少しフレンチポップ的な要素を感じますが、ご自身の音楽的なルーツはどの辺りだと思われますか
さとう:ディズニー音楽にはとても影響をうけている気がします。
音楽以外のプライベートな時間で一番時間を費やしているものはなんですか?
さとう:寝ることだと思います。いつも眠そうだとよく言われるので、顔に出ないよう気をつけたいです。(笑)
目標となるミュージシャンや、今後音源制作・ライブなどで関りたい と思うミュージシャンはいますか?
さとう:INNOCENCE MISSIONの カレン・ペリスさんのように、優しいけど存在感のある、誰にも真似できないような歌を歌えるアーティストになりたいです。
今後の目標などがあればお願いいたします。
さとう:ギター、上手くなりたいです。
本日はありがとうございました。
さとう:ありがとうございました。


現在彼女の音源はsoundcloudのアカウント(@satomoka)と、既発のEP『ZZZ』、mona recordsのライブから販売をはじめた2nd EP『Velvet teens』で聴くことができる。
最新のEPである『Velvet teens』にはsoundcloudにアップされている「Girl of 31!」「左耳のネコ」も収録されているが、収録されている音源はCD-R用にカネノブミツル、せるか他のゲストミュージシャンを招いて新たにレコーディングされているためネット上で聴ける音源とは違った仕上がりとなっている。
手元において聴き比べてみるのも面白いと思う。
こちらは現在ライブ会場の他、下北沢のmona records(http://www.mona-records.com/shop/item/velvet_teens.php)、HOLIDAY! RECORDS(http://holiday2014.thebase.in/items/1621685)で購入が可能。
※追記 2015年6月20現在、mona recordsでは『Velvet teens』は完売、再入荷待ちとのことです。
※再追記 2015年6月21現在、mona recordsで『Velvet teens』を再入荷しています。

velvet teens
『Velvet teens』/ さとうもか
フォーマット:CD-R
価格:¥500

【Track List】
1. ドラマチックじゃない
2. Girl of 31!
3. 誕生
4. Bittersweet Memory
5.左耳のネコ


インタビュー/テキスト sabadragon(@sabadragon)

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2015.6.20 12:00

【INERVIEW】アルバム『5th life』 — blueberry, very blue —


blueberryveryblue02

indiegrabが発足当初から、sabadragon個人で言えば1995年頃からなので20年に渡ってフォローし続けているポップユニット・blueberry, very blue。

細かい情報は以前書いたレビュー(http://indiegrab.m47.coreserver.jp/indiegrab.jp/wordpress/?p=4164)に任せるが、彼らは1/17に実に18年ぶりとなるニューアルバム『5th life』をフィジカルリリースした。

5th-life表紙


『5th life』blueberry, very blue
JAN コード:4580481391775
CD:¥1,500(税別) / デジタル DL(開始時期:TBA):¥1,500

取り扱い店舗
・奈良県 奈良市 レコードショップ ジャンゴ
@djangorecords
・ココナッツディスク吉祥寺店
http://coconutsdisk.com/kichijoji/
・sugar-frost Shop
http://sugarfrost.jimdo.com/english/shop/#!/Other-Japanese-Indiepop/p/39683740/category=9517009
・タワーレコード・広島店、京都店で取り扱い予定
(詳細後日発表)

・アルバムトレーラー



このアルバムは正直それまでのsoundcloudの音源を聴いて勝手に持っていた期待値を軽々と越えていく作品であり、この作品がどのように作られたか、18年という時間はこの作品と彼らにとってどのような存在だったか、それを知る必要があるのではという興味と個人的な衝動から彼らにインタビューを申し込んでみた。

自分たちが生きているということを買ってくれた人に改めて教えてもらえた感があります。

簡単な自己紹介をお願いいたします。
マスイカオル(以下マスイ):blueberry, very blue、vocal/accordionを主に担当のマスイカオルです。

サカモトケンジ(以下サカモト):その他担当のサカモトケンジです。
アルバムの完成とリリースおめでとうございます。
18年ぶりのアルバムとの事ですが、完成させてみたご感想をお伺いしてよろしいですか。
サカモト:ありがとうございます。延々と続いた長い夢 がやっと終わり、今は寝ぼけてるような感じです。まぁ~・・・大変でした。

マスイ:夏から冬まで、家の外壁工事とがっつり並行して家で録音していました。感想ですが、終わって一番思ったのは「安心」です。
アルバム発売から1ヶ月程が経過しますが、手応えの方はいかがでしょう。
サカモト:今は、出せただけで満足してます。
こんな時代にCD買ってくれる人がひとりでも居たということでは大満足です。それが手応えです。自分たちが生きているということを買ってくれた人に改めて教えてもらえた感があります。
また何処かで立ち止まることもあるかも知れないんですけど・・・忘れずに喜びをblueberry, very blueなりの形にして返していきたいです。
マスイに借りっぱなしのCD群がある自分が言うのも何ですけど。

マスイ:奈良ジャンゴレコードさんまで足をお運びいただいたり郵送のお手続きを踏んでいただき聴いてくださった皆様に一緒にまだ作りつづけている気持ちです。続くワクワク感です。ありがとうございます。
今回はどのような経緯で活動を再開されようと思ったのですか。
また、アルバム制作の話が立ち上がったのはいつ頃ですか。
マスイ:1999年に発表する予定が、目に見える動きや聴こえる形状としては今になりました。
アルバム制作は 4th fruit を発表後の自然な流れの先に予定する気持ちとしてありました。生活を営む中で、それだけの力を注ぐのが困難だったということです。

サカモト:この十数年間、マスイはライブを、ぼくはCDを、と言ってたと思います。鶏が先か卵が先かみたいな話を(笑)。
解散宣言もせず長い間放置した形で、1999年発表予定と謳ったフルアルバムも未完のまま。この中途半端な形をどうにかしたいとずっと思ってました。もういい加減にするべきだ、と日々消費されていく時間や衰えていく自分に楔を打ちたくて、まぁ打った訳です。
なので自分自身、これを復活とか再開と呼ぶのは少し違う気がしています。けじめと言った方が近いです。これからどうしていくのかの約束が出来るほど信頼されているとは思いたくないし調子に乗りたくもないですから。
デジタルリリースが数多く見られる時代に「CDでのリリース」をされた意図はどのような所にあるのでしょうか。
サカモト:音を楽しむという行為とは?ってとこになりますね。
ecoだ!無駄を省くのだ!時代の流れだ!技術革新だ!シンプルイズベストだ!と言いながら、例えばクルマのハンドルでいうところの「あそび」部分まで削いでいってるような、それくらいの勢いで何かが失われていってるような、失われてないようなよく解らない感じが今の時代なのかも知れません。
電子にだって質量はある、ただ生身の人間でそれを感じ取れる人はおそらくいない。感じ取れたからといってどうなのだ?必要ないじゃん!?みたいになる。ビニールレコードの溝を針がなぞるだけで感情が左右される仕組みすらぼくは解ってないんですけど、針の気持ちを思うと(笑)・・・。まぁ、装置全体が力を合わせて音楽を 送ろうとしているその姿はとても無駄だと思えないんですよね、ぼくはですよ。回るものへの愛しさと切なさでしょうか?つまり、回るもの、回す仕組みってエネルギーを発生させたり消費したりしてるってことです。惑星の自転や公転からビニールレコード、テープレコーダーまで。回転によって発生するものがエネルギーだとしたら音楽もエネルギーの形でしょ?だから物理にこだわってみたい、こだわってもあげたい、と。
ダウンロード販売は、blueberry, very blueの音が未来に残るためのもうひとつの手段というか可能性です。その芽を摘む理由もないですし否定する理由でもないです。

『詞を付けるときは、何度も何度も何度も聴いて、そこに言葉が聴こえてくると作業開始となります。』
『「何度も」を強調しすぎだろ?』

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実際の制作期間はどのぐらいになりましたか?
マスイ:18年間になります。

サカモト:それまでの経緯を無視すれば約一年です。
アルバム制作はどのような形で進行したのでしょうか。
サカモト:CD制作は、ぼくの願望なのでぼくが全ての指揮をとりました。計画通りにはいきませんでしたけど。
作業の分担みたいなものはありましたか?
マスイ:相方サカモトが作った曲をもらって、マスイが詞を考える、というのが主な流れであります。(5th life に関しては、サカモトが二曲の作詞をしています。)
詞を付けるときは、何度も何度も何度も聴いて、そこに言葉が聴こえてくると作業開始となります。
サカモト:「何度も」を強調しすぎだろ?それだけ何度も聴いて詞が出来なかったということは、作曲者にとっても辛く今後の行末を暗示してると思えてならんです(笑)。
アートワークやMV等の制作もお二人でやってらっしゃるのですか?
マスイ:今回、アートワークもMVもサカモトのアイデアです。
収録されている楽曲はいつ頃作られたものになりますか?
サカモト:古くは「blueberry note」発売の頃、2曲ありました。
当時、GOD’S POP RECORDSの担当者にカセットテープで「The Forthcoming Day~やがて緑の大地~」と「Time with You Is Eternity~君との時間は永遠~」を聴いてもらってます。ボーカル入ってない状態でですけどね。ちなみに仮題はそれぞれ「DEPTH」と「THE NEW」。

暫くして計7曲出来た頃に止まってしまいましたね。詞と曲、基本アレンジ、ボーカル録音が済んだ状態です。それから7~8年前、マスイに4曲渡してまたストップ。
ここまで11曲の内、「5th life」での採用が8曲。以降、マスイに渡さず自分で温めていたのが「Sorrow to Be Over ~オワルカナシミ~」を含む2曲、そして2014年に作った「For You」となります。

「聴いてくださる方の手元に届いた時、
それ以降はその人のblueberry, very blueになります」

収録されている楽曲を聴かせていただいたのですが、過去に活動されていた「ネオアコ」というフィールドを基準としつつ、ネオアコのみにこだわらないというスタンスを感じたのですが、そのあたりはどのように意識されましたか?
サカモト:作曲や編曲に関しては1stから5thまで、思うままやって来たので特に何かの枠を意識してるとか無いですけどね。拘らないことに拘るということとも違うかなぁ。
結局、何をしたって僕とマスイが何か作るとblueberry, very blueになってしまうんだから深く考え過ぎず、自分で良いと思ったことが音になるよう頑張れば良い…とマスイには言ってますし、自分でもそうしてます。

マスイ:可愛らしく~と意識をして歌詞を書いたのは2ndカセットまで、あとは自分の書きたい言葉で作詞しました。
ネオアコとかギターポップとかロックとか、括りを意識したことはありません。ネオアコ好きです。ただ、意識すると途端に難しい。
あまのじゃく、というより自然でないと、何をするのも困難で、実際日々困ってばかりです。
先行してリリースされた「オワルカナシミ」と「For You」ですが、こちらはアルバム収録にあたってリマスタリングされていると伺っていますが、リスナーが聞き比べるとしたらどの辺りに注目して欲しいです か?
サカモト:「オワルカナシミ」は、制作ソフトを他と統一したこともあり少し奥行き感が加わってます。アコースティックギターも手弾き、加えて目印としてベースのフレーズをちょっとだけ変えてあります。「For You」は、マスイのボーカルとアコーディオンは録り直し、アコースティックギターは最後のストロークを少し後ろへ移動させたりしてます。他、細々と調整してるんですけど大きくはこんなところです。
お二人が以前活動していた90年代後半と現在とではインディーミュージックのシーンはどのように違っていると考えていますか?
サカモト:違っているんですか?違っている前提だと、予想になってしまいますが・・・プロとの差が縮まっているような気がしてます。

マスイ:Twitterを始めて、昔にblueberryの音楽を聴いてくださっていたり、どこかで出逢って聴いてくださった方々のお話が聞こえる世界は、とても凄いです。
カセットアルバムに同封した葉書を返してくれた方々、ライブを見てくださってアンケートに記入くださった方お一人お一人に手紙や葉書でのお知らせを送らせていただくこと。
インディーミュージックのシーンの話、ではなかったですね。すみません!
サウンドクラウドやTwitterなどのきっかけがたくさんあるので、自然な流れでこれから知っていければと思っています。
現在のシーンの中でblueberry, very blueはどのような存在を目指したいと思っていらっしゃいますか?
サカモト:blueberry, very blueが許されるのなら自分だって許されるだろうと思ってもらえるような存在が良いですね。基準というかボーダーラインというか(笑)。
ほら、よく言うフリッパーズ以前以後みたいな感じ。

マスイ:blueberryの私は何も目指してません。
ただ何か少しずつ、自分の先にblueberryとしての未来を置いていけるような気持ちで常にいられたらと思います。
このアルバムはどのような層の方に聞いて欲しいと思っていますか?
サカモト:動くターゲットを狙い撃ちできるほどの知力も体力も無いと思ってますよ。作っている時は、これでも攻めの姿勢バリバリなんですけどね。発生させるということが攻めであり根本であり最優先事項だと思ってます。
例え多くの人の目に止まらなくても作って出しさえすれば残る可能性があるのだから、いつか誰かのどこかの未来に繋がるんではないか、と。

マスイ:特にありません。たまたま出逢って、気になれば、聴いてください!
そのアクションに、ありがとうございます!
アルバムの中でリスナーにぜひ聴いてほしいところがあればお聞かせください。
サカモト:とりあえず一曲目の1分30秒くらいは越えて聴いていただければ・・・。

マスイ:特にありません。
聴いてくださる方の手元に届いた時、それ以降はその人のblueberry, very blueになります。
最後に今後のライブや音源などの活動予定などがあればお聞かせください。
サカモト:ライブは、最低でも1回はやります。そのつもりではいます。これは僕が、CDを作ると決めた際マスイに提示したことでもありますし。
後は過去音源を何らかの形でもう一度、リメイクして発表とか。

マスイ:ライブはいつか。
私は歌ったり演奏することがとても好きなんだと、昨年6月のアコースティックライブ(b-flowerを応援するムクドリの会主催のDJイベント)に出演させていただいた際に、強く思い出させてもらいました。
ライブが自分に出来るかどうかということより、それをやってみたかったのです。

1st~4thのカセットアルバムの曲が、儚い存在にならぬように、残す作業はblueberryが終わるまでに行うこと。

試していないことがたくさんあると思うので、ひとつずつ、する気持ちでいます。普通に生活をしながらなので、うんと先の予定ですが。
本日はありがとうございました!

以前のレビューで書いた「彼らの本気度」と、今回の冒頭で書いた「期待値を軽く上回る」という言葉の溝が彼らの言葉によって次々と埋まっていく手応えを感じた。
そう、このアルバムに込められていたものは本気度だけでなく、彼らが普通に生活をして時を過ごしつつそれでも歩みを止めることのなかった18年間という重みが込められている。
その辺りについても色々書いてみたいが、それを書くと不必要に長くなってしまうのでまた機会を作っていきたいと思う。
今は彼らの作った重みをポップミュージックとして昇華してしまったこのモンスターと言っていいアルバムに酔いしれる。
そういう時期なのだと思う。

そのモンスターと言っていいアルバムは、現在奈良県のレコードショップ・ジャンゴに加え、2月末より東京のココナッツディスク吉祥寺店で取り扱いが始まり、国外向けにsugar-frost Shopでの扱いも開始された。
またタワーレコードでの扱いも予定されているという。
過去の彼らが気になる方も未聴のポップミュージックに想いを馳せる方も是非手に取ってみてほしい。

インタビュー/テキスト sabadragon(@sabadragon)

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2015.3.1 11:25

【INTERVIEW】Theムッシュビ♂ト (1/2)




01

Theムッシュビ♂ト
大阪を中止として活動するシンガーソングライターにして、「J-POP」を中心として扱うネットレーベル「ポジティヴレコーズ」主宰。
他にも近年ではロックバンド「BaaBooFAZ」のキーボーディスト、女性シンガー「沙糸しろたま」のプロデュースやアイドル「吉野なお」への楽曲提供等、その活動は多岐に渡っている。
その彼が、アルバム「キラーチューンズ」以後初となるEPのリリースを控えていると聞き、インタビューを申しこんでみた。

wecannotfly

フライングEP: we can(not)fly』
1.ソニックウェーヴ/Sonicwave
2.翼をください/You Can (Not) Advance
3.スタンドアローン/Stand Alone
http://mayoware.seesaa.net/article/414009048.html
アートワーク:中川一

つけてみそかけてみそ


EP『フライングEP: we can(not)fly』

sabadragon:

おまたせいたいたしました。

Theムッシュビ♂ト:

いえいえ!

sabadragon:

まず簡単な自己紹介をお願いいたします。

Theムッシュビ♂ト:

TheTheムッシュビ♂トと申します。シンガーソングライターです。
トラックメーカー、ネットレーベル「ポジティヴレコーズ」主宰、ロックバンド「BaaBooFAZ」のキーボーディストという顔も持っていますが、この名義で活動するときの第一義はシンガーソングライターです。
好きなアイドルは菅谷梨沙子さん(Berryz工房)です。よろしくお願いします。

sabadragon:

まずは今回のEPの完成おめでとうございます。

Theムッシュビ♂ト:

ありがとうございます。

sabadragon:

今回のEPは、迷われレコードさんからのリリースとの事ですが、この制作はどの辺りからスタートしたものなんですか?

Theムッシュビ♂ト:

2013年秋にCDアルバム「キラーチューンズ」をリリースして、そこから暫くは燃え尽きじゃないですけど、CDを売ることを考えてて新作に歩を進められなかったんです。
その間に、自分がプロデュースした沙糸しろたまの「君に届け」をリリースしたり、BaaBooFAZのレコーディングとリリースで動いたりしていましたが、TheTheムッシュビ♂ト本体は「菅谷梨沙子レコーズ」からの企画盤「La Puclle/Le Soleil」しかリリースしてなくて。

でも、そうしているうちにどんどん停滞してきて、メンタル的にかなり落ち込んで来てたんです。それもあって、7月頃、心機一転する為に「今から新しいアルバムを作ろう!まずはリードトラックをネットリリースしよう!」と決めて着手しました。

迷われレコードさんからのリリースにしたのは、今までも沢山リリースさせて頂いたし、自分の原点の一つであるレーベルなので、そこからまた始めたかったんです。
単純に迷われレコードさんが好きですしね(笑)

sabadragon:

では今回のEPは新しいアルバムのリードトラックという立ち位置という事ですね。

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
「ソニックウェーヴ」がアルバムのリードトラックです。

アルバムは今年中のリリースを目指して作り始めていますが、「ソニックウェーヴ」ができるまでがほんとに長かったです。
すぐにできると思って、その時点で中川一さんにジャケットイラストをお願いして、7月中にはジャケットが上がってたんですが、結局かなり寝かせてしまいました。
「ソニックウェーヴ」が実際に楽曲として完成したのは10月でした。
そこからミックスやマスタリングなどが仕上がったのが、エンジニアを担当したミンカパノピカ鋭司さんのスケジュールの関係とか色々あって、先月頭になったんですけど。

この曲名は、一番最初に作ったバージョンが「音より速く君の元へ」みたいな歌詞で、そこから取ったんですが、そこから完成までに3回くらい、歌詞もメロディもアレンジも全部消してリセットしています。
なかなか納得できるものにならなくて、その間は本当に苦しくて、これができなかったら音楽辞めようってとこまで思い詰めたり。
それで、10月に完成したこのバージョンについてもそのリライトの痕跡として「ソニックウェーヴ」という曲名を残したんです。

sabadragon:

以前の楽曲と比べてもかなりモードチェンジしているので大変だったと思います。
そのモードチェンジのお話になりますが、今までの活動を見ていると初期の頃の音源から比べると々ポップな方向へと向かっていましたが、ここに来てその方向性が加速してると感じました。これは意図的なものでしょうか。

Theムッシュビ♂ト:

ありがとうございます。
ここ2年くらいで「ポップミュージックであること」についてかなり自覚的になりました。

ごく初期のスカムな方向性は、今にして思うと単なる逃げでした。
覚悟と信念を持ってそういう音楽をしているアーティストの方々は尊敬しますが、自分にはそういったものがなかったなと今は思います。
それと、やっぱり聴く人が楽しくなったり明るい気持ちになったりするもので在りたいなと思っていて、今回の作品では復活第一弾ということもあり、やりすぎなくらいポップにしようと思いました。
その辺り、Berryz工房にハマったことも一因かと思うんですが、やっぱりわかりやすいポップミュージックっていいなあと。

sabadragon:

「やりすぎなくらいポップ」は名言ですね(笑)
そのあたりは「ソニックウェーヴ」のイントロの部分から既に漂ってきています。
そのような方向に決定付けたものは何だと思われますか?

Theムッシュビ♂ト:

ありがとうございます(笑)
簡単に言えば「開き直り」じゃないかと思います。
僕はラブソングばかり作ったり歌ったりしているんですけど、そんなスタイルでありながら、昔から「恋愛弱者」っていう意識が強くて、恋をする度に自分が気持ち悪かったり、「相手にされてない感」を感じたり、「どうせ失恋するに決まっている」って思い込んだりして、いつも勝手に惨めな気持ちになっていたんです。
今まで一度も自分から好きになった人と男女の関係になったことがないですし。

前作「キラーチューンズ」のリードトラック「FIT」は「男は須く大事な人の王子様にならなければいけない」という歌詞で象徴されるように、そんな自分が「好きな人の為にカッコ良くなろう」と一歩踏み出した曲で、当時としては大きなブレイクスルーだったんですけど、そこから時間も経って、結局「カッコ良くないといけない」という意識が自分を縛って、余計に惨めになってしまったんです。外見とかだけの話じゃなく。
そんな中、EditerでDJの3106さんに勧められた清 竜人さんの「MUSIC」を聴いたんですけど、このアルバム、男性ボーカルで電波ソングとかアイドルソングみたいなのやってて、凄く気持ち悪いんですよ。褒め言葉ですけど。でも、凄く泣けるというか芯から救われたというか。今回の作品の音楽性の種明かしみたいな話なんでこの話はあんまりしたくなかったんですけど(笑)、「キモくていいんだ」と開き直って、カッコ付けることもやめようと思ったきっかけがこのアルバムだったんでそこは正直に白状します(笑)
それでまあ、「#ムッシュキモい」を経て「許してにゃん!」と言えたっていうか。

sabadragon:

なるほど。
理想的な自身ともっと自然な状態の自身のギャップを埋める作業とでもいうんでしょうか。
そのせいかもしれませんが、今作はムッシュさんの作品の持つ「内面の吐露」というテーマ性を保ってはいるんですが、従来の詞との大きな違いとして、明確な対話の形式になっていますね。

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
「FIT」が「理想の提示」だとしたら「ソニックウェーヴ」は「自然な状態の肯定」ですね。
「キモくて良いんだ!」ってブレイクスルーしたときに、以前のような、レトリックが多くて難しい言い回しを多用した歌詞って一見カッコ良いけど相手には伝わりにくいなと気づいたんですよ。
「キモくて良い」ってことは「素のまま相手にぶつかっていける」ってことで、それが「対話の形式」になることを促したのかなって思います。
できるだけ素の言葉で相手に伝えよう、「自分にしかわからない言い回し」は極力避けよう、と。
というか、この曲の歌詞については作詞したって感覚がないです。好きな女性への想いを文字数も何も考えず思いつくまま勢いで書いただけです(笑)

「私信」としてのEPリリース


03


sabadragon:

「好きな女性」って部分に突っ込んでいいですか?(笑)

Theムッシュビ♂ト:

はい(笑)ちょっと怖いですけど、話の流れ的に外せないですよね。
ちなみに、片思いです(笑)恋人とかでは全くないです。

sabadragon:

ここまでのインタビュー内容を総合してざっくりと言うと今回の「ソニックウェーヴ」は「好きな女性」への気持ちと彼女に対するパーソナルな語りかけ…という楽曲という事でよろしいですか?

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
EP全体がそうですけど、「ソニックウェーヴ」は特に「私信」という意味合いが強いです。
勿論、それをリリースしているので「私信という体のエンターテイメント」として捉えて頂いても構いません(笑)

sabadragon:

ただ、その「私信」の部分は今までにない「ポップ」な部分に明確に貢献してますね。
先ほどのお話とも絡みますが、「あるべき」である視点から聴き手というものを上手に認識した強みでしょうか。
J−POPというテーマ性から言えば今までで最もそのジャンルにコミットした作品かと思います。

Theムッシュビ♂ト:

ありがとうございます。
うーん。多分ですけど、「好きな人に聴いて欲しい」という気持ちに特化して、作品の焦点を今までにないくらい絞り込んだことが功を奏したんじゃないかと思います。
「誰に一番に聞いて欲しいか」って自問して、その「その子にだよな」って自答して。
歌詞もメロディもサウンドの方向性も全部「その子が気に入ってくれて、聴いたときに笑顔になるもの」を志向したんです。
勿論、実際はドン引きかもしれませんし、音楽は「人の心を癒したり元気付けたりするもの」であると同時に「暴力装置」であるとも思ってて、それを相手に向けてしまうことに対して一抹の不安というか怖さもありますけど。
ちなみに、ドン引きで思い出したんですが、「ムッシュキモい」という台詞はインディーアイドルとして活動中の吉野なおさんにやって頂いたのですが、その録音について「(ムッシュを)キモいと思ってないから難しい」と言われたので、自分のガチでキモいエピソードをこっそり教えました。
そしたら、「それはほんとにキモい」ってドン引きされて、結果「できました!」と(笑)
あと、曲中に唐突に「つけてみそかけてみそ」のCMを入れたのは、その子が聴いたときクスッとでもしてくれたらいいなあと(笑)

sabadragon:

その「つけてみそかけてみそ」は確か製造販売元にコンタクトを取られたとうかがっているのですが、その辺のエピソードについてお願いします。

Theムッシュビ♂ト:

「つけてみそかけてみそ」は愛知県を中心に販売されている調味料で、愛知では知らない人はいないくらいメジャーな存在なんですが、その製造販売元であるナカモ株式会社様に商標使用許諾を求めたところ快く許諾して頂きました。
この「つけてみそかけてみそ」は僕と「好きな人」との個人的なエピソードというか、まあそんな感じのアイテムなんですけど、そういった極私的な「おふざけ」にオフィシャルな「お墨付き」が付くことで、ある種の「本気度」をアピールできるかなと(笑)あとは、そこからCMソング…なんて展開も妄想しました。完全に妄想ですが、終止形で終わるメロディなので歌詞を改変したらほんとにCMソングっぽくなります!!(笑)
ちなみに、「許してにゃん」はももちこと嗣永桃子さんからの許諾を貰い忘れてました!不覚!

sabadragon:

実際にCMソングとして提案してみるという予定は?(笑)

Theムッシュビ♂ト:

反響を見てから、ですね(笑)

sabadragon:

インディーから企業タイアップというテストケースになると面白いと個人的には思いますね。

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
そう言った意味でも実際にタイアップしてみたいです。
どう道筋を作ったらいいかわからないので、ちょっと考えてみます。
商標使用許諾を得た時点で道筋の第一歩を歩み始めてる感もありますけど(笑)

sabadragon:

上手くいくことを心から願いますね(笑)
その部分に関して曲中に語りが入る事に80’sポップス的なものを感じますが、これは80’sポップスへのオマージュなのでしょうか。
また、そのあたりのポップミュージックに思い入れなどがあれば。

Theムッシュビ♂ト:

あ、それは言われて初めて気づきました(笑)
80年代ポップスと言うより、意識したのはミュージカルですね。
ただ、思い入れや詳しい知識は乏しいですけど、やっぱり黄金期のポップスの、完成度の高いエンターテイメント性は目指したいところです。
あの頃のポップスは、歌手も作詞家も作曲家も一流の職人だって思いますし。

>>「【INTERVIEW】Theムッシュビ♂ト (2/2)」に続く

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2015.2.15 1:54

【INTERVIEW】Theムッシュビ♂ト (2/2)



kari

フライングEP: we can(not)fly』
1.ソニックウェーヴ/Sonicwave
2.翼をください/You Can (Not) Advance
3.スタンドアローン/Stand Alone
http://mayoware.seesaa.net/article/414009048.html
アートワーク:中川一

つけてみそかけてみそ


こちらは『【INTERVIEW】Theムッシュビ♂ト (2/2)』になります。
>>「【INTERVIEW】Theムッシュビ♂ト (1/2)」からお読みください!


カップリングナンバー


02


sabadragon:

「ソニックウェーヴ」以外の作品についてもお聞きしたいのですが、まず「翼をください」をカバーとして選曲された理由をおききしてもいいでしょうか。

Theムッシュビ♂ト:

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」のラストシーンのオマージュです。
自分は熱狂的なエヴァオタなんですけど、劇場で見た5年前からずっとカヴァーしたかったんです。
見た人にしかわからない話ですけど、あの内向的なシンジが「綾波、来い!」って言って、綾波がそれに応えるシーンは、恋愛弱者にとってはほんとに感動的な場面で、シンジも綾波もどっちも勇気を持って大事な一歩を踏み出してるじゃないですか。
コミュニケーションに怯えて、相手と触れ合わなかった人同士が一歩踏み出して結ばれるのってほんとに美しいことだと思って、あのシーンに対する憧れと決意を形にしたくてカバーしたんです。
それと、この曲って凄くポジティブだけど、それだけに絶望的な気分のときにも効くんですよ。「希望を渇望してる」感じが大好きで。

sabadragon:

あー、なるほど。
ではピアノの弾き語りというスタイルもそこからという事ですね。

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
「原曲」(敢えてそう言いますが)である林原めぐみさんのヴァージョンをできる範囲でコピーしようと思いました。
中盤で音源全体がモノラルになって、またステレオに戻るっていう演出も「原曲」の通りです。

sabadragon:

次に「スタンドアローン」ですが、こちらはアルバム収録予定ではない楽曲という事ですか?

Theムッシュビ♂ト:

そうですね。
この曲は2014年の3月のライブで披露した曲で、作ったときは割と何となく作ったんです。
アルバムに入れようとかリリースしようという「役割」なしで。だからタイトルが「スタンドアローン」なんですけど、文脈関係なく「自立した価値」を持つものって強いじゃないですか。
恋愛感情も同じで、最終的にはEP全体のテーマを「自立した価値」へと収斂させたくて今回のEPに収録しました。収録されたことで結局「役割」を与えられてしまいましたけどね(笑)

sabadragon:

「スタンドアローン」というタイトルは今作で対話という強さを持つための自立という意味合いだと思っていましたから作られた時期を聞くと結構意外ですね。
この曲の歌詞や「翼をください」等の収録曲、「ソニックウェーヴ」の存在は割と一貫したテーマ性を持っているように感じますが、やはりモードの変更というのはその時期( 2014年3月)あたりから始まっていたんでしょうか?

Theムッシュビ♂ト:

モードチェンジの芽は出てたと思います。
開花はそこから暫くしてからですけど。

ぶっちゃけた話をすると、「スタンドアローン」を作った時期が、その「好きな人」を好きだなと自覚し始めた時期で、そういう時期って気持ちは強くはないけど、ある意味純度は高いと思うんです。
「ソニックウェーヴ」は情報が多くなってとっ散らかったものを無理やり力技で形にした感じですけど「スタンドアローン」は凄くまとまってる。
歌詞の文字数も少ないし音も整然としているんですよね。どこかで「あの頃」の落ち着いてて純度の高い感じを取り戻したいって思ったのかもしれないですね。
それで3曲のラストに入れた?みたいな。

仰る通り、3曲に一貫性はありますね。その一貫性を強調する為にシングルではなくEPとして「フライングEP: we can(not)fly」というタイトルにした訳で。共通するテーマは「空を飛ぶこと」です。空を飛ぶようなポジティヴさ?みたいな。

sabadragon:

面白いぐらい符丁があって面白いぐらいそれが伝わるEPですね。

Theムッシュビ♂ト:

何かほんと細かいところまで整合性がないと気持ち悪くて(笑)
だから寡作なんですよね(笑)ぽんぽんリリースできない(笑)

今後の活動について


04


sabadragon:

しかしここからアルバム制作の作業が待っているわけですよね?
やはりアルバムもこのモードで行かれるんですか?

Theムッシュビ♂ト:

そうです、このまま行きます。
というか、ややネタバレですけど、「ソニックウェーヴ」が5thアルバム「彼氏のマストアイテム」のラストのトラックになるんですが、「FIT」のあとから「ソニックウェーヴ」に至る思考と現実のプロセスをもう一度辿ろうと思っています。それを全体を通してエンターテイメントとして再構築したいなと。
現時点で既に楽曲は出揃ってて、曲名も曲順も決まっているので、あとは多少整合性を整えて、編曲と録音というプロセスになります。ゲストアーティストへのオファーもしてて、早い曲は来月レコーディングが始まります。
アニメやドラマに例えたら最終回までのプロットができてて、それに沿った脚本が上がりつつあるという状態ですね、今は。

sabadragon:

リリース時期やリリース形態などは決まっていますか?

Theムッシュビ♂ト:

時期は秋頃目処にしていて、プレスCDでのリリースを考えています。

sabadragon:

ということは秋のM3での販売が目標という事ですね。

Theムッシュビ♂ト:

そうですね、秋M3になりそうですね。
あと、どれだけの方が覚えておられるかわかりませんが、去年7月の「所信表明」で「5thと6thの2枚同時リリース」を公言しましたが、今年は5thだけのリリースになりそうです。
そこは不徳の致す限りですけど。

sabadragon:

6thに関しては構想などはありますか?

Theムッシュビ♂ト:

アイデアはあって、アルバム名も決まってますが、まだ黙っておきます(笑)

sabadragon:

わかりました、ではそのあたりはまた情報公開時に(笑)

Theムッシュビ♂ト:

ですね(笑)
ただ一つ言えるのは、5thを完成させる頃にはもう脳みそは6thに向かっているので、「5th完成で一区切り」にはならないということです。

sabadragon:

最後にリスナーの方にメッセージなどあれば。

Theムッシュビ♂ト:

リスナーの皆様へ。

このEPには「ソニックウェーヴ」のカラオケトラックが入ってるので是非歌って下さい。
歌うときのコツですが、最後の「君が君が君が君が君が君が君が君が君が世界で一番大好きだよ」のところで「君が」1回につき1カット、好きな人の顔とかエピソードを思い描いて歌うといい感じになります!
リスナーの皆様が笑顔になれますように!

sabadragon:

本日はありがとうございました!

Theムッシュビ♂ト:

こちらこそありがとうございました!

以上でインタビューは終わりであるが、このEPに込められた「Theムッシュビ♂トのモードチェンジ」という大きなテーマが浮き彫りになり、来るべきアルバム・さらにその先のアルバムに向けた視野を浮き彫りにするインタビューになったと思う。
また、彼の愚直そのものと言っていいスタンスがそのまま現れているのも印象深い。
この意気込みやスタンスをどう捉え、どのように彼を評価するかは音源を聴いたリスナーそれぞれが判断してみて欲しい。

また、彼はこのEPのリリース後の3/5(木)に大阪 難波ベアーズにてライブを行う。
このEPとインタビューで何かがひっかかった人は是非現場で彼のライブを目撃してみる事をお勧めしたい。

『305の日』
3/5(木)難波ベアーズ
ACT:チコピドー / 佐伯誠之助 / Theムッシュビ♂ト / No.305
Open 18:30 / Start 19:00
Adv ¥1,500 / Door ¥2,000

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2015.2.15 1:50

【INTERVIEW】
Tanukineiri Shiori Sampler 参加アーティストインタビュー
〜冒険の旅〜(INNER WORLD) 編


Tanukineiri Recordsから1/23(金)21:00にリリースされる、本にまつわるコンピレーションアルバム 「Tanukineiri Shiori Sampler」。

今回Tanukineiri Recordsさんとのコラボレーションで「〜未開の惑星〜 (OUTER SPACE) 編」「〜冒険の旅〜(INNER WORLD) 編」の二枚に分かれてリリースされるこのコンピに参加した全アーティストに対してのインタビューを公開させていただける事になりました

インタビューは2部構成。
二回目の今回は「〜冒険の旅〜(INNER WORLD) 編」をお送りします。

tanukineiri2
『Tanukineiri Shiori Sampler』
下 〜冒険の旅〜(INNER WORLD)
01 短編小説 / 長谷川駿
02 my father and the dragon knew that nothing in the world would ever make them go back to Wild Island. / Shunichi Suwa
03 kabe / サコウリョーマ
04 海の科学 / 剤電
05 戦雲の夢 / kyomdarak
06 BANBA_TSUKI / papaya_n
07 血染花 / mamo
08 Speed of Dark / multiending
09 シークレット ‘The Secret’ / Peeano
10 a padded cloth picture / konofumin
11 ノンフィクションな結末 / ジュカイロ
12 inochi no shoya / Taura Yorihisa
13 本より恋がしたいのさ / タヌキさがし
14 どんぐりと山猫 / 跡地
15 気になれど I scream / スープーメッセンジャー


01 短編小説 / 長谷川駿

shun hasegawa

【 ホームページURL 】:

http://technopla.net/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
ストーリー性のある音楽を作ろうと思いました。映画やゲームのサウンドトラックのような。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
テーマと被りますがストーリー性をもたせようとしたところでしょうか。でもどちらかと言えば、気付いたら「本」のような世界観が構築されていたというのが正直なところです。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
気付けば社会人になってから全く読まなくなってしまいました。きっと心にゆとりのある時にしか読めないんだと思います。ヴィレヴァンで立ち読みするの好きだったなぁ。。
お薦めしたい「本」はありますか?
刑務所のリタ・ヘイワース
「ショーシャンクの空に」の原作です。
普段どんな音楽活動をしていますか?
technoplanetというポップでハイテンションでピコピコした電子音楽を作るユニットで活動しています。
その傍ら、個人で効果音やBGMの制作を請け負ったりしています。
今後の音楽活動での展望
ナタリーに取り上げられたい。
ヴィレヴァンにCDを流通させたい。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
プログレッシブ・ロックをよく聴きました。特に去年はその手の人達が多く来日したので尚更。もちろんライブにも行きました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
ありがとうTanukineiri Records

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02 my father and the dragon knew that nothing in the world would ever make them go back to Wild Island. / Shunichi Suwa

suwa

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
エルマーの冒険をテーマにエンディングに流れる曲のような雰囲気を目指して製作しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
こどもが主人公の物語なので明るく、可愛らしく、そして希望を感じるような曲を目指しました。ドラゴンといっしょにピューっと飛んでるような雰囲気をつくれるよう心がけました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
普段は音楽系の雑誌や本が多いです。暇なときは音楽をかけながらよく本を読んでいます。
お薦めしたい「本」はありますか?
「サウンドアート ──音楽の向こう側、耳と目の間 」著:アラン・リクト
普段どんな音楽活動をしていますか?
1人で作りインターネットに上げています。たまに映像や展覧会などの音楽をやらせて頂くこともあります。
今後の音楽活動での展望
いろんなところに音楽をつけたいです。なにか音楽が必要な場合がありましたら、お仕事下さい。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Yosi Horikawa/Vapor
Flying Lotus/You’re Dead!
Gregory & The Hawk/The Boats & Birds EP
Gavin Bryars/Biped – Music for the Dance by Merce Cunningham
Group Ongaku/Music of Group Ongaku, 1960-61
Masayuki Takayanagi/Eclipse
Merzbow/Music For Bondage Performance 2
が今年よく聞いていました。古いのも新しいのも聞いていました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
たのしんでください

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03 kabe / サコウリョーマ

sakou_ryoma

【 ホームページURL 】:

http://ryomasakou.jimdo.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
安部公房の代表作である短編集、「壁」の中から、「S・カルマ氏の犯罪」という作品をテーマに曲を作りました。
ナイーブで真面目なみなさんが、存在する権利を失くしたとき(作中では名前を失くしたとき)に自覚する、自身の心の砂漠のようなもの(どうしようもなく荒涼で無機質な)を描こうと努めました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
小説は「ことば」なので、言葉選びを丁寧にしつつ、言葉が邪魔にならないように気をつけました。

独特な雰囲気を持った小説なので、その理路整然とした側面と、人間くさいセンチな側面の表現を両立させることにも気を配りました
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
私の過去の楽曲も多分に安部公房氏の影響を受けていると思います。ぜひ聴いてみてください。

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04 海の科学 / 剤電

zaiden

【 ホームページURL 】:

http://zaiden.bandcamp.com


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
幼児の頃によく読んでいた学術書を思い浮かべて作りました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
文字数の多さを音数の多さに還元出来るように奮闘しました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
ほとんど読みません。
普段どんな音楽活動をしていますか?
一人で変な音楽を作ったり、バンドをやったりしています。
今後の音楽活動での展望
「ええー」とか言われて失望されたいです。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
5億円ください。

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05 戦雲の夢 / kyomdarak

kyomdarak

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
大きな器量を持ちながらも時代の波に乗れず、辛酸を嘗め続けた悲運の武将・長宗我部盛親がテーマです。
盛親ほどではないにせよ、誰もが一度は「自分はもっと出来るはずなのに」と心で思いながらも、運の無さも重なり、結果的には何も出来なかった…そんな経験があるはずです。そういった、やり場の無い苦しみと葛藤を表現しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
鬱積した感情を表現するために不協和音と不快な音階を要所々々で取り入れています。あとは後半部に出てくる、タッピングのフレーズでしょうか。速弾きは苦手ですが、頑張りました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
ほとんど読書をしないので恐縮なのですが、寝る前や途方もなく暇なときは読書をすることが稀にあります。
お薦めしたい「本」はありますか?
今回は司馬遼太郎の「戦雲の夢」を題材にしましたが、それ以外で「燃えよ剣」という作品が好きです。こちらは新撰組と、その後の土方歳三の終生が描かれています。現代的でドライな文章なので、歴史モノというよりは冒険スペクタル的な感じで読めると思います。
普段どんな音楽活動をしていますか?
音源制作のみの活動で、ライブは行ってません。
今後の音楽活動での展望
年一ペースで作品を発表してけたらと思ってます。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Ulverの3rdを、レコーディング期間中はよく聴いてました。あとはObscura、BEYOND CREATIONといったテクデス系のバンド。
ずっと聴き続けていますが、グレン・グールドは今年もよく聴きました。ビル・エヴァンスも相変わらず愛聴してます。
邦楽だと、大貫妙子 & 坂本龍一のUTAUというアルバム。あとはBABYMETALも一通り聴きました。
ここ最近はルーツ・レゲエを聴いてます。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
6thアルバムに向けたレコーディングを始めてます。ドローンアンビエントの要素は薄れ、ブラックメタル〜フューネラルドゥーム寄りのアルバムになりそうです。変拍子もさほど多用しないと思います。

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06 BANBA_TSUKI / papaya_n

papaya_n

【 ホームページURL 】:

http://akr-fitw.tumblr.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
この「BANBA_TSUKI」は、僕が大好きな作家さんの一人である宮部みゆきさんの作品をモチーフとして作りました。 江戸を舞台とした奇譚集の中の一作ですが、実は怪し話に見せかけた人格転移がテーマとなったお話で、そこを踏まえた上で何度も曲調が変わるモノにしました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
一曲の中でいくつもの表情を見せられるようにしつつ、今様なテンポの早さから離れ昔々の時間がゆったり流れる感じを表現する為、敢えてBPMは遅めにしました。
また女声ヴォイスサンプルをブレイク部分などに配し、悲哀や感情の揺れ動く様を表現出来ればと考えました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
小説もマンガも好きなので、よく読みます。
家でまったりしたい時や、あとは仕事の昼休みにも少しずつ読んだりします。
お薦めしたい「本」はありますか?
細野晴臣『分福茶釜』
普段どんな音楽活動をしていますか?
テクノポップ・アーティストである もといこたか(A-jiki)さん主宰のレーベル【COPY LABEL】に所属させていただいてますが、あくまで音楽好きのイチ素人なんで(苦笑)、soundcloudに自作曲をUPする程度です。
今後の音楽活動での展望
素人ではありますが決して適当に曲を作ったりしている訳ではなく、素人なりに気合いを入れて曲作りしたりしておりますので、少しでも沢山の人に聴いて貰えれば嬉しいですし、そうなるようにもっともっと頑張って行きたいと思っております。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
テクノ、テクノポップ、エレクトロニカなどのエレクトロニックなモノが基本で、これは昔から変わらないですねぇ(笑)
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
“自由参加型”とは言え、こう言った機会を与えてくださったTanukineiri Recordsさんには本当に感謝いたしております。
コンピ参加時に悪名高き以前のアカウント名にしてしまったのだけが少々残念ではありますが、僕なりの本気を聴いてみていただければありがたいです。

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07 血染花 / mamo


mamo

【ホームページURL】:

http://mamo121.blog.fc2.com


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
ホラー小説に音楽をつけてみるような気持ちで作りました。歌詞もちょっと怖い。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
サウンド面はあまり綺麗になりすぎないよう意識しました。不安定感、危うさが出せたら良いな〜という気持ちです。
お薦めしたい「本」はありますか?
月と六ペンス
普段どんな音楽活動をしていますか?
キラキラ綺麗だったりしっとり和風だったり癒しの音楽を作っています!
今後の音楽活動での展望
ひっそりと気持ちの良い音楽を作っていきたいです。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
ボーカルと作詞の川名唯、作曲のibaraの二人組ユニットでございます。
「血染花」が気に入っていただけたら、他の曲も是非ご贔屓に!星空などをイメージした綺麗な音楽を作っています。

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08 Speed of Dark / multiending

Multiending
【 ホームページURL 】:

http://731records.info


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
“The Speed of the Dark”by Alex Shearer
(邦題:スノードーム 求龍堂出版)
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
この物語の本題が歪んだ愛情であり純粋な愛ではなく憎しみでも無いということを受け止めて消化するのに時間が掛かった。勿論、各登場人物の異なる対象の異なる愛情というものがあるのだが全体的な部分を総括し消化、それを再び表現することは大変な作業であった為にエックマンとポッピーという二人に注目することにした。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
新しい知識を入れたい時、手が空いたとき等に本を読む
お薦めしたい「本」はありますか?
アレックス・シアラーといえばチョコレート戦争が有名だと思うが、ゼヒとも「スノードーム」を読んでみて欲しい
普段どんな音楽活動をしていますか?
常に移動しながらコルグのEMXで曲を作り、様々な名義を使って731recordsという所からリリースしている
今後の音楽活動での展望
暫くはmultiending名義で本腰入れて活動していき、2ndアルバムを製作中。
それと平行しつつ731recordsでのプロモーション活動も継続。最高のIDMやBlaine Danceのdemo音源を募集しています
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
「Often EP」 by J ・ P ・ R N
https://pureaesthetelabel.bandcamp.com/album/often-ep-pa-ep02
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
2015年4月26日開催予定の春M3に「SQUARE ONE/MINIMAL compilation」CDを販売いたします。詳細は以下のサイトページから。
各参加者様の思い思いの「minimal」が集まりました。どうぞ宜しくお願いいたします。
( http://731records.info/releaseSite/731RVA/731RVA.html )

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09 シークレット ‘The Secret’ / Peeano

peeano

【 ホームページURL 】:

http://peeanopijloo.tumblr.com/

https://www.facebook.com/peeano.pijloo?fref=ts

https://twitter.com/peeanopijloo


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
The Secret / Rhonda Byrne
この本にした理由は、ポジティヴでまっすぐな心を得るための方法が載っているから。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
情熱を信じていく大切さを形にしました。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
千と千尋の神隠し オリジナルサウンドトラック

久石譲!!日本の交響楽団!!
とってもぉぉぉ!!美しい!!!

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10 a padded cloth picture / konofumin

konofumin

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
江戸川乱歩の「押絵と旅する男」をイメージして製作しました。
基本的に汽車の中のお話ですので、線路のリズムにのって物語が語られるあたりが音楽的かと感じています。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
「押絵と旅する男」のストーリーは夢なのか現実なのか、境界線が曖昧なところに魅力があると私は感じます。そして、押絵の世界に入り込んだ「兄」はもう現実の世界には戻ってきません。時間の静止した次元で、自分だけが年老いていくのです。その辺りの、朦朧とした世界や儚さ、虚しさを表現できていればと思います。もちろん汽車に乗っているような拍感の上で、それらが展開する様子を感じて頂けたなら幸いです。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
何故だか、年に何回か無性に本が読みたくなって、本屋さんでまとめ買いして読むことがあります。
お薦めしたい「本」はありますか?
今回のテーマに選んだ作品も収録されている、澁澤龍彦編『暗黒のメルヘン』(河出書房新社)を挙げておきます。

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11 ノンフィクションな結末 / ジュカイロ

zyukairo

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
ハッピーエンドの小説のようにうまくいかない日常を小説の構成で表現しようというテーマで制作致しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
メロディは即座にできたのですが、日常である「現実」に非日常である「小説」の要素を違和感なく混ぜることができる詞を作ろうと尽力しました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
家に居るとき。
借りてきた映画のDVDや録画していたテレビ番組を全て観終えてから読みます。
お薦めしたい「本」はありますか?
湊かなえさんの「花の鎖」、「往復書簡」。
真梨幸子さんの「殺人鬼フジコの衝動」。
樋口千重子さんの「タートル・ストーリー」。
普段どんな音楽活動をしていますか?
インターネットに曲を投稿して活動しております。
無料ダウンロードで1stミニアルバム「先入観」と2ndミニアルバム「切り裂きPOP」をきいろれこーずからリリースさせて頂いております。
今後の音楽活動での展望
3rdアルバムの制作。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
HASAMIgroup
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
今回作った「ノンフィクションな結末」は今まで作った曲の中でTOP3に入るほどPOPな曲になりました。ぜひ聴いてみてください。

また現在、3rdミニアルバムを制作中です。完成した際はぜひ聴いてみてください。
ジュカイロユーチューブページ↓
https://www.youtube.com/channel/UCR4ItEHTwcda15qOKQnQJQA/feed

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12 inochi no shoya / Taura Yorihisa

taura yorihisa

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
北條民雄の『いのちの初夜』をテーマにしました。高校生の時に出会い、大きな衝撃を受けました。今回の楽曲は作品のストーリーをなぞるわけではなく、作品の根底にある命への絶望と希望を掘り下げるように制作しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
僕は音楽を作る時、言葉を使いません。だから、本のストーリーや出会いを歌詞で表現するという方法論ではなく、ギターで作品の根本のテーマを自分の音楽にすりあわせていくように作りました……抽象的ですいません(笑)
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
本は結構読む方だと思います。漫画も好きです。電車内や大学の授業の空き時間に読んでます。ジャンルは娯楽小説から専門分野(西洋史)の論文まで様々です。
お薦めしたい「本」はありますか?
今回テーマとして取り上げた『いのちの初夜』は濃厚な短編で、すごく疲弊しますが読んでいただきたいですね。あと、高校生の頃には退屈に思えた坂口安吾は、久々に読んだら物凄く楽しめました。特に晩年の短編が良いですよ。海外の作家ならソルジェニーツィンがオススメです。
普段どんな音楽活動をしていますか?
普段はソロでコラージュやギタードローン、ノイズなどの所謂実験音楽をやっています。ライブもそこそこコンスタントにおこなってます。VJさんや画家さんと一緒に視覚にも訴えかけるようなパフォーマンスを取り入れることもあります。
今後の音楽活動での展望
不定期のアンビエントユニット、mondfishのメンバーとして楽曲を制作しているので、そのうち皆さんにお聴かせできると思います。ソロも作っていきたいです。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
ポストロック、ノイズ、シューゲイザー、アンビエント、エレクトロニカなどは知り合いにプレーヤーが多いので、その人たちの音源を聴きました。あとは民族音楽ですかね。ジャワの宮廷音楽が素晴らしいんですよ……(長くなるので割愛します)
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
ドイツのレーベルeconoreからソロ作”Nocturne”を出しました。クラシックをコラージュしたアンビエント作品です。

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13 本より恋がしたいのさ / タヌキさがし

tanukisagashi

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
本より恋がしたい、でもやっぱり本が好き、みたいな感じで作りました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
イントロで尾崎翠さんの『第七官界彷徨』を朗読しました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
暇なときはだいたい読んでます。
お薦めしたい「本」はありますか?
好みを教えていただければ、その人に合った本をおすすめできます!
僕個人の好みとして言えば、

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』
西尾維新『戯言シリーズ』
泉和良『エレGY』
竹宮ゆゆこ『知らない映画のサントラを聴く』

この4つは、個人的に大好きです。
他にも、阿部和重さんの『シンセミア』や舞城王太郎さんの『ディスコ探偵水曜日』、村上龍さん、綿矢りささん、伊坂幸太郎さんや古川日出男さん、辻村深月さん、森見登美彦さん……等、好きな作家さんはたくさんいます。
古典文学や海外文学やラノベも好きです。
それらを踏襲した上で、ジャンルレスな小説を書いてる人が好きですね。
あと新書や学術書も好きです。
言い忘れましたが漫画も好きで、こちらの方は列挙すると多分、収集がつかなくなるので、ぜひTwitterでおしゃべりしましょう…!

本棚を見て思い出したんですけど、横山悠太さんの『吾輩ハ猫ニナル』も、最近読んだ中じゃかなりの当たりでした。
普段どんな音楽活動をしていますか?
最近は、ボカロの曲をニコニコ動画やYouTubeにアップしています。
今後の音楽活動での展望
始めたばかりの打ち込みを、もっと進化させていきたいと思っています。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
2014年の曲に限定して言えば、
Ariel Pink、Cloud Nothings、Real Estate、The War on Drugs、Viet Cong、Frankie Cosmosの新しいアルバムはめっちゃ聴きました。
日本だと、KIRINJIや花澤香菜さんや銀杏BOYZ等……。
あとは知り合いのスープーメッセンジャーさんやNo.305さん、SoundCloudでつながっている方々、ニコニコ動画のボカロPさん等の曲を聴いていました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
Twitterをフォローしてください!

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14 どんぐりと山猫 / 跡地

atochi

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
曲名の通り、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」が題材です
読んでます。読みたい時に読んでいます
お薦めしたい「本」はありますか?
徳山 詳直「藝術立国」
普段どんな音楽活動をしていますか?
スタジオでひたすら録音、極希にライブしてます
今後の音楽活動での展望
全人類跡地化
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
セノオGEE
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
来年四月よりトウキョウ・ヤマガタに分裂する為それぞれメンバー募集中。楽器は何でも良いです。楽器じゃなくてもいいです。演奏しなくても良いです

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15 気になれど I scream / スープーメッセンジャー

soup messanger

この作品はどういうテーマで製作しましたか?
米澤穂信氏原作、アニメにもなった小説「氷菓」の世界と、登場人物「千反田える」をテーマに製作致しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
サブカルチャー的な文学と恥ずかしい程に甘酸っぱい青春の交差点には、いつでも分かりやすいポップソングが無ければなりません。今までにないくらいに、バカみたいにポップな楽曲になるよう心掛けた、というか、やってみようと思ったらできました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
正直言うとアニメが基本なのですが、漫画や小説も時々読みます。いつ読むかは気分次第です。
お薦めしたい「本」はありますか?
町田 康さんの作品が元気が出るので好きです。データではなく冊子で読んでこそ楽しい作家だと思います。
普段どんな音楽活動をしていますか?
最近フィリピンに住み始めたので、現地での活動方法を模索しつつ、ネット上で新旧楽曲を公開しながら気楽にやっています。
今後の音楽活動での展望
せっかくのアマチュアで、しかもソロですし、無理せず長く続ける、を目標にやっています。日本に戻っても同じです。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
やはりフィリピンの音楽は色々漁りました。アマでもプロでも皆ものすごく真っ直ぐに、真面目にやってるなという印象です。皆楽しそうだし上手い。一番おすすめは「Autotelic」というポップバンドです。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
ツイッターなどでも気軽に話しかけてください。適当な事とかカタい事とか色々呟いていますが、基本は来るもの拒まずです。

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2015.1.18 11:00

【INTERVIEW】
Tanukineiri Shiori Sampler 参加アーティストインタビュー
〜未開の惑星〜(OUTER SPACE)編


Tanukineiri Recordsから1/23(金)21:00にリリースされる、本にまつわるコンピレーションアルバム 「Tanukineiri Shiori Sampler」。

今回Tanukineiri Recordsさんとのコラボレーションで「〜未開の惑星〜 (OUTER SPACE) 編」「〜冒険の旅〜(INNER WORLD) 編」の二枚に分かれてリリースされるこのコンピに参加した全アーティストに対してのインタビューを公開させていただける事になりました。

インタビューは2部構成。
今回は第一部として「〜未開の惑星〜 (OUTER SPACE) 編」をお送りします。

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『Tanukineiri Shiori Sampler』
上 〜未開の惑星〜 (OUTER SPACE)
01 リトル・アリョーヒン / madoka
02 Casual Vacancy / Dragon UMA
03 LEMON / House Of Tapes
04 morie / 吉田崇展
05 偽書と戦火 (Fire and Apocrypha) vocaloid 初音ミク / Hello1103
06 kgn_ / guitarsisyo
07 August Lion / HUMAN BOOT PROJECT
08 Kanashimi No Zukan / The Lost Club
09 greensun02 / ユメノマ(yumenoma)
10 May_your_moon_on_the_small_basement / LTPimo
11 Sal’s Beat (Part2/1957) Takeaki Oda
12 たぬきざんまい / 日本狸倶楽部楽団
13 夏のウォールデン / osamu kobayashi



01 リトル・アリョーヒン / madoka

madoka

【 ホームページURL 】:

http://www.madoka-ogitani.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
テーマは、小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』の少年(後のリトル・アリョーヒン)の歩みです。
気持ち的には三場面に分けてあります。本を読む事があれば、是非とも「ここは本だとこの辺りかな?」と、皆さんの感覚で照らし合わせてみてください。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
水の音、軋む音、ヒールの音、鈴の音など、本の世界の象徴的な音を取り入れました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
漫画も本もよく読みます。(本は最近になって読み始めました。)
寝る前のちょっとした時間、作業の休憩時など、少しづつ時間を見つけて、息抜きや気分転換的に読んでいます。
お薦めしたい「本」はありますか?
私も教えてもらいたい!
普段どんな音楽活動をしていますか?
主にアンビエント、イージーリスニングなどを作ってます。生楽器と環境音が好きでよく使っています。ネットにて多数音源発表中。最近では企業・個人様への楽曲の提供なども細々と。
今後の音楽活動での展望
ライブをやりたいのと、色々なクリエイターさんとコラボなどもしていきたいです。良いもの作りたい!
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Wild NothingのNocturnはよく聴きました。
今年出会ったのですが、最高です。おすすめです。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
今回テーマとして選んだ本、小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』は正直好みがわかれると思います。
ただはまる人は一文読んだだけでもグッと来ると思われます。お試しあれ。

あと私事ですが、先日アコギとトイピアノ、小楽器達で作った ‘Take a Walk’ というEPをリリースしました。お散歩のお供に是非。

https://madoka.bandcamp.com/album/take-a-walk

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02 Casual Vacancy / Dragon UMA

dragon-uma

【 ホームページURL 】:

http://twitter.com/dragon_uma


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
小学生の頃、ハリーポッターが今一番キテることを図書室で僕に教えてくれた少女が風俗嬢になってしまった時間軸が存在するとして、その時間軸を収束するために作者J・Kローリングの新作カジュアルベイカンシー(彼女と私の現在の共通点:偶然の空席)を特異点とした音波を作るべきだと思い作りました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
本自体は半分ぐらい読んで、あまりに退屈だったので読破していません。でも、タイトルもカバーデザインもリッチで余裕がある感じ、あってないような内容と相まって全体的には愛すべき怠惰さを生んでいます。この奇跡の中途半端さは楽曲とリンクしているので、そこはチャーミンポイントとして聴いてみて下さい。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
私が本・漫画・雑誌をロ読みたくなる時はロックマンXでロックマンがパーツを探す感覚に似ています。
お薦めしたい「本」はありますか?
にゃんたんのゲームブックシリーズは今読んでも凄いですね。本が迷路やクイズのストーリーゲームになっているファンタスティックなシリーズです。
普段どんな音楽活動をしていますか?
PCで音楽を作ってSoundcloudで公開しています。
今後の音楽活動での展望
もっとヤバい曲作れるようになりたいです。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
ブックオフで安室ちゃんとかアユのユーロビートremixとか、ギャルいノスタルジーに浸りたい一年でした。あとはマルエツの鮮魚コーナーのBGMはよく聞きに行きました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
私の曲を楽しんでいただければ幸いです。ありがとうございました。

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03 LEMON / House Of Tapes

House Of Tapes

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
僕の敬愛する梶井基次郎の傑作短編私小説「檸檬」の移り変わっていく色鮮やかな東京の情景、梶井基次郎の思索をテクノで表現することがテーマです。
その上で、作品最後の「積み上げられた本の上の檸檬」がもし本当に爆発したら、という「もしも」を表現しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
次々に移り変わっていく情緒ある情景を音で表現することや、楽曲最後の「檸檬がもし本当に爆発したら」の音です。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
本や漫画・雑誌をよく読みます。気に入ったものを繰り返し繰り返し読みます。
曲作りが停滞した場面の時に本を読みます。
お薦めしたい「本」はありますか?
書籍;太宰治「晩年」梶井基次郎「檸檬」坂口安吾「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」安部公房「箱男」「壁」「砂の女」夢野久作「ドグラ・マグラ」「瓶詰地獄」
漫画;「つげ義春の作品全般」迫稔雄「嘘喰い」
雑誌;「ELE-KING」「GROOVE」「Sound&Recording Magazine」
普段どんな音楽活動をしていますか?
自室でひとりで曲を作っています。たまにバンドもやります。
今後の音楽活動での展望
ライブをやってみたいです。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
ソウルのコンピアルバムを収集して、よく聴きました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
作品を楽しんで頂ければ幸いです。
機会があれば、ライブで皆様にお目にかかりたいです。
これからもタヌキネイリレコーズをよろしくお願い致します。http://www.tanukineiri.net/

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04 morie / 吉田崇展

yosida

【 ホームページURL 】:

http://www.yoshidatakanobu.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
絵本「かいじゅうたちのいるところ」

母親に読み聞かせてもらうたびにからかいじゅうたちの島まで飛んでいくような気分になったのを覚えています。

大人になった僕は姪にこの本を読んであげましたが、途中で彼女は眠ってしまいました。
僕はひとりで続きを読みながら、母の待つ部屋まで空を飛んで行きました

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05 偽書と戦火 (Fire and Apocrypha) vocaloid 初音ミク / Hello1103

hello

【 ホームページURL 】:

http://hello1103.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
「偽書と戦火」が収録されている作品「Mouseion」(全6曲)では、図書館をモチーフに「知識の保存と失われることへの怒り」をテーマとして作成しました。

一冊の本には無数の文字が刻まれており、文字は複雑に組み合わされて極彩色の情報を表します。
先人がひとつづつ積み重ねていった情報はいまやインターネット上に集積され、さながらひとつの生き物のようになりました。しばしば「先生」の敬称を冠されるそれは圧倒的な知識量を現代に生きる多くの人に分け与え、生活の手助けをしてくれます。
「先生」は我々と同じ時代にいながら、有史以来の総ての人間の集合体とも言えます。

もし、あるとき何者かの手によって「先生」が殺されてしまったとしたら。
伝記も英雄譚も 消滅し、人々の記憶から 失われてしまったとしたら。
それは記録に遺されていたすべての先人の死と等しいのではないでしょうか。

そんな出来事が過去に実在しました。
当時、世界中の文献を収集することを目的として築造された古代アレクサンドリア図書館。
「Mouseion」は実在したアレクサンドリア図書館をベースに描かれています。

作品全体を通して、知識とは歴史と同じ分の重みを持つものである、ということを、
そして「偽書と戦火」では、それを恣意により簡単に破壊する者への怒りを描いています。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
本は多く読みますが、持ち運びの簡便さから専らKindleです。
お薦めしたい「本」はありますか?
エドワード・S・モース「日本その日その日」
中島敦「山月記」
普段どんな音楽活動をしていますか?
以下をご参照下さい。

http://hello1103.com/

今後の音楽活動での展望
自身のオリジナル性を大事にしたいのですが、
今のところあまり音楽レーベル様方にご理解を頂けませんので、
自分達で販路を切り開いていければと考えています。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Serph「el esperanka」

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06 kgn_ / guitarsisyo

guitarsisyo

【 ホームページURL 】:

http://guitarsisyo.seesaa.net/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
娘が好きだった本。いまはもうあんまり読んでいないけど、一時期こればっかり見ていた。それを思い出して、製作しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
特に気にしませんでした。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
普段、本は殆ど読まないです。雑誌は、ヤングマガジン、あとはサンレコ。たまに情報雑誌。
お薦めしたい「本」はありますか?
子供の絵本です。
普段どんな音楽活動をしていますか?
基本的には、ネット上での活動。最近たまにライブをやるようになりました。
今後の音楽活動での展望
いまのペースで。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
tofubeats、宮内優里。正直、この2つしか聴いていないような気がする。。。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
もっといろんな人にguitarsisyoの音楽を聴いて欲しいです。

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07 August Lion / HUMAN BOOT PROJECT

humanbeatproject

【 ホームページURL 】:

http://www.humanboot.com


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
特にテーマというわけではないのですが、明確なストーリーのない写真集を題材にした事で自由に、空気感だけを考えながら製作できました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
サンプラーなどの機器がならぶプライベートスタジオの神聖な風景だけれど、どこか能天気な感じを印象を感じるこの本をイメージして重すぎず、軽すぎないようなバランスを考えながら製作しました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
本や漫画は良く読みます。アイデアや着想を得るために読むというわけではないんですが、蓄積していく事でいつか生かされてくれればと思ったりしてます。
お薦めしたい「本」はありますか?
ご存知の方が多いとは思うんですが、軽快かつ爽快な伊坂幸太郎さんの作品は読みやすいのでおすすめです。
普段どんな音楽活動をしていますか?
クラブイベントなんかに呼んで頂いたりした時はラップトップでライブもしますが、基本的には音源の制作とリリース、リミックスなどがメインです。
今後の音楽活動での展望
基本的には一人で製作しているので、もっと世界を広げるためにリミックスや共作を増やしたいとは考えてます。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
年間通してではないですが、最近だとFlying Lotusの新譜が好きで結構聴いてます。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
近々ギリシャのインディーズレーベルより「Rolling it Good」というEPがリリースになります。気持ち良く心と体で感じられるような楽曲に仕上がってますので、ぜひ聞いてみてください!

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08 Kanashimi No Zukan / The Lost Club

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【 ホームページURL 】:

http://thelostclub.tumblr.com/


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
子供の頃によく見ていた動物図鑑の絶滅危惧種のページに漂う不安感。
それを、大好きな60年代英国ロックや80年代の甘酸っぱいギターポップ風の演奏に乗せてみました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
夜寝る前に1章ずつ読むのが好きです。
お薦めしたい「本」はありますか?
ミッシェル・ジェヴェ著「夢の城」「睡眠と夢」(紀伊國屋書店)
普段どんな音楽活動をしていますか?
仕事の合間を見つけては、ライブや作品を発表しています。4年間でEPを2枚リリースしました。
今後の音楽活動での展望
自分たちのペースで、好きなことをやって行けたらと思っています。
来春、新作をリリース予定。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Veronica Falls,Ducktails,Wild Nothing,小池喬
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
気に入って頂けたら是非ライブにもお出かけください。

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09 greensun02 / ユメノマ(yumenoma)

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【 ホームページURL 】:

http://yumenomasound.tumblr.com


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
「光の旅かげの旅」

これは仕掛け絵本で、そのまま本を読んでいき最後のページになると逆さまにして読み返していく絵本です。

見開きのページの中に朝(昼)と夜の絵が逆さまになって一緒に書かれていて、見方次第でどちらの風景にも捉えられる様になっています。

明け方に家を出発して農場〜海岸〜街へ行き、夜になり家へ帰っていくストーリーなんですが、時間の経過がちゃんと絵&色(しかも白黒)で表現されてる事がとても面白かったです。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
ひとつのページの中に二つの世界がある点・派手な色使いでないシンプルな点にヒントをもらって、今回曲を製作しました。

曲はパッと聴きは宇宙的(夜)なんですが、明け方(朝)の日差しの歌詞、アレンジもフォークトロニカをベースにシンプルなモノにしました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
漫画だと魚喃キリコ、カネコアツシ作品などが好きです。
絵本は図書館に行った時によく読みます。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
60年代後半のサイケサウンド、cornelius「CM2」はよく聴きました。
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
ユメノマはソロユニットでメンバーは僕(中島)1人なんですが、音源製作&スタジオでのリハーサルはサポートメンバーと一緒に作品を作っています。
Vo&Key.まつもと尚こ(ほわいとねおん)

http://whiteneonweb.wordpress.com/

G.木内夏樹(Qu-nel asob)

http://qu-nel.jimdo.com/

Drs.櫃田良輔(CICADA)

http://cicadaband.web.fc2.com/

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10 May_your_moon_on_the_small_basement / LTPimo

LTPIMO_LOGO-

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
この作品はシネマトグラフから覗き見る宇宙を描いた短編小説をテーマに描きました。セルロイドのリボンにうつしこまれた宇宙をそっと覗き込む小さな物語といった感じです。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
伏線を残したまま不意に立ち去ってしまう短編小説の主人公のような余韻、そんな余韻を複数の旋律の入れ替わりにどう落とし込むかといった事に腐心しました。
お薦めしたい「本」はありますか?
LTPimoがお薦めするのは、「パテェの赤い雄鶏を求めて」(稲垣足穂)です。
テクニカラーの宇宙、天文博士と月世界旅行、ジョージ=パルの空想科学、半身に青く柔らかな光を浴びながらテレスコープを覗く奇術師、その彼が描く月のスケッチ。懐古と予言が交錯する稲垣足穂のモノローグ「パテェの赤い雄鶏を求めて」に記された夢現の素描は想像力をどこまでも刺激する魅力を放っています。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
Klimperei, Aksak Maboul, Flying Lotus, Pascal Comelade, Foxygen, Paul Bley, Walter Gieseking, Glen Gould, Alejandra & Aeron, Van Dyke Parks, Like This Parade and LTPimo(!!)
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
LTPimo is made up of a collaboration of members from two bands, Like This Parade and Igarashi Makoto Orchestration. As they began to put their creative heads together the prospect of the two bands merging for a collaboration became more likely. The music is an unusual blend of Electronica, Electronics-experience, Avant-garde and psychedelic pop.
(15min records) https://soundcloud.com/15min_records
(Twitter) https://twitter.com/15minrecords

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11 Sal’s Beat (Part2/1957) Takeaki Oda

TakeakiOda

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
小説 路上 (On The Road) 1957年 アメリカ
著者 ジャック・ケルアックをテーマにしたスポークン・ワードやポエトリー・リーディングスタイルの曲です。

この曲のタイトル”Sal’s Beat (Part2/1957)”の”Sal”はこの小説の主人公”Sal Paradise”から付けました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
50年代のJazzクラブでポエトリー・リーディングしているような雰囲気とオルタナティヴでビートを強調したサウンドを心掛けました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
小説は音楽活動の合間に良く読みます。主にアメリカの小説が多いです。普段時間があるときは音楽を聴いたり作ったりしているので、良い気分転換になります。漫画はあまり読みませんが、詳しい友人がいるので教えてもらっています。
お薦めしたい「本」はありますか?
“熊を放つ/Setting Free the Bears” ジョン・アーヴィング著 1968年 アメリカ 読むたびに色々な発見があります。
普段どんな音楽活動をしていますか?
サウンド・クラウドという音楽投稿サイトに曲をアップしています。作った曲はネット・レーベルを中心にリリースしています。

2014年は3枚のe.p.をリリースしました。
今後の音楽活動での展望
現在はライブ活動をしていませんが、2015年から東京を中心にライブ活動を始めます。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
“Days Of Abandon” The Pains Of Being Pure At Heart,
“Worlds” Porter Robinson,
“Lust” Meishi Smile
“Tweet86″Various Artists
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
2015年は今までの曲をまとめた1stアルバムをリリースする予定です。
その他に4枚目のe.p.もリリースしたいと思っています。バリバリ活動しますので、よろしくお願いします。

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12 たぬきざんまい / 日本狸倶楽部楽団

tanuki_club

【 ホームページURL 】:

http://tanukiclub.com


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
富田狸通『たぬきざんまい』という古書の存在を知った際、心の腹太鼓がぽんぽこぽんと打たれるのを感じ、そのリディムをそのまま曲に投影しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
絶版図書のため読んだことがなく心の腹太鼓の導くままに作りましたが、幸いネットから得た情報により「たぬきして とぼけて まぬけて おもしろ おかしく 一生暮らしたい」なる迷言が記されていることを知ったので、そことタイトルは徹底的にフィーチャーしました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
狸寝入りや皮算用の合間のくつろぎタイムに読みます。
お薦めしたい「本」はありますか?
森見登美彦『有頂天家族』はたいそう面白かったです。文章が面白いのはもちろん、狸が主役に抜擢されているのが素晴らしいです。
普段どんな音楽活動をしていますか?
主に狸ソングを、いやむしろ狸ソング以外は作っていません。作った狸ソングは日本タヌキクラブの狸ソングコンピ『日本狸倶楽部歌集1〜3』に収録されています。
今後の音楽活動での展望
狸ソングを量産して、世の中に狸ソングの占める割合を増やしてツタヤのレンタルのコーナーのJ-ROCKの隣ぐらいにJ-TANUKIの棚が出来れば狸音楽家冥利に尽きます。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
佐倉千代『ウラオモテ・フォーチュン』
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
タヌキとアライグマを一緒にしないで!

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13 夏のウォールデン / osamu kobayashi

osamu kobayasi

【 ホームページURL 】:


この作品はどういうテーマで製作しましたか?
膨大にある本の中から一冊の本を手に取るとき、その人は何らかの意図を持ってその本を選ぶと思います。
中でも「森の生活」は現実になんらかの閉塞感を感じながら、依然としてその中に身を置くひとが、行動を起こすきっかけを求め手に取る本だと思いました。

実体験をからめ、実際に自分が『森の生活』を手に取り、読んだ、そのときのあせりや不安を表現できたらと思い製作しました。
「本」の世界観を表現するために制作時、特に気を配ったところはどこですか?
「森の生活」がもつあがき、のようなものを自分の経験に置き換えて歌詞にしました。
 あくまでも個人的で小さな歌なので最小限のアコースティックギターと声で録りました。
 現実感を持たせるため極力リバーブはカットし、編集しました。
普段「本や漫画・雑誌」等を読みますか?また、どんな場面の時に「本」を読みますか
音楽も映画もだめなとき本を読みます。
本屋が好きなのでよく行きます。
お薦めしたい「本」はありますか?
詩人ケン/業田良家
普段どんな音楽活動をしていますか?
主にweb上、たまに友人のバンドのヘルプでギターなど。
今後の音楽活動での展望
マイペースに長く活動していけたらと思います。
2014年を通してよく聴いた音楽はありますか?
坂本慎太郎
最後にメッセージ、告知などあればどうぞ
簡単な曲ですがどうぞよろしくお願いします。

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2015.1.17 11:00

【INTERVIEW】ナカムラルビイ



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ある日、常日頃交流のあるandroid beach partyのNAOKI氏から連絡があった。
「今度ナカムラルビイを東京に呼ぶんですよ!!」
寝耳に水ながらもナカムラルビイがどういう方なのかを調べてみるとこれがなかなかに面白い。

ノイズバンド・酢酸カーミンのサックス・ボーカル。
アイドルユニット・地下女子企画。のプロデューサー・アイドル。
そしてパンク・ハードコアシーンに詳しい方には垂涎であろう名古屋のパンクバンド、OXIDOLLのYOU、GUNJIと共にオキシドーターズというハードコアパンクバンドでサックス・ボーカルを務めている。

のみならず、ライブペインティグでも活動し、2015年には演劇にもフィールドを広げる予定であるという。

これらの多岐に渡る活動の中で彼女の中には一貫した「アンダーグラウンド」「サブカルチャー」というキーワードがあり、19歳という年齢にしてそれらを体現しようとしている。

また、エピソードとしてもアイドルユニットでありながら、ライブハウスの出禁、アイドルである自身のレンタルサービス、ライブペインターとしての活動など、興味をそそる種が尽きない。

また、察しの良い方は彼女の名前と「オキシドーターズ」というバンド名で気がつくかもしれないが、彼女はオキシドーターズの前身、OXYDOLLのドラマー・達也こと、中村達也の娘さんである。

これは…indiegrabでインタビューするしかないのでは?という意識が私とNAOKI氏の間で芽生え、彼女にメールインタビューのオファーを申し込んだ。





++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ーまず、簡単な自己紹介をお願いいたします。

ナカムラルビイ:ナカムラルビイです。本名です。中邑マリーです。アイドルです。



ールビイさんは「オキシドーターズ」「酢酸カーミン」「地下女子企画。」というバンドやユニットを参加・主宰されておりますが、各ユニットはそれぞれどのような経緯で始める事になったのでしょうか。

ナカムラルビイ:最初に活動を始めたのは「酢酸カーミン」で、中学卒業間際の春でした。
地元の中高生ロックコンテストに応募して、友人5人と始めました。最初はコミックバンドがやりたくて始めたんですけど、いつの間にかノイズバンドチックになっていました。結局その5人とやったのも最初だけだったし。
次に、「地下女子企画。」です。高校三年生の夏。
その年の春に、酢酸で何度か出場していた前述の中高生ロックコンテストの主催者の方が、「地域アイドルをやる。」と。
そこで私にもお声がけ下さって、アイドルユニットとして活動していくことになり、面白そうだなあと思ってやってました。
だけども、ライブが決まって、練習を重ねるうちにどんどんやる気が無くなってしまい。
結局、一番初めのライブの1ヶ月前くらいに「ダサいから辞める」と言って辞めました。
でも、それがきっかけで漠然とアイドルに興味を持ち出しました。好きでは無かったのですが。
そして当時の彼女をそそのかして、「今の時代、誰でもアイドルだって名乗ればそれっぽくなるよ!」と、皮肉と自虐だけで始めました。
その翌年の春に、「オキシドーターズ」が結成されました。
「オキシドーターズ」というバンド名は後付けで、最初は「The Night」という名前でした。
元々は、「The Night」として、現・オキシドーターズの私を除いた3人でインストバンドをやるはずだったそうです。
父経由でGt.YOU氏からボーカルのお話を頂いて、じゃあオキシドーターズだねーってことでこうなりました。



ー各バンド・ユニットのルビイさんの中での立ち位置をきかせてください。

ナカムラルビイ:酢酸カーミンはオリジナルメンバーっていう立ち位置でしょうか。ただそれだけ。
パートに関しても、今はギターとサックスをやってますが、固定メンバーとして活動しているわけではないので、その都度変わっていきます。
リーダーっていう気持ちでありたいのですが、結局各々が我が強いのでいつも呑まれます。良くも悪くも。
地下女子企画。の方は、プロデューサー兼アイドルとして活動しています。
個人で活動している地下アイドルに対して、プロデューサーもクソも無いな、と思うのですが、なんだかキャッチーだから「プロデューサー兼アイドル」と名乗っています。
オキシドーターズは、ボーカルとサックスです。上記2つと比べて、結構あっさりした役どころな気がします。



ー酢酸カーミン・オキシドーターズではルビイ名義、地下女子企画。では中邑マリー名義で活動されていますが、どのような理由でお名前を使い分けていますか?

ナカムラルビイ:地下女子企画。で活動するにあたって、何か源氏名のようなものが要るなあと思って出来たのが「中邑マリー」です。
あくまで「地下女子企画。の中邑マリー」なので、彼女は他のシーンには登場しません。



ールビイさんの活動全体のキーワードとして「アンダーグラウンド」というものがあるように感じます。ルビイさんご自身はその辺りをどのように意識していらっしゃいますか?

ナカムラルビイ:どんな風に意識してるかって考えるとあまり具体的な言葉が出てきませんが、アングラチックなものを作り出せていたらいいなあと思います。



ールビイさんにとってのアンダーグラウンド感、サブカル感を教えていただけますでしょうか。

ナカムラルビイ:イメージに過ぎませんが、サブカルは、ポップ。なんかパステルカラーと灰色、みたいな。
アングラはもう、ドブネズミですよ。ほんと。



ー現在のアンダーグラウンドシーンについてどのように見ていらっしゃるかお聞かせください。

ナカムラルビイ:よくわかんないなあ。今も昔もそう大して本質は変わってないと思います。昔を知らないので比較対象が無いのがなんとも。



ー地下女子企画。は「アイドルユニット」として活動されていらっしゃいますが、地下女子企画。が目指す「アイドル」についてお聞かせ願えますでしょうか。

ナカムラルビイ:理想のアイドル像みたいのは無いです。存在自体が皮肉と自虐なので、結局自己完結型なんだなあと思います。
だから、終着点が見えない。プロセスはあれど、目指すものが無い。
目的が無いのでプロセスだのどうの言っても矛盾しているのですが、「アイドル」に特別こだわりがあるわけでは無いので、曖昧な返答になってしまいますね。



ーアイドルユニット・地下女子企画。はライブハウスを出禁になったそうですが、詳しい経緯をおききしてもいいですか?

ナカムラルビイ:8月にアイドルイベントに出演したのですが、丁度主催の方が誕生日で。顔面ケーキやったら機材にケーキが飛んで怒られました。
そのライブハウスでは、それ以前にも同じイベントで強制終了を食らった前科があったので、出禁になりました。



ーご自身のレンタルサービスを行われていますが、こちらは実際に注文が入った事はありますか?

ナカムラルビイ:3日間限定で2014年の年末にやってたのですが、これが意外にも結構すぐに注文をいただけました。



ーお父さんがロザリオス・BLANKEY JET CITYの中村達也さんとうかがっていますが、その話題に触れても構いませんか?

ナカムラルビイ:大丈夫です。



ーお父さんはルビイさんにとってはどのような方ですか?

ナカムラルビイ:最近は「誇らしい父」から「(私自身が)一人の表現者として、超尊敬するヤバイ人」に変わりました。



ー好きな音楽などがお父さんの影響を受けておられるように思いますが、やはりお父さんの影響なのですか?バンドを始めた事もそうなのでしょうか?

ナカムラルビイ:音楽は母からの影響が大きいです。一緒にライブ行くし。
実際に父がどんなものが好きなのか、最近LINEでやり取りするようになってから分かってきた位です。
アニソンだとか同人音楽も好きです。それは完全に私個人で楽しんでいます。
バンドを始めたのは、父個人の影響ではないです。取り巻いている環境からして、やるべくしてやってる。という方がしっくり来ます。



ー国内・海外のアーティストで同じステージに立ってみたいと思うアーティストがいればそれぞれ一人(一組)ずつお願いします。

ナカムラルビイ:国内は遠藤ミチロウです。神です。それ以外に形容しがたいです。
海外は、小学3年生くらいの時にキャンディ・ダルファーを観にいって、「SAXやってます」って伝えたら、「いつか一緒にステージに立ちましょうね」と言って下さったので、キャンディ・ダルファーとステージに立つまでは死ねません。



ー音楽以外で興味のある作品や分野はどのようなものがありますか?

ナカムラルビイ:昔から、絵を描くのが好きでした。最近はライブペインティングや個展をぼちぼちやっています。
高校の先生の影響で、演劇にも興味を持って、これまたぼちぼち観にいきます。2015年の年始早々、初舞台をやることになりました。
絵画、音楽、映画、演劇、アニメ、漫画、小説……他の人の趣味となんら変わらないですね。もっと特殊なものがあれば書き甲斐があったとも思うのですが……。
好きなジャンルはゴアとかロリとか、そういうどろどろした、日陰を感じるものが好きです。これも普通だ。



ーオキシドーターズ、酢酸カーミン、地下女子企画の今後の展望とルビイさんご自身の将来のビジョンについておきかせ願えればと思います。

ナカムラルビイ:酢酸カーミンは、なんだかんだで一番思い入れがあるし、一番どうとでも出来るものだと思うので、今後も実験的なことをやっていきたいです。
地下女子企画。の方は、今のところ自分の中でフェードアウトしつつありますね。
オキシドーターズは、自分の活動の中で最も需要があるバンド且つ、最もバンドらしいので、しばらくは続けていきます。
それらを踏まえて、自分の将来なのですが……
自分の将来のビジョンの無さに関しては、具体的に皆が進路を考えだす高校二年生の時から無くて、ずっと悩んでいます。
とりあえず、今やりたいことをやって、どうにかこうにか先につながっていったらいいなと思っています。



ー地下女子企画。の方がフェードアウトしつつあるという部分について詳しくお聞きして もよろしいですか?
先ほどお話されていた『プロセスはあれど、目指すものが無い』という部分に関わっているのでしょうか。

ナカムラルビイ:ただ単に飽きたという一言に尽きます。いつまでも学芸会やってる場合じゃないなー、とか。かなあ。
うーん、私にもよく分からないです。



ー先ほど酢酸カーミンは「結局各々が我が強いのでいつも呑まれます。」とのお話でしたが、暗黒舞踏を思わせるパフォーマンスや白衣の衣装等、「日陰を感じるものが好き」とおっしゃるルビイさんのイメージに合致したものが 多いようにも感じます。
このようなバンドの方向性はどのように決まって行く事が多いですか?

ナカムラルビイ:発足の段階では、私の一存で決まることが多いです。ただしドーターズはこれに限りません。
ただ、それはビジュアル面だけの話であって、演出や音作りは、メンバー個々に任せます。



ー1/18のライブは、酢酸カーミン・地下女子企画。共に初の東京進出となりますが、それに先駆けての気持ちなどありましたらお願い します。
また、今後オファー等が増えた場合に東京での活動を増やす可能性等はありますか?

ナカムラルビイ:良くも悪くも、翌日友人に「昨日こんなライブ行ったんだけどさ~」みたいな話がしたくなるものをみせれれば良いなと思います。
オファーに関しては、お声がかかればどこでも行きたいです。


++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

以上でインタビューは終了だがこのインタビューから何を受け取るかは読み手に任せるとして、ナカムラルビイは2015年の1/18(日)に酢酸カーミン・地下女子企画。として吉祥寺Shuffleでライブを行う。
今後どのように活動するのかどのような形を作り上げていくのか未知数のナカムラルビイの東京初進出を目撃するチャンスである。

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2015/1/18(日)吉祥寺Shuffle
『Sack Of Potatoes IV』
ACT:miami / 酢酸カーミン(名古屋) / 井上憲司(シタール)×ディネーシュ(タブラ) / 地下女子企画。(名古屋) / 吉野なお / Android Beach Party / NECRONOMIDOL
Open 16:00 / Start 16:30
Adv ¥2,000 / Door ¥2,500

インタビュー&テキスト
sabadragon(@sabadragon) / NAOKI(ウォッティ・Android Beach Party)

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2015.1.1 11:42

【REVIEW & INTERVIEW】Lycoris / mus.hiba

2014年10/9。 mus.hibaのEP『Lycoris』が分解系レコーズからリリースされた。 http://bunkai-kei.com/release/bk-k_045/ mus.hibaに触れた人間にとって、そして彼の楽曲に魅了された人間にとってこのEPは一つの事件だっ……(続きを読む)

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2014.11.30 3:33

保護中: 【SELF LINER NOTES】carpool 嵯峨山諒による『Come & Go』メモ

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2010.6.28 12:00